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【南関東重賞展望】東京シンデレラマイル2023 桜花賞馬メイドイットマムは大外枠を克服できるか?

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【南関東重賞展望】東京シンデレラマイル2023 桜花賞馬メイドイットマムは大外枠を克服できるか?


東京シンデレラマイル・レース概要】
2007年に創設された3歳以上牝馬限定の重賞競走。前日の東京大賞典、翌日の東京2歳優駿牝馬と共に、大井競馬場における年末の重賞3連戦を構成する一戦として、ファンの間でお馴染みとなっている。創設された当初より、大井の内回りコース1600mで実施されている。
昨年まではTCK女王盃とエンプレス杯のトライアルレースだったが、来年からダートグレード競走の日程・体系が大きく変わることにより、今年からこの競走は2月に船橋競馬場で行われるクイーン賞のトライアルレースとなった。南関東グレードはS3。

東京シンデレラマイル・検討のポイント】
実績だけを見れば、メイドイットマムを中心視すべきだが、大井の内回りコースでは不利な大外枠を引いてしまった点をどう判断するか、が大きなポイントとなりそうだ。あくまでもメイドイットマムの相手探しと考えるか、代わりに台頭する馬がいると予測するかで、馬券戦術は大きく変わりそうだ。

東京シンデレラマイル・出走馬概要】
メイドイットマム
昨年の東京2歳優駿牝馬、今年の桜花賞(浦和)、ロジータ記念と、重賞3勝を挙げている3歳牝馬。常識的にはこの馬を中心視すべきだろう。
但し、スタートしてすぐに1コーナーのカーブとなり、その後も馬群の外を回るコースロスが懸念される大外枠、8枠16番を引いてしまった点は大きなマイナス材料で、主戦の本橋孝太騎手がどんな騎乗を見せるのか、気になるところだ。初めての古馬相手となる点にも注意しておきたい。

ツーシャドー
この競走のトライアルレースで逃げ切り勝ちを決めている。前走でハナを切る競馬をしたのはこの馬だけで、再度逃げの手に出た場合は展開に恵まれる可能性が高く、残り目に警戒したい。今回も前走同様、和田譲治騎手が手綱を取る。

スピーディキック
昨年の勝ち馬で、今年は2月のフェブラリーステークス(6着)、5月のかしわ記念(6着)、7月のスパーキングレディカップ(2着)、10月のレディスプレリュード(5着)、11月のJBCレディスクラシック(4着)と、JRA勢相手のレースが続いていた。今回、相手関係が楽になる点はプラス材料だろう。
但し、牝馬にとって酷量となる57キロを背負う点が気がかりで、他の馬との斤量差が結果にどう影響するのかが、気になるところだ。

上記3頭以外では、今年の東京プリンセス賞を勝ったサーフズアップに注目が集まりそうだ。近2走は金沢と園田に遠征して取りこぼしている点、主戦の御神本訓史騎手がスピーディキックに騎乗することから、道営から期間限定騎乗中の落合玄太騎手との初コンビとなる点をどう評価すべきかが、馬券検討上の大きなポイントと言えそうだ。


(文・菅野一郎)

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