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【名古屋大賞典】レース展望

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【名古屋大賞典】レース展望

武豊騎手とのコンビで挑むグリムに注目 14日(木)に、名古屋競馬場で交流重賞・第42回名古屋大賞典(交流GIII、4歳以上オープン、別定、ダート・右1900メートル)が行われる。スマートファルコン(09年)、エスポワールシチー(11年)、ニホンピロアワーズ(12年)、ホッコータルマエ(13年)、アウォーディー(16年)、ケイティブレイブ(17年)など、過去の勝ち馬にはダート界の名馬となった面々がズラリと並ぶ注目の重賞を展望していきたい。



 名古屋大賞典は、JRA勢が圧倒的な力を発揮して15年連続で勝利を挙げており、今年もJRA勢の評価が重要になってきそう。まず一番手に取り上げたいのは、前走に引き続き武豊騎手とのコンビで挑むグリム(栗東・野中賢二厩舎、牡4歳)だ。



 レパードS(GIII)と白山大賞典(交流GIII)を連勝してから、浦和記念(交流GII)2着、名古屋グランプリ(交流GII)3着と惜敗が続いているが、先着を許したのはオールブラッシュチュウワウィザードミツバと船橋競馬場で行われるダイオライト記念でも注目を集めている3頭だけに、3頭とも不在の今回は主役級と考えていいだろう。



 名古屋コースはすでに前走で経験しており、過去の実績を見る限り距離が2500mから1900mに短縮されるのはプラスに働きそう。白山大賞典以来3戦ぶりの勝利を飾り、再び連勝街道に乗っていく可能性があるのではないか。



佐賀記念Vで勢いに乗るヒラボクラターシュ 佐賀記念(交流GIII)を制したヒラボクラターシュ(栗東・大久保龍志厩舎、牡4歳)の勢いも無視できない。同レースでは、積雪順延の影響でJRA開催と重なってしまい直前で乗り替わりとなったが、今回は改めて福永祐一騎手とのコンビで挑む。



 初の重賞タイトル獲得となった前走の佐賀記念は展開がハマった感は否めないが、交流GII勝ちがあるテーオーエナジーや、JRA重賞Vがあるグレイトパールといった強豪に圧勝しているだけに、同じパフォーマンスを発揮できればここも快勝のシーンが考えられるだろう。



 一番手に取り上げたグリムとの対戦は昨夏のレパードS(GIII)以来となるが、同レースではわずかクビ差の2着でグリムに惜敗している。当時は互角の走りを見せていた2頭が、久々の対戦でどのような結果を出すのか注目したいところだ。

★重賞初挑戦のテルペリオンが2強に割って入るか 8番人気の低評価に反発するように仁川Sを快勝。オープンクラス昇級2戦目で結果を出したテルペリオン(栗東・寺島良厩舎、牡5歳)が、重賞初挑戦で初Vの快挙を狙って参戦してきた。



 2走前のアルデバランSこそ11着に大敗しているものの、本来は相手なりに安定して走れるタイプ。相手が強化されることや、初の地方遠征で独特な馬場やコース形態への適性といった未知の部分はあるが、能力的には上位争いに加われる可能性がありそう。



 重賞初挑戦ということで、上位の人気を集めることが予想されるグリムヒラボクラターシュとは1キロの斤量差があるのも魅力。重賞戦線で良績を残す実力馬を相手に、どこまで通用するか注目だ。



アナザートゥルースキクノルアがOPクラスの壁に挑む 前走のアレキサンドライトSで準オープンクラスを卒業し、3歳春以来のオープン挑戦となるアナザートゥルース(美浦・高木登厩舎、セン5歳)。そして、アナザートゥルースを招福Sで負かしてひとあし早く準オープンを卒業したものの、初のオープン挑戦となった前走の仁川Sでは12着に大敗しているキクノルア(栗東・奥村豊厩舎、牡5歳)。



 JRA勢の中では実績面で見劣る2頭ではあるが、ともに5歳の割にキャリアが浅く上積みが期待できる上に、地方への遠征も揃って今回が初めてということで、予想以上の適性を発揮する可能性もある。



 地方勢では、今回と同じ名古屋1900mで行われた梅見月杯でワン・ツーを決めているマイタイザン(兵庫・新井隆太厩舎、牡6歳)、地元のブランニュー(愛知・宮本仁厩舎、牡7歳)あたりに期待がかかりそう。



 それでも、梅見月杯の勝ちタイムが2分4秒0、2着ブランニューの走破タイムが2分5秒3だったことを考えると、少なくともさらに2秒ほどは時計を短縮しなくてはならない計算となるだけに、厳しいレースを強いられることになりそうだ。

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