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【JBCスプリント】タガノビューティーがゴール前の叩き合い制し悲願のGⅠ級初制覇 石橋脩騎手「思い残すことはないくらいうれしい」

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【JBCスプリント】タガノビューティーがゴール前の叩き合い制し悲願のGⅠ級初制覇 石橋脩騎手「思い残すことはないくらいうれしい」

朝日杯FS4着以来、何度もタイトルの壁にはね返されたタガノビューティーが悲願の重賞初制覇。しかも9度目のGⅠ級挑戦で制す快挙だ。

「勝ちたいあまり最後は相手を押してしまったけど、馬は気持ちを切らさずに走ってくれた。乗せ続けてもらって、励ましてもらって、関係者のみなさんには感謝しかないです。思い残すことはないくらいうれしい」

お立ち台に上がった石橋騎手は、時おり声を詰まらせた。中団の追走から位置取りを上げると、4コーナーで先頭に並びかける。内から1番人気のチカッパが抜け出したが、これを追い詰めて叩き合いに持ち込み、ハナ差で勝利。主戦として苦楽をともにしたパートナーとつかんだ、執念のタイトルだった。

西園正都調教師も感無量の様子。「悔しい思いをしてきたけど、粘り強く交流を使ってきて勝つことができました。涙が出てきました」と声を絞り出す。「仕掛けが早いかと思ったけど、思い切って行ったのが結果につながったのでしょう。好判断でした」と鞍上をねぎらった。

7歳だけに「年齢も年齢ですからね。オーナーと相談しながら、ゆくゆくはきれいな花道を」とトレーナーは話すが、闘志あふれる今回の走りを見れば、まだまだやれる。今後もチャンピオンとしての走りを見せてほしい。(大貫師男)

■タガノビューティー 父ヘニーヒューズ、母スペシャルディナー、母の父スペシャルウィーク。鹿毛の牡7歳。栗東・西園正都厩舎所属。北海道新冠町・有限会社新冠タガノファームの生産馬で、馬主は八木良司氏。戦績38戦8勝(うち地方7戦1勝)。獲得賞金3億9805万円(うち地方1億5635万円)。重賞初勝利。JBCスプリントは西園正都調教師、石橋脩騎手ともに初勝利。馬名の意味は「冠名+美しい」。

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