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森泰斗騎手、地方トップのまま引退 現役最後の日に4勝の存在感

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森泰斗騎手、地方トップのまま引退 現役最後の日に4勝の存在感

南関東を代表する名手、森泰斗騎手(43)=船橋・騎手会所属=が29日、船橋競馬で現役ラストライドを迎えた。最終騎乗となった12Rは2着に終わったが、この日4勝をマークして地方通算勝利は歴代12位の4448勝。騎乗後はヘルメットを取ってファンの声援に応えた。足利、宇都宮と所属競馬場の廃止を経験した不屈の名手は、頂点に立ったまま惜しまれながらムチを置いた。

現役最終日はフル8鞍に騎乗して4勝をマークし、12Rの「ありがとう!森泰斗騎手」ではラップランドで2着。ラスト騎乗を終えた森泰斗騎手は、馬上からスタンドに向けて会釈し、ファンの声援に応えた。その後は騎手仲間に胴上げされ、「勝ちたかったけど、最後まで競馬は甘くないですね。悔いのない騎乗ができて、4勝をさせてもらって、締めくくりとしては良かったと思います」と穏やかな笑みで振り返った。

レースに先がけて行われた会見では、「心技体の心の部分と体の部分が自分の中で衰えてきた。2年前くらいから納得のいかない感じで、下り坂にいる自分を自覚し始めた。それが理由の大きな割合を占める感じです」と引退の理由を説明した。それでも、今年は295勝を挙げて全国トップを独走。ギガースでニューイヤーCなどを制し、ナニハサテオキフリオーソレジェンドC、埼玉新聞栄冠賞を制するなど重賞8勝をマークしており、最後の最後まで衰えは感じさせなかった。

約26年の騎手生活。2000年に一度騎手免許を返上し、01年に再デビューする波瀾(はらん)万丈の騎手人生で勝ち鞍を積み上げ、地方通算4448勝(他にJRA11勝)。キタサンミカヅキ(東京盃、東京スプリント)、ノーヴァレンダ(ダイオライト記念)、ヒガシウィルウィン(東京ダービー)などで重賞71勝を挙げた。「性格がネガティブなもので、苦しかったことばかり覚えています。逆境とか結構多かったので、よく頑張ってきたと思います。80点くらいですかね」と振り返った。

今後は白紙だが、「馬と競馬に対する知見は培ってきたので何かしらの形で競馬には携わりたいなと思っています」と明かす。引退セレモニーは12月16日に同競馬場で実施される予定。足利、宇都宮と所属競馬場が相次いで廃止され、05年に移籍した船橋の地で南関東を代表するジョッキーに上り詰めた名手が、騎手生活に終止符を打った。

■森 泰斗(もり・たいと) 1981(昭和56)年1月11日生まれ、43歳。千葉県出身。1998年3月に地方競馬騎手免許を取得し、同年4月18日の宇都宮競馬でデビュー。2005年に船橋へ移籍した。14年に初の南関東リーディング、15年には初の全国リーディングを獲得し、全国リーディングは通算5度。NARグランプリの最優秀賞金収得騎手賞は7度獲得している。地方通算2万8333戦4448勝(うち重賞71勝)。他にJRAで210戦11勝。

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