スガダイ
シムーン
豚ミンC
蒼馬久一郎
第51回サンケイスポーツ賞フローラステークス(24日、東京11R、GII、3歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝2000メートル、1着本賞金5200万円、1~3着馬にオークスの優先出走権 =出走18頭)クリストフ・ルメール騎乗の3番人気チェッキーノが、直線で悠々と抜け出して1分59秒7(良)のレースレコードで快勝。3連勝で重賞初制覇を果たし、オークス(5月22日、東京、GI、芝2400メートル)に向けて弾みをつけた。2着パールコード、3着アウェイクもオークスの優先出走権を手にした。 強い馬に大外枠など関係ない。東京芝2000メートル戦となった1987年以降、一度も勝ち馬が出ていなかった(18)番枠からチェッキーノが快勝。未勝利戦から3連勝でオークス切符を手にした。 「強かったです。大外枠だったけどいいポジションが取れましたし、リラックスして走れましたね。ラスト200メートルはすごく速かった」 土日で5勝し、61勝としてリーディングのトップに立ったルメール騎手の満面の笑みが、素質の高さを物語っていた。 スタートしてすぐに2コーナーになる東京芝2000メートルでは絶対的に不利とされる大外(18)番。しかし先行勢がペースを上げていったため、すんなりと中団へ取り付いて折り合った。こうなれば、デビューから常にメンバー最速の末脚を使ってきた馬。直線で満を持して追い出すと、あっさり先行勢をかわして2着パールコードを3馬身突き放し、レース史上初めて2分を切る1分59秒7のレースレコードで圧勝だ。 「きょうは簡単に勝ちました。距離のリミットはわからないけど、折り合いもつくし、スタミナがあると思います」と、ジョッキーはオークスの2400メートルも気にならない様子だ。 これが節目のJRA通算1300勝となった藤沢和調教師は、母ハッピーパス、全兄コディーノも手がけた。マイラーの多い血統だが「兄姉は気のいい馬が多いけど、この子が一番穏やか」と、こちらも距離延長を気にしない。「桜花賞は疲れがあるということで大事を取ったけど、トライアルを勝ったんだからね。(今度は)本番も使わないと怒られちゃうよ」とご機嫌だ。 ルメール騎手は他馬の依頼もあり、鞍上は調整中。おっとりタイプのチェッキーノは、未対戦の桜花賞組にとって、最大の脅威となりそうだ。 (柴田章利)★24日東京11R「サンスポ賞フローラS」の着順&払戻金はこちらチェッキーノ 父キングカメハメハ、母ハッピーパス、母の父サンデーサイレンス。栗毛の牝3歳。美浦・藤沢和雄厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)サンデーレーシング。戦績4戦3勝。獲得賞金8048万円。重賞初勝利。サンケイスポーツ賞フローラSは、藤沢和雄調教師が1995年サイレントハピネス、99年スティンガーに次いで3勝目、クリストフ・ルメール騎手は初勝利。馬名の意味は「射撃の達人(イタリア語)」。