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「中央重賞懐古的回顧」の姉妹版。来たる地方交流G1の過去の優勝馬をピックアップして回顧し、各地の競馬場の舞台で輝いた馬を紹介する「地方交流G1懐古的回顧」。第3回は2012年のJBCクラシック優勝馬ワンダーアキュートを取り上げる。
齢も30代半ばを迎えたのにも関わらず幼児の如き情緒を持つ筆者のような、大変不器用且つ生き方の下手糞な人間からすると、世の中を巧みに渡り歩く老獪な人間は羨望あるいは侮蔑の対象になり得る。できることならば上手な生き方をしたいと願いつつも思いが叶わない焦燥感が、私をこの両極端な感情に導くわけである。小難しい単語を使って恐縮だが、これは一種のルサンチマンであると言えるだろう。
スマートファルコンやエスポワールシチーにトランセンドといった面々から、ホッコータルマエとコパノリッキーの両巨頭の時代に至る2010年前後のダート戦線。こういった移ろいゆく時代を上手に泳ぎ切って交流G1・3勝を挙げたのが2006年生まれのワンダーアキュートだ。キャリア初期の彼はダート界の老雄ワンダースピードのよくできた半弟という扱いであったが徐々に取って代わり、やがて一流の名馬として独り立ちしていった。
彼のベストバウトの一つである2012年のJBCクラシック(川崎ダート2100m)のレースぶりは鮮やかであった。スタートを決めたマグニフィカが強硬に主張したため、中心視されたトランセンドはハナを奪えず番手の競馬。一方、5番人気と気楽な立場だった6歳馬ワンダーアキュートは3番手の内でじっくりと構えた。事態は3角手前で動き出す。対抗馬ソリタリーキングが早めに前を捕まえに掛かり、後方にいた長距離砲シビルウォーが大マクリを試みる中、ワンダーアキュートの和田竜二騎手は内で冷静に立ち回った。4角終わりで和田騎手は大外へと持ち出すと、ワンダーアキュートは勢いたっぷりに直線突き抜けた。
和田騎手はあのテイエムオペラオー以来11年ぶりにG1級勝利をマーク。2着シビルウォーとの差は実に5馬身。時として手前を替えない面もあって左回りに不安を抱えていたワンダーアキュートだが、南関東の他3場と比較して渋さが要求される川崎コースで、持久力とか長持ちする末脚が活きる流れも良かった。何より彼には自在性があった。同時代を生きた強豪たちは頑なな逃げ先行馬ばかりだったが、ワンダーアキュートはほぼどの位置からでも動ける脚質。そういった面から見ても彼は老獪な知恵者であった。
主に和田騎手と武豊騎手をパートナーとして9歳いっぱいまで戦い抜いた彼が通算48走で稼ぎあげた賞金額は8億円以上。前述のJBCクラシックに加えて、8歳時の大井・帝王賞、そして9歳時の船橋・かしわ記念と、交流G1勝ちを浦和以外の南関3場でそれぞれ記録したのは出色モノの偉業だ。不幸にも夭折した偉人は儚さが魅力的であるが、戦国時代の細川藤孝、フランスのタレーラン、あるいはソ連のミコヤンといった歴史上の老獪な面々の人生史にはそれとは異なった味わいがある。国内のダート戦線をしたたかに泳ぎ切った晩成の名馬ワンダーアキュート。彼の戦いぶりには不器用な人間が見習うべきものがあろう。
ワンダーアキュート
牡 鹿毛 2006年生
父カリズマティック 母ワンダーヘリテージ 母父Pleasant Tap
競走成績:中央28戦9勝 地方20戦4勝
主な勝ち鞍:JBCクラシック 帝王賞 かしわ記念 東海S 日本テレビ盃 武蔵野S シリウスS
(文・古橋うなぎ)
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2位 | レモンポップ |
3位 | イグナイター |
4位 | タガノビューティー |
5位 | サンライズホーク |
6位 | バスラットレオン |
7位 | オメガレインボー |
8位 | アマネラクーン |
9位 | アランバローズ |
10位 | プリフロオールイン |
1位 | 千野稜真 浦和 |
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2位 | 宮下瞳 愛知 |
3位 | 吉原寛人 金沢 |
4位 | 郷間勇太 高知 |
5位 | 澤田龍哉 船橋 |
6位 | 岡部誠 愛知 |
7位 | 畑中信司 高知 |
8位 | 和田譲治 大井 |
9位 | 笹川翼 大井 |
10位 | 宮川実 高知 |
1位 | 小久保智 浦和 |
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2位 | 宮川浩一 高知 |
3位 | 塚田隆男 愛知 |
4位 | 打越勇児 高知 |
5位 | 箕輪武 浦和 |
6位 | 薮口一麻 浦和 |
7位 | 佐藤裕太 船橋 |
8位 | 今津博之 愛知 |
9位 | 佐藤雅彦 岩手 |
10位 | 目迫大輔 高知 |