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【JBCクラシック】キングズソードが3連勝で初のビッグタイトル モレイラ騎手「気持ち良かった」

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【JBCクラシック】キングズソードが3連勝で初のビッグタイトル モレイラ騎手「気持ち良かった」

ダート競馬の祭典・JBC4競走が3日、大井と門別の両競馬場で開催された。大井で行われたクラシックはモレイラ騎乗の4番人気キングズソードが4馬身差で圧勝。重賞初制覇をJpnⅠの大舞台で果たした。スプリントは兵庫所属のイグナイターが地方馬として3年ぶりのVを果たし、レディスクラシックはアイコンテーラーが1番人気に応えて快勝。門別の2歳優駿は、フォーエバーヤングがデビュー2連勝で制した。



研ぎ澄まされた剣で、大物たちをなで斬った。キングズソードが重賞初タイトルをJpnⅠでゲット。同じくJpnⅠ初勝利のモレイラ騎手はゴールの瞬間、右手でガッツポーズを作って雄たけびをあげた。

「思ったよりもいいスタートを切れたし、直線もいい脚を使ってくれました。非常に強い勝ち方。最後は抜け出して気持ち良かったです」

新たにオーストラリア産の白い砂に入れ替えたことで馬場は先行有利。初めてコンビを組んだ〝マジックマン〟は、差す競馬が続いていたキングズを3番手の外に誘導した。砂をかぶらない位置でリズム良く運ぶと、直線入り口で右ムチに鋭く反応。2~4着にGⅠ、JpnⅠ勝ち馬が続く中、4馬身差の圧勝劇をやってのけた。

3連勝でのビッグタイトル取りに寺島調教師は「驚きがほとんどです。でも、この1年で一気に良くなったし、精神的にも落ち着きが出てきた」と笑顔を見せた。全兄のキングズガードがプロキオンSで厩舎に初の重賞タイトルをもたらしてから6年。今度は弟が初のJpnⅠ勝利をプレゼントした。「大きいところを勝てて本当によかったです。兄が6、7歳で良くなったことを考えれば、ここからの成長が本当に楽しみ」と行く末に胸を躍らせる。

今後はチャンピオンズC(12月3日、中京、GⅠ、ダ1800メートル)や東京大賞典(12月29日、大井、GⅠ、ダ2000メートル)が選択肢に入る。4歳にして頂点を極めた新星の快進撃は、まだまだ終わらない。(綿越亮介)

■キングズソード 父シニスターミニスター、母キングスベリー、母の父キングヘイロー。鹿毛の牡4歳。栗東・寺島良厩舎所属。北海道浦河町・日進牧場の生産馬で、馬主は㈱ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン。戦績13戦7勝(うち地方1戦1勝)。獲得賞金2億949万1000円(うち地方1億円)。重賞は初制覇。JBCクラシックは寺島良調教師、ジョアン・モレイラ騎手ともに初勝利。馬名の意味は「王の剣」。

◆森泰斗騎手(ノットゥルノ2着)「マイペースで行けたし、最後は差し返す根性も見せてくれたから、勝ちたかった」

◆松山騎手(テーオーケインズ3着)「スタートをしっかり出て、いい形に持ち込めた。一度は2着馬より前に出たけど…。いいレースをしてくれたけど、結果を出せませんでした」

◆浜中騎手(メイショウハリオ4着)「向こう正面から手応えが良くなかったし、終始動けないまま。休み明けで本来の走りではなかった」

◆菅原明騎手(ウィルソンテソーロ5着)「道中リラックスしていたけど、ペースが上がったときについていけなかった。強い相手と戦って、これがいい経験になれば」

◆幸騎手(クリノドラゴン6着)「速くなったときについていけなかった」

◆藤岡康騎手(ケイアイパープル9着)「年齢のせいか初速がつかなかったし、内枠のぶん囲まれた。でも最後まで集中して走り切ってくれた」



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