マーキュリーカップ Jpn3

7月15日() 18:15 盛岡競馬場/ダ2000m 14頭

マーキュリーカップデータ分析とレース傾向

盛岡ダ2000m

2000年以降は盛岡競馬場のダート2000mで施行されているダートグレード競走。古馬ダート中距離路線の一線級は6月中旬~下旬に大井ダート2000mで施行される帝王賞が上半期の最大目標となるため、マーキュリーカップは主に賞金加算を目的とした馬たちが集う。JRA所属馬は平安ステークスを使われていた馬の好走が目立ち、近年はブリリアントステークスやスレイプニルステークスといった東京ダート2100mからの臨戦も主流となりつつある。ほか、2015年の勝ち馬ユーロビートのように、帝王賞で上位入線を果たすほどの実力がありながらも、基礎負担重量で出走できる立場にある馬には気を配るべきだろう(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)。

【人気】

過去20年、勝ち馬の半数近くが1番人気となり、同人気で4着以下に敗れた馬は2006年スターキングマン、2014年ソリタリーキング、2015年メイショウコロンボ、2016年ケイアイレオーネ、2022年ケイアイパープルの5頭。なお、その5頭においては負担重量や臨戦過程、急遽の乗り替わりなどで評価しづらいところがあったので、連対率や複勝率の数値を鑑みても1番人気自体の信頼度は非常に高いといえよう。一方で、近年は人気薄も台頭するケースが増えつつあり、2015年に6番人気のユーロビートが勝利するほか、2022年には10番人気のヴァケーションが3着に入線。2015年、2016年、2022年は5番人気以下の馬が2頭ずつ3着以内に好走している(以下、文中のデータはいずれも2004年以降)

◆人気別成績(過去20年)

人気着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1番人気 9-4-2-5 45.0% 65.0% 75.0% 77.0% 79.5%
2番人気 5-4-3-8 25.0% 45.0% 60.0% 113.5% 78.5%
3番人気 0-6-3-11 0.0% 30.0% 45.0% 0.0% 71.5%
4番人気 4-3-5-8 20.0% 35.0% 60.0% 178.5% 103.5%
5番人気 0-1-4-15 0.0% 5.0% 25.0% 0.0% 102.0%
6~9番人気 2-2-2-73 2.5% 5.1% 7.6% 46.5% 31.3%
10番人気以下 0-0-1-83 0.0% 0.0% 1.2% 0.0% 34.3%

【脚質】

盛岡競馬場は3コーナーから4コーナーにかけて高低差4.4mの下り坂が続くため、3コーナー地点での位置取りが後ろすぎると勝ち負けまでは望みづらく、勝ち馬の大半が3コーナーを5番手以内で通過している。また、4コーナーからゴールまでの直線部分は上り坂が続くことから差し馬が台頭しやすく、よほどの力量差があるか、展開面で恵まれない限りは逃げ切ることも容易ではない。

◆脚質別成績(過去20年)

脚質着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
逃げ 2-6-3-19 6.7% 26.7% 36.7% 18.7% 60.0%
先行 16-10-11-18 29.1% 47.3% 67.3% 172.4% 132.7%
差し 1-3-5-70 1.3% 5.1% 11.4% 2.9% 57.1%
追込 0-0-0-86 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%
不明 1-1-1-10 7.7% 15.4% 23.1% 60.0% 33.8%

【枠順】

最初のコーナーまで約500mとじゅうぶんな距離があることから枠順による有利不利は少なくなっている。なお、どの枠順からもまんべんなく好走馬は出ているが、いまだに4枠だけは勝ち馬を出せていない(水沢ダート2000mで施行されていた1997~1999年も含む)。また、もとより1枠は複勝回収率において1位となる優秀な成績を残していたが、2022年3着ヴァケーションが複勝2,880円の配当をつけたことにより、その数値を大幅に向上させることになった。

◆枠順別成績(過去20年)

枠順着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1枠 2-1-2-15 10.0% 15.0% 25.0% 83.0% 223.0%
2枠 2-1-1-15 10.5% 15.8% 21.1% 42.6% 36.3%
3枠 5-4-1-22 15.6% 28.1% 31.3% 81.6% 44.7%
4枠 0-3-4-31 0.0% 7.9% 18.4% 0.0% 28.7%
5枠 2-2-1-32 5.4% 10.8% 13.5% 16.8% 21.1%
6枠 5-4-5-24 13.2% 23.7% 36.8% 39.7% 71.3%
7枠 1-4-4-30 2.6% 12.8% 23.1% 11.3% 45.4%
8枠 3-1-2-34 7.5% 10.0% 15.0% 85.0% 28.0%

【所属】

1999~2014年までJRA所属馬が16連勝を飾っていたが、2015年に帝王賞4着からの臨戦となった大井所属の6番人気ユーロビートが2着に6馬身差を付けて圧勝。また、2022年にはヴァケーションが10番人気3着と波乱を演出しており、地元岩手所属馬としては1998年3着ゲイリーミナレット、1998年1着メイセイオペラ、1999年2着バンチャンプ、2001年3着トーホウエンペラー、2020年3着ランガディアに続く好走となった。勝ち負けの観点からはJRA所属馬が断然優位であることに変わりはないが、近年は地方所属馬が高配当の立役者となっていることにも気を配るべきだろう。

◆所属別成績(過去20年)

枠順着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
JRA 19-18-18-42 19.6% 38.1% 56.7% 85.9% 89.4%
地方 1-2-2-161 0.6% 1.8% 3.0% 16.4% 32.4%

【前走】

◆前走成績(過去6開催)

馬名
(着順)
前走
日付 レース名 クラス




タイム 1(2)着馬
241 クラウンプライド 05/01 船橋 かしわ記念 Jpn1 ダ1600 不良 13 4 12 1.43.2 シャマル
2 ビヨンドザファザー 06/01 東京 アハルテケス オープン ダ1600 15 7 1 1.35.4 タマモロック
3 ロードアヴニール 01/08 中山 招福ステーク 3勝 ダ1800 16 1 1 1.54.3 アイブランコ
231 ウィルソンテソーロ 05/02 名古屋 かきつばた記 Jpn3 ダ1500 12 2 1 1.31.1 ドライスタウト
2 テリオスベル 05/20 京都 平安ステーク G3 ダ1900 稍重 16 11 16 2.04.6 グロリアムンディ
3 メイショウフンジン 06/11 阪神 三宮ステーク オープン ダ1800 15 5 5 1.50.6 キングズソード
221 バーデンヴァイラー 04/17 阪神 アンタレスス G3 ダ1800 16 3 15 1.53.4 オメガパフューム
2 テリオスベル 06/18 東京 スレイプニル オープン ダ2100 12 10 1 2.08.5 サクラアリュール
3 ヴァケーション 06/19 水沢 一條記念みち M1 ダ2000 稍重 12 3 3 2.07.9 ステイオンザトップ
211 マスターフェンサー 05/22 中京 平安ステーク G3 ダ1900 16 6 11 1.56.6 オーヴェルニュ
2 バンクオブクラウズ 06/19 東京 スレイプニル オープン ダ2100 16 3 2 2.08.1 ハヤヤッコ
3 ヒストリーメイカー 04/18 阪神 アンタレスス G3 ダ1800 16 2 2 1.49.3 テーオーケインズ
201 マスターフェンサー 06/06 東京 スレイプニル オープン ダ2100 10 1 2 2.10.0 エルデュクラージュ
2 デルマルーヴル 02/23 東京 フェブラリー G1 ダ1600 16 8 15 1.38.6 モズアスコット
3 ランガディア 06/21 水沢 一條記念みち M1 ダ2000 6 1 1 2.13.0 センティグレード
191 グリム 04/14 阪神 アンタレスス G3 ダ1800 稍重 16 2 2 1.50.9 アナザートゥルース
2 ノーブルサターン 06/22 東京 アハルテケス オープン ダ1600 13 13 3 1.35.3 ワンダーリーデル
3 テルペリオン 06/01 東京 スレイプニル オープン ダ2100 16 4 1 2.11.2 アンデスクイーン

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