16日の福島11Rで行われた第50回
福島記念(3歳上オープン、GIII、芝2000メートル、16頭立て、1着賞金=4000万円)は、ミカエル・バルザローナ騎手騎乗の6番人気
ミトラ(セン6歳、美浦・
萩原清厩舎)が好位のイン追走から抜け出して、重賞初制覇を果たした。タイムは1分58秒1(良)。
直前に騎乗停止を受けたうっぷんを晴らすように、フランスの若手が喜びを爆発させた。
ミトラを重賞初Vに導いたバルザローナ騎手がゴールで左手を突き上げてガッツポーズ。自身、日本で2度目の重賞Vを飾った。
レースは1番人気この
メイショウナルトが先行策。
コスモバルバラが2番手に続き、
ミトラと
ダイワファルコンが3番手で併走。平均的なペースで流れる。
メイショウナルトは巧みなペース配分で後続を引き連れて4コーナーを迎える。しかし、好位のインを追走していた
ミトラがロスなく外に持ち出して並びかけると、バルザローナ騎手の叱咤に応えて力強い伸び脚を披露。あっという間に抜け出して、歓喜のゴールを駆け抜けた。1馬身1/4差の2着には、後方追走から大外を回って追い込んだ13番人気の伏兵
フラアンジェリコが入り、波乱の決着。
メイショウナルトは粘ったものの、2着と1馬身差の3着に終わっている。
ミトラは、父
シンボリクリスエス、母エイグレット、母の父サンデーサイレンスという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、吉田勝己氏の所有馬。通算成績は20戦8勝。重賞初勝利。
萩原清調教師、ミカエル・バルザローナ騎手ともに
福島記念は初勝利。
バルザローナ騎手は「人気の逃げ馬を見ながら運ぼうと思っていたし、返し馬の感触が良かったので、期待をして臨んだんだ。道中は内で脚をためることができたし、直線でも期待通りの伸び。強い競馬だったよ」と狙い通りの勝利に会心の笑みを浮かべていた。
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