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【浦和記念】レース展望

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【浦和記念】レース展望

★3歳馬のグリムが重賞2連勝で本格化の兆し

 23日(祝・金)に浦和競馬場で、第39回浦和記念(交流GII、3歳以上オープン、別定、ダート・左2000メートル)が行われる。ヴァーミリアン(05年)、スマートファルコン(08、10年)、ケイティブレイブ(16年)といったダート界のスターホースが勝ち馬に名を連ねることでも注目される一戦を展望していきたい。



 一番の注目を集めるのは、2走前に3歳重賞のレパードSで初重賞タイトルを獲得すると、古馬との初対戦となった前走の白山大賞典(交流GIII)では2着以下に5馬身差をつけるレコードVを果たし、ここにきて本格化の兆しを見せている3歳馬のグリム(栗東・野中賢二厩舎、牡3歳)だろう。



 今回はGIホースも参戦しているメンバー構成で、さらに相手が強化される形となるが、古馬と2キロ、その中でもGI馬とは4キロのアドバンテージとなる54キロで出走できるだけに、ここも一気に突破しそうな雰囲気がある。



 2100m戦でもパフォーマンスを落とすことはなかった上に、左回りも重賞勝ちがあるように問題なし。あえて不安点を探すなら初参戦の浦和競馬場ということになるが、そこは南関東を知り尽くす内田博幸騎手がしっかり乗ってくれるだろう。



アポロケンタッキーがGIタイトルホルダーの意地を見せるか

 1番人気は伸び盛りの3歳馬に譲ったとしても、実績面ではメンバー中最上位の存在と言えるアポロケンタッキー(栗東・山内研二厩舎、牡6歳)が古馬の意地を見せるか注目される。



 16年の東京大賞典(GI)を制すなど重賞を3勝しており、今年に入ってからも川崎記念(交流GI)、ダイオライト記念(交流GII)、日本テレビ盃(交流GII)でいずれもケイティブレイブの2着に善戦。1年以上、勝利からは遠ざかっているものの、能力的な衰えはない。



 交流GIIにしては相手が揃った印象で、他馬より重い58キロの斤量も楽ではないが、この斤量でも17年日本テレビ盃(交流GII)を制しているように、致命的なマイナス要素にはならないだろう。J.モレイラ騎手とのコンビも2走前に一度実現しているだけに、問題なさそうだ。



★V5狙う武豊クリソライトとのコンビで参戦

 ヴァーミリアン(05年)、シーキングザダイヤ(07年)、スマートファルコン(10年)、ケイティブレイブ(16年)と、これまで浦和記念4勝を誇る武豊騎手が、長期休養明けをひと叩きされたクリソライト(栗東・音無秀孝厩舎、牡8歳)とのコンビで参戦する。



 3歳時にジャパンダートダービー(交流GI)で重賞初Vを果たしたクリソライトだが、その後も15~17年にかけてダイオライト記念(交流GII)3連覇を果たし、異国の地でコリアC(韓国GI)を制するなど、数々の実績を残してきた。1年を超える長期休養明けで挑んだ前走のJBCクラシックは大敗しても仕方なしだが、今回はひと叩きされたことでどこまで全盛期の走りを取り戻せるかがカギになる。



 15着に終わったJBCクラシック後に、騎乗した武豊騎手は「体はできていましたけど、スピードに対応することができませんでした。久々だったぶんでしょうか。次走では良くなると思います」とコメントを残しているが、果たしてガラッと変わってくるのか注目だ。

★移籍初戦を快勝のトーセンデュークが中央勢を迎え撃つ



 JRA所属時は芝のレースのみを走りオープンクラスまで上り詰めたトーセンデューク(浦和・小久保智厩舎、牡7歳)が、浦和競馬への移籍初戦となった前走の埼玉新聞栄冠賞(SIII)で逃げ切り勝ちを収めた。



 前走からコンビを組む森泰斗騎手も、レース後に「砂をかぶらない位置で競馬をしたいと思っていた。折り合いがついてリズム良く走れたし、時計も速かったから、今後が楽しみ」とコメントしているように、南関東に現れた“新星”に対する期待は大きい。



 管理する小久保智調教師は、初戦を振り返って「きれいなフォームで走るから、もまれたくないと思っていた。重いダートでどうかだが、それもこなせるよう、しっかり調教していきたい」と語り慎重な姿勢は崩さないが、移籍初戦だった前走からの上積みが見込めるのは明らか。



 今回と同じ浦和競馬場で行われた埼玉新聞栄冠賞の勝ち時計は、1900m戦で1分59秒8。2000mで行われている浦和記念の勝ちタイムが例年2分7~8秒ほどのものになると考えると、机上の計算では通用してもいい。内枠から楽に先行できれば、なおさら可能性は広がりそうだ。



★地元に戻って見直したいシュテルングランツ



 “大井の帝王”的場文男騎手が初めて京都競馬に参戦した際にコンビを組んだことでも大きな話題となったシュテルングランツ(浦和・小久保智厩舎、牡7歳)が、地元の南関東に戻って巻き返しを目指す。



 前走のJBCクラシックは結果的に大きな見せ場を作ることなく16頭立ての最下位に敗れてしまったが、2走前の東京記念(SI)では、交流重賞で幾度となく馬券に絡む活躍を見せていたカツゲキキトキト以下を3馬身ちぎって圧勝しているだけに、実力負けではないと考えたいところ。



 中央の馬場でGI級の相手に入ってもいいポジションを取れたように、スピードは十分に通用する。近走の勝ちパターンが逃げ切りだけに同型馬との兼ね合いは気になるところだが、ぜひとも押さえてみたい一頭だ。

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