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エーデルワイス賞は、今年デビューの2歳馬初のグレードレース。ホッカイドウ競馬ではリリーカップ、フローラルカップに続く2歳牝馬三冠競走の最終戦として行われている。このレースは3連単で2013年に1,227,740円のウルトラ高配当が飛び出すなど、過去を遡っても高配当決着の連続となっている。“もっとも荒れる”ダートグレードなので、穴党は目が離せない。
まず、ダートグレードは断トツで中央馬の活躍が目立つが、このレースでは立場が逆転。過去10年で地方馬が7勝、2着6回、3着8回と、とにかく門別勢が活躍している。これはホッカイドウ競馬のデビュー時期が早く、番組が充実しているのが理由。それでもキャリア1~3戦で挑むJRAブランドを信頼する傾向が、波乱に拍車を掛けている。
特に前走で距離1400m以下を逃げて着差1.0秒差以上で勝てなかったJRA所属馬は苦戦。過去10年の成績は【0・0・0・7】と全て馬券圏外に敗れている。
該当馬は2014年のウェディングラン(4番人気・8着)、2016年のアイルキャッチユー(3番人気・12着)、2017年のシャインカメリア(1番人気・11着)、ジュンドリーム(8番人気・13着)、2019年のキラットダイヤ(5番人気・10着)、ウィーンソナタ(3番人気・13着)、2023年のムーム(8番人気・5着)。遡って2013年のクーファナイン(3番人気・12着)と、人気馬も人気のない馬も通用していない。
この傾向は地方勢も同じで、前走でリリーカップ以外の距離1400m以下で逃げて着差1.0秒差以上で勝てなかった馬は過去10年で【0・0・0・11】と通用していない。
該当馬は2014年のランデックハナコ(11番人気・16着)、2015年のフェアリーキス(9番人気・14着)、ミスミランダー(13番人気・11着)、2016年のハタノフォルトゥナ(15番人気・8着)、2017年のアンジュキッス(9番人気・16着)、マサノスマイル(13番人気・7着)、2019年のレインズパワー(9番人気・7着)、2020年のトゥルスウィー(9番人気・12着)、アークリオン(15番人気・8着)、2023年のジュデシャンス(11番人気・11着)、イイデスカイハイ(12番人気・7着)。
エーデルワイス賞は逃げて勝ち上がってきた馬が多く出走するため、ここで逃げても苦しく、また差して砂を被る競馬にも対応できずに敗れている。このタイプは疑ってかかりたい。
一方で、前走で距離1400m以下を逃げ、着差1.0秒差以上で勝利したJRA所属馬はここも勝利している。過去10年の優勝馬は2014年のウィッシュハピネスのみだが、2013年のフクノドリームも前記に該当している。ちなみに前記の2頭ともに1番人気に支持されての逃げ切り勝ちだった。
また、地方勢でも近2走のリリーカップを逃げて3着以内だった馬は、過去10年の成績は【1・2・0・2】となかなか活躍している。1着の該当馬は2015年のタイニーダンサー(2番人気・1着)。2着の該当馬は、2015年のモダンウーマン(3番人気・1着)、2016年のアップトゥユー(6番人気・2着)。4着以下の該当馬は、2015年マックスガーデン(5番人気・4着)、2019年のプリモジョーカー(1番人気・5着)。
ただし、2022年まではフルールカップ→リリーカップの順番で行われていたが、昨年からリリーカップが7月に移行し、フルールカップの前に行われるようになった。それに伴ってリリーカップは1200mから1000mへ、フルールカップは1000mから1200mに変更された。
さらに10月の1週目に兵庫チャンピオンシップを目指す2歳戦として、H重賞のネクストスター門別(門別1200m)が新設され、このレースの1着賞金は短距離の重賞としては1000万円と破格。ここに好メンバーが集うことから、今後はこのレースで逃げて3着以内に粘れるような実績がないと苦しいと見ている。
実際に昨年はリリーカップ、フルールカップともに逃げて3着以内だったシシャモフレンドは6着に敗れている。今後は脚質問わず、ネクストスター門別で連対した馬をここで警戒したい。2023年もこのレースで2着だったモノノフブラックが、ここで4番人気で3着に好走している。
また、これまでに2勝を挙げた中央所属の1番人気馬は有力。過去10年では該当馬は2016年のリエノテソーロのみだが、遡れば2011年にシェアースマイル、2013年のフクノドリームが優勝している。滅多に出走してくることはないが、出走してくれば1着候補だ。
さらに中央、地方に関係なく、前走でダ1200m以上で1.0秒以上差をつけて勝利した馬も有力で、過去10年の成績は【3・1・0・0】。1着の該当馬は、2014年のウィッシュハピネス、2016年のタイニーダンサー、2020年のソロユニット。2着の該当馬は、2021年のヒストリックノヴァである。遡れば2013年のフクノドリームも優勝している。
ホッカイドウ競馬の2歳最初の重賞、毎年7月に行われる栄冠賞の3着以内馬で、その後2戦以上している馬も有力。2022年に前記に該当のスティールグレイスは競走中止したが、それを除くと過去10年の成績は【2・2・0・0】。1着の該当馬は、2015年のタイニーダンサー、2019年のコーラルツッキー。2着の該当馬は、2015年のモダンウーマン、2023年のスティールマジックだ。
その他、ホッカイドウ競馬の牝馬限定重賞フルールカップと一冠目のリリーカップともに連対した馬も活躍している。2022年に競走中止したスティールグレイスも前記に該当していたが、それを除くと過去10年の成績は【1・1・0・0】。1着の該当馬は2019年のアークヴィグラス、2着の該当馬は2015年のモダンウーマン。遡れば2010年にマツリバヤシも2着と好走している。
最後に穴馬候補を挙げると、前走で地方の1600m以上の重賞に出走し、3角、4角で先頭だった馬だ。過去10年では2015年のタイニーダンサーこそ2番人気での優勝だったが、2017年にストロングハートが6番人気で優勝している。その他、2014年にネガティヴが15番人気で3着、2019年にミナトノヨーコが11番人気で3着。このパターンは爆益をもたらすことがあるので要注意だ。
他ではデビューから前々走まで1200mまでの距離しか経験がなく、前走でダ1500mの重賞に出走し、3着以下に敗れた門別馬だ。該当馬は、2017年に10番人気で3着のリコーデリンジャー、2019年に11番人気で3着のミナトノヨーコ、2021年に5番人気で3着のエイシンヌプリ。遡れば2013年に12番人気で2着と好走したラブミーブルーも前記に該当していた。
過去10年では門別1600mフローラルカップか門別1700mのブロッサムカップが対象だったが、ブロッサムカップは今年から10月の上旬から下旬に開催時期が移行。ブロッサムカップからここに出走するのは、ローテーション的に厳しくなった。そのぶん開催時期が1ヵ月早まった金沢1500mのシンデレラカップ組がここに出走してくるはず。それらの適距離での巻き返しに要注意だ。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・前走で逃げて1.0秒差以上で勝利した中央馬。
・中央ですでに2勝を挙げている1番人気馬。
・近2走のダ1200m以上戦で着差1.0秒差以上で勝利した馬。
・栄冠賞の3着以内馬でその後2戦以上している馬。
・リリーカップとフルールカップを連勝した馬。
・ネクストスター門別で連対した馬。
●穴馬候補
・前走で地方の1600m以上の重賞に出走し、3角、4角で先頭だった馬だ。
・前々走まで1200mまでの距離経験しかなく、前走でダ1500m以上の重賞に出走し、3着以下に敗れた地方馬。
●危険な人気馬
・前走で距離1400m以下戦を逃げて着差1.0秒以上つけられなかったJRA所属馬。
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コメントの投稿は会員登録(無料)が必要です。1位 | ヘラルドバローズ |
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2位 | ギガキング |
3位 | アーデルリーベ |
4位 | ゴールドレガシー |
5位 | オーマイグッネス |
6位 | グレートジャーニー |
7位 | ゴールドホイヤー |
8位 | カジノフォンテン |
9位 | ミリアッドラヴ |
10位 | ケイズレーヴ |
1位 | R.クアトロ 大井 |
---|---|
2位 | M.ミシェル 川崎 |
3位 | 森泰斗 船橋 |
4位 | 木之前葵 愛知 |
5位 | 岡村健司 船橋 |
6位 | M.デムーロ JRA |
7位 | 和田譲治 大井 |
8位 | 笠野雄大 船橋 |
9位 | 佐々木志音 岩手 |
10位 | 新庄海誠 兵庫 |
1位 | 塚田隆男 愛知 |
---|---|
2位 | 米谷康秀 船橋 |
3位 | 山下貴之 船橋 |
4位 | 山田信大 船橋 |
5位 | 新井清重 船橋 |
6位 | 川島正一 船橋 |
7位 | 山中尊徳 船橋 |
8位 | 佐藤裕太 船橋 |
9位 | 永島太郎 兵庫 |
10位 | 小久保智 浦和 |