帝王賞 Jpn1

6月26日() 大井競馬場/ダ2000m

帝王賞データ分析とレース傾向

大井ダ2000m

古馬ダート中距離路線を歩む馬たちにとっては、上半期の最大目標となるダートグレード競走。直近に国内で行われる古馬のダートG1またはJpn1競走は5月上旬のかしわ記念、2月中旬~下旬のフェブラリーSの2つを挙げられるが、どちらも1600mで施行されることからレース結果を鵜呑みにできず、距離適性や実力を推し量る意味では前年に行われる東京大賞典やチャンピオンズカップ、JBCクラシックでの成績を指標としやすい。なお、距離適性に重きを置いた場合は、ステップレースとして平安ステークスに出走する馬が多いものの、近年はサウジカップやドバイワールドカップといった高額賞金の設定された海外のビッグレースをローテーションに組むかたちも増えつつある。ほか、帝王賞を象徴するレース傾向は、いまだに2連覇を果たした馬がいないこと。前年の勝ち馬が出走した際の通算成績は【0.5.0.12】となっており、最も達成に近かった2017年ケイティブレイブはクビ差2着の惜敗だった。いつ、どの馬がジンクスを払拭するのか、興味は尽きない(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)。

【人気】

過去20年、1番人気の連対率および複勝率は水準的な数値を示しているが、勝率はダートグレード競走のなかでも低調と言わざるを得ないものがあり、このあたりには全国から豪華メンバーが集うグランプリレースらしさを垣間見ることができるだろう。なお、2番人気も勝率においては1番人気と遜色ない成績を残している。一方で、3~6番人気も半数にあたる10勝を挙げているため、馬券妙味を考えるのであれば1・2番人気をヒモ扱いとした買い目づくりも積極的に行いたい。直近ではJRAから大井へと移籍したノンコノユメが2019年に8番人気3着、2021年に10番人気2着と波乱を演出しており、7番人気以下の連対は2001年1着マキバスナイパー(7番人気)以来20年ぶり、10番人気以下では2000年2着ドラールアラビアン(13番人気)以来21年ぶりのことであった。近年はJRAの一線級として活躍した馬の地方移籍も少なくないだけに、こういった人気薄が穴パターンとなることも念頭に置きたい(以下、文中のデータはいずれも2003年以降)

◆人気別成績(過去20年)

人気着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1番人気 5-8-3-4 25.0% 65.0% 80.0% 40.5% 92.0%
2番人気 6-3-2-9 30.0% 45.0% 55.0% 96.5% 67.5%
3番人気 3-2-4-11 15.0% 25.0% 45.0% 59.5% 62.5%
4番人気 1-3-4-12 5.0% 20.0% 40.0% 37.0% 83.5%
5番人気 4-2-3-11 20.0% 30.0% 45.0% 265.5% 99.0%
6~9番人気 1-1-4-74 1.3% 2.5% 7.5% 10.3% 34.9%
10番人気以下 0-1-0-75 0.0% 1.3% 1.3% 0.0% 26.3%

【脚質】

帝王賞は大井競馬場の外回りコースを使用するダート2000m戦。スタートしてから最初のコーナーまでは約500m、最後の直線も地方競馬場では最長を誇る385.8mと十分な距離があるため、末脚をしっかり伸ばせる馬が幅を利かせている。ゆったりとした広いコース形態からハナを主張した馬が勝ち負けを演じることは容易ではなく、2011年スマートファルコンを最後に1頭も逃げ切り勝ちは果たせていない。一方で、地方競馬場特有の機動力を問われる展開に苛まれていた馬が巻き返すことは往々にしてあり、小回りコースで差し届かなかったタイプの台頭には気を配る必要がある。

◆脚質別成績(過去20年)

脚質着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
逃げ 4-5-2-16 14.8% 33.3% 40.7% 27.8% 58.5%
先行 10-9-10-29 17.2% 32.8% 50.0% 91.2% 87.1%
差し 5-5-6-62 6.4% 12.8% 20.5% 56.7% 72.2%
追込 1-0-1-81 1.2% 1.2% 2.4% 4.1% 3.5%
不明 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0% 0.0% 33.0%

【枠順】

勝利数では3勝の3枠、4枠、5枠、6枠、8枠が最多タイで並ぶが、出走頭数によって枠に収まる頭数に差異があるため、勝率では3枠が1位、1枠が2位、4枠が3位と僅差ながらに成績の形勢が変わっている。一方、勝率・連対率・複勝率のすべてにおいて最低値となるのが7枠。ただし、一概に7枠だけが不振とも言い難く、参考までに1・2番人気に推された上位人気馬で4着以下に敗れた馬の内訳を見てみると、5枠と6枠が最多タイの3頭となる。馬番別では15・16番の優勝例がないことを踏まえても、多頭数時の外枠は過信禁物といえるだろう。

◆枠順別成績(過去20年)

枠順着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1枠 2-1-4-14 9.5% 14.3% 33.3% 19.0% 41.4%
2枠 2-3-1-18 8.3% 20.8% 25.0% 43.3% 35.0%
3枠 3-1-3-20 11.1% 14.8% 25.9% 60.4% 76.7%
4枠 4-1-4-23 12.5% 15.6% 28.1% 50.9% 47.5%
5枠 2-5-0-29 5.6% 19.4% 19.4% 16.9% 29.2%
6枠 3-3-4-29 7.7% 15.4% 25.6% 16.9% 43.3%
7枠 1-2-1-34 2.6% 7.9% 10.5% 9.7% 64.2%
8枠 3-4-3-29 7.7% 17.9% 25.6% 114.4% 61.5%

【所属】

地方所属馬がデータ集計期間内に挙げた4勝は、2003年ネームヴァリュー(船橋)、2006年アジュディミツオー(船橋)、2008・2010年フリオーソ(船橋)となり、いずれも地方競馬を代表する川島正行調教師の手掛けた馬となる。近年はJRA所属馬の独擅場と言っても過言ではないが、2021年にノンコノユメ(大井)が2着となり、地方所属馬は2010年1着フリオーソ以来11年ぶりとなる連対を果たした。また、JRA所属馬のなかでも栗東に所属する関西馬が顕著な活躍を見せており、2011年スマートファルコン以来の勝ち馬すべてが該当する。なお、美浦に所属する関東馬の勝利となると2007年ボンネビルレコードまで遡らなければならず、地方所属馬よりも勝利から遠ざかっている事実は気に留めておきたい。

◆所属別成績(過去20年)

枠順着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
JRA 17-17-15-67 14.7% 29.3% 42.2% 83.6% 68.5%
地方 3-3-5-129 2.1% 4.3% 7.9% 7.9% 35.2%

【前走】

◆前走成績(過去5開催)

馬名
(着順)
前走
日付 レース名 クラス




タイム 1(2)着馬
231 メイショウハリオ 05/04 船橋 かしわ記念 Jpn1 ダ1600 14 2 1 1.39.3 タガノビューティー
2 クラウンプライド 12/04 中京 チャンピオン G1 ダ1800 16 4 2 1.51.9 ジュンライトボルト
3 テーオーケインズ 02/01 川崎 川崎記念 Jpn1 ダ2100 10 1 2 2.16.1 ウシュバテソーロ
221 メイショウハリオ 05/21 中京 平安ステーク G3 ダ1900 16 3 3 1.57.8 テーオーケインズ
2 チュウワウィザード 02/02 川崎 川崎記念 Jpn1 ダ2100 13 1 1 2.14.9 エルデュクラージュ
3 オメガパフューム 04/17 阪神 アンタレスス G3 ダ1800 16 2 1 1.50.5 グロリアムンディ
211 テーオーケインズ 04/18 阪神 アンタレスス G3 ダ1800 16 1 1 1.49.0 ヒストリーメイカー
2 ノンコノユメ 02/17 大井 金盃 S2 ダ2600 稍重 15 3 7 2.48.7 マンガン
3 クリンチャー 03/11 名古屋 名古屋大賞典 Jpn3 ダ1900 12 1 1 2.00.0 バンクオブクラウズ
201 クリソベリル 12/01 中京 チャンピオン G1 ダ1800 16 2 1 1.48.5 ゴールドドリーム
2 オメガパフューム 05/23 京都 平安ステーク G3 ダ1900 14 3 1 1.56.0 ヴェンジェンス
3 チュウワウィザード 01/29 川崎 川崎記念 Jpn1 ダ2100 不良 12 1 1 2.14.1 ヒカリオーソ
191 オメガパフューム 05/18 京都 平安ステーク G3 ダ1900 16 3 3 1.58.3 チュウワウィザード
2 チュウワウィザード 05/18 京都 平安ステーク G3 ダ1900 16 1 1 1.58.1 モズアトラクション
3 ノンコノユメ 02/17 東京 フェブラリー G1 ダ1600 14 7 13 1.37.9 インティ
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