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イグナイターが兵庫サラブレッド史上初のNAR年度代表馬に

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イグナイターが兵庫サラブレッド史上初のNAR年度代表馬に

地方競馬全国協会(NAR)は17日、『NARグランプリ2022』の表彰馬、表彰者を発表した。年度代表馬には交流重賞2勝を含む重賞3勝を挙げたイグナイター(牡4=兵庫・新子雅司厩舎、年齢は対象年度の表記)が全会一致で選ばれた。表彰式は2月16日に都内で関係者のみで実施される予定。

〝園田のニュースター〟が兵庫競馬史に金字塔を打ち立てた。4歳以上最優秀牡馬、最優秀短距離馬に選出されたイグナイターが、地方競馬の年度代表馬を受賞。優秀馬選定委員会の出席委員15人〝満票〟での選出に、管理する新子雅司師は喜びを隠せなかった。

「この度は栄誉ある賞に選んでいただきありがとうございます。ひとえに、オーナー、厩舎スタッフをはじめ関係者の皆さま、ファンの皆さまに支えていただいたおかげと思います」

兵庫では1996年にアラブのケイエスヨシゼンが選出されて以来26年ぶり2頭目だが、サラブレッドでは初の栄冠だ。JRA1勝、南関を経て、2021年夏に兵庫へ移籍。年末までに重賞1勝を含む6戦4勝と素質を開花させると、22年は怒濤(どとう)の進撃をみせた。1月に重賞・黒潮スプリンターズC(高知)を勝つと、3月の黒船賞(高知)、5月のかきつばた記念(名古屋)とJRAの強豪を相手に交流重賞を連勝。秋は南部杯(盛岡、5番人気4着)、JBCスプリント(盛岡、6番人気5着)とJPNⅠで掲示板をにぎわせるなど、ダート一線級での力走が評価されての受賞となった。

主戦の田中学騎手は「うれしいです。イグナイターとともに黒船賞、かきつばた記念を勝利し、南部杯JBCスプリントに挑戦することができて、とても充実した一年でした」と振り返った。父は8歳で南部杯JBCスプリントを連勝するなど、長きにわたって砂王として君臨したエスポワールシチー。〝点火装置〟を意味する名前の通り、イグナイターの蹄跡は5歳を迎えてさらに輝きを増すに違いない。

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