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【南関散歩道】ボンネビルレコードの記憶と記録

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【南関散歩道】ボンネビルレコードの記憶と記録

 船橋1800メートルはスタートから最初のコーナーまで400メートル以上あり、まぎれの少ないコース設定。各馬が能力を発揮しやすい。ここで強さを示すということは、能力の高さをダイレクトに表していることになる。

 そのレコードホルダーは、ボンネビルレコード(2002年生まれ)。大井、JRAに在籍して帝王賞かしわ記念を制し、引退後は大井競馬場の誘導馬を務めている。1分47秒8(不良)のコースレコードをマークしたのは、2008年の日本テレビ盃(当時はJRA所属)だった。

 ナンヨーリバー(JRA)が逃げ、ナイキアディライト、フリオーソなどの船橋勢がこれをマーク。ボンネビルレコードは中団を進んでいたが、4コーナーで先団を射程に捕らえると、しぶとく粘るフリオーソをかわし、3/4馬身差をつけて勝利した。

 「あの日本テレビ盃はパンパンの馬場だったね。向こう正面で真ん中がぽっかりあいたから、そこを抜けていって、あとはフリオーソを目がけて行ったんだ。直線を向いたところで、かわせるなと思った」

 12年前のレースを、きのうのことのように振り返る的場文男騎手(64)=大井・騎手会所属。大井でのデビュー当初から調教、レースで手綱をとり、JRAに移籍後も何度も騎乗した。「この年はかしわ記念も勝ったし、帝王賞でも2着と絶好調だった。でも、パンパンの馬場で少し脚を痛めてしまってね」。その後も帝王賞で3着2回など持ち前の能力を示していたが、勝ち鞍はこの日本テレビ盃が最後だった。

 「あの馬は走った。根性があったし、バネも良かった。いろんな活躍馬に乗せてもらってきたけど、そのなかでも上のほうの力を持っていると思う」

 そもそも馬名は、塩湖の上でスピード記録を競う米国の大会『ボンネビルスピードウェイ』に由来する。その名の通り、極限のスピードを示したボンネビルレコードの走りは、記録にも、記憶にも残っている。

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