かきつばた記念 Jpn3

2月24日() 18:00 名古屋競馬場/ダ1500m 10頭

かきつばた記念データ分析とレース傾向

名古屋ダ1500m

名古屋競馬場の移設や全日本的なダート競走の体系整備にともない、2024年以降は名古屋ダート1500mを舞台にグレード別定戦として行われているダートグレード競走。過去に2連覇を達成した馬は2009~2010年スマートファルコン、2011~2012年セイクリムズン、2020~2021年ラプタスの3頭。騎手としては吉田稔騎手と岩田康誠騎手、幸英明騎手が2連覇の実績を持ち、岩田康誠騎手と幸英明騎手においては通算でも最多勝利記録となる3勝を挙げている。牝馬が牡馬に負けず劣らずの活躍を見せるシーンも往々にしてあり、直近では2019年に3度目となる牝馬によるワンツー決着をみた(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)。

【人気】

過去20年、1番人気と2番人気がどちらも連対できなかった年は2004年の一度しかなく、その2004年においても3着には1番人気ビワシンセイキが入線しているので、1番人気または2番人気を馬券の軸に据えるかたちがベターとなる。また、勝ち馬の大半が上位人気馬となり、4番人気以下で勝利した2005年ヨシノイチバンボシ(愛知)、2006年ロッキーアピール(川崎)、2014年タガノジンガロ(兵庫)の3頭は、いずれも地方所属馬だった。JRA所属馬であれば、4番人気以下はヒモ扱いにとどめておきたい(以下、文中のデータはいずれも2005年以降)。

◆人気別成績(過去20年)

人気着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1番人気 6-8-3-3 30.0% 70.0% 85.0% 42.5% 91.0%
2番人気 10-5-2-3 50.0% 75.0% 85.0% 179.0% 103.0%
3番人気 1-5-5-9 5.0% 30.0% 55.0% 23.5% 72.0%
4番人気 1-1-4-14 5.0% 10.0% 30.0% 52.0% 63.0%
5番人気 1-1-3-15 5.0% 10.0% 25.0% 94.0% 51.5%
6~9番人気 1-0-3-77 1.2% 1.2% 4.9% 72.2% 22.3%
10番人気以下 0-0-0-53 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%

【脚質】

かきつばた記念は、4コーナー奥からスタートする1500m戦。移転前の名古屋競馬場は1周1100m、直線距離は日本の競馬場で最も短い194mだったが、2022年4月にオープンした新名古屋競馬場では1周1180m、直線距離もゴールまで240mと大幅にリニューアルされた。コース形態が変わったことによって脚質傾向も変化していく可能性は高いだろう。なお、名古屋ダート1400mとして施行されていた2021年以前は、地方ダートグレード競走のスプリント戦のなかでも、とくに器用に立ち回れる機動力と先行できるスピードの有無で優劣が決まりやすい傾向にあった。

◆脚質別成績(過去20年)

脚質着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
逃げ 12-1-4-8 48.0% 52.0% 68.0% 232.8% 128.0%
先行 7-14-9-23 13.2% 39.6% 56.6% 37.7% 70.6%
差し 1-5-5-60 1.4% 8.5% 15.5% 82.4% 28.0%
追込 0-0-1-77 0.0% 0.0% 1.3% 0.0% 4.7%
不明 0-0-1-6 0.0% 0.0% 14.3% 0.0% 17.1%

【枠順】

データはダート1400mとして施行された移転前のものを含むが、勝率では4枠、連対率では1枠、複勝率では2枠が最高値を記録しており、好走率の観点からは内枠優位な傾向がうかがえる。ただし、勝利数においては6枠と7枠が3勝を記録しており、一見すると低調な成績に思える8枠も近年は好走例が多く、2018年には8枠11番のサンライズメジャーが9番人気3着とヒモ荒れを演出。なお、移転後も2022年2着ヘリオス(8枠12番)、2023年2着ドライスタウト(8枠12番)と8枠の連対が続いた。

◆枠順別成績(過去20年)

枠順着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1枠 3-2-0-15 15.0% 25.0% 25.0% 59.0% 33.0%
2枠 2-2-3-13 10.0% 20.0% 35.0% 29.5% 48.5%
3枠 3-1-1-14 15.8% 21.1% 26.3% 346.8% 41.6%
4枠 4-0-2-14 20.0% 20.0% 30.0% 48.0% 45.5%
5枠 2-2-3-31 5.3% 10.5% 18.4% 30.8% 29.7%
6枠 3-5-2-28 7.9% 21.1% 26.3% 22.1% 31.3%
7枠 3-4-5-28 7.5% 17.5% 30.0% 58.5% 55.0%
8枠 0-4-4-31 0.0% 10.3% 20.5% 0.0% 40.3%

【所属】

2004~2006年はマルカセンリョウ(愛知)、ヨシノイチバンボシ(愛知)、ロッキーアピール(川崎)と地方所属馬が3連覇を達成しており、2004~2005年においては地元愛知所属馬の2連覇でもあった。2014年には単勝58.5倍のタガノジンガロ(兵庫)が3頭横並びの大混戦を制するほか、ハンデキャップ競走初年度となった2017年にはトウケイタイガー(兵庫)、名古屋競馬場が弥富市に移転した直後の2022年にはイグナイター(兵庫)が勝利するなど、地方所属馬がJRA所属馬と互角以上の戦いを繰り広げている。

◆所属別成績(過去20年)

所属着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
JRA 15-20-13-39 17.2% 40.2% 55.2% 45.2% 73.8%
地方 5-0-7-135 3.4% 3.4% 8.2% 66.3% 20.4%

【前走】

◆前走成績(過去6開催)

馬名
(着順)
前走
日付 レース名 クラス




タイム 1(2)着馬
251 ロードフォンス 02/02 東京 根岸ステーク G3 ダ1400 稍重 16 3 2 1.23.3 コスタノヴァ
2 サンライズホーク 12/25 園田 兵庫ゴールド Jpn3 ダ1400 12 1 2 1.28.4 フォーヴィスム
3 ペイシャエス 12/01 中京 チャンピオン G1 ダ1800 16 11 8 1.50.8 レモンポップ
241 サンライズホーク 12/20 園田 兵庫ゴールド Jpn3 ダ1400 稍重 11 2 1 1.28.8 ケイアイドリー
2 ヘリオス 01/28 東京 根岸ステーク G3 ダ1400 16 8 4 1.24.7 エンペラーワケア
3 スマイルウィ 12/21 浦和 ゴールドカッ S1 ダ1400 12 1 1 1.28.3 ブラックパンサー
231 ウィルソンテソーロ 03/19 中京 名古屋城ステ オープン ダ1800 稍重 16 1 5 1.51.1 ルコルセール
2 ドライスタウト 02/19 東京 フェブラリー G1 ダ1600 16 2 4 1.36.3 レモンポップ
3 ヘリオス 03/14 高知 黒船賞 Jpn3 ダ1400 不良 12 4 2 1.28.9 シャマル
221 イグナイター 03/16 高知 黒船賞 Jpn3 ダ1400 11 3 1 1.30.3 ヘリオス
2 ヘリオス 03/16 高知 黒船賞 Jpn3 ダ1400 12 2 2 1.30.5 イグナイター
3 ラプタス 03/16 高知 黒船賞 Jpn3 ダ1400 12 1 6 1.31.7 イグナイター
211 ラプタス 03/13 阪神 ポラリスステ オープン ダ1400 16 4 1 1.22.1 リアンヴェリテ
2 テイエムサウスダン 03/16 高知 黒船賞 Jpn3 ダ1400 12 2 1 1.27.6 スリーグランド
3 ベルダーイメル 12/20 中京 三河ステーク 3勝 ダ1400 16 1 1 1.23.7 ロジヒューズ
201 ラプタス 03/10 高知 黒船賞 Jpn3 ダ1400 不良 12 5 1 1.27.3 テーオージーニアス
2 ノボバカラ 04/08 大井 東京スプリン Jpn3 ダ1200 13 6 7 1.12.1 ジャスティン
3 ドリームドルチェ 04/09 名古屋 東海桜花賞 SPI ダ1400 12 1 1 1.27.6 マイタイザン

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