伊吹雅也
くりーく
第59回府中牝馬S(16日、東京11R、GII、3歳上牝馬オープン国際 (指)、別定、芝1800メートル、1着本賞金5300万円=出走16頭)中舘英二騎乗、5番人気イタリアンレッドが直線鋭く伸びて、重賞3連勝を飾り、エリザベス女王杯へ弾みをつけた。タイムは1分46秒8(稍重)。2着にはアニメイトバイオが入り、1番人気のアパパネは14着に大敗した。 夏女の勢いはとどまるところを知らない。七夕賞、小倉記念を連勝し、サマー2000シリーズの王者となったイタリアンレッドが、初出走の東京でGII初制覇を飾った。 「(自分自身は)東京がダメと思っていたので、馬に助けてもらって勝ちました」 七夕賞以来のコンビでJRA重賞通算30勝目を決めた中舘英二騎手が謙虚に振り返る。道中は馬の行く気に任せて、後方待機。直線で一気に脚を伸ばし、アニメイトバイオの追撃をクビ差振り切った。 この日は気温が27度まで上昇。石坂正調教師は「夏日和で夏女が残った」と笑顔。「放牧から戻り、筋肉が柔らかくなった。ジョッキーには七夕賞より強くなっているよと言ったんだ。(東京の)大きな馬場で走れたし、GIでも十分走ってくれそう」と晴れ舞台へ期待を込める。 本格化したイタリアンレッドが、GI初出走初Vへ手応えをつかんだ。 (森田実)