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【高知・黒潮菊花賞2024】地方競馬重賞展望 3冠目指すプリフロオールイン、隙を狙うは名手背に牙研ぐあの馬

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【高知・黒潮菊花賞2024】地方競馬重賞展望 3冠目指すプリフロオールイン、隙を狙うは名手背に牙研ぐあの馬


黒潮菊花賞・レース概要】
その名が示す通り、高知競馬における3歳クラシック3冠路線の最終戦。高知競馬場のダート1900m戦を舞台に争われる。
創設は1997年。2009年からは近畿・中国・四国地区交流戦として、また2012年は中国・四国地区交流戦として実施され、兵庫や福山の所属馬が出走可能だった時期もあるが、2013年以降は高知所属馬限定の重賞競走となっている。

黒潮菊花賞・検討のポイント】
黒潮皐月賞高知優駿を制しているプリフロオールインの3冠なるかに注目が集まる。相手は既に勝負づけが済んでいる馬や、下級条件で取りこぼしている馬がほとんどであり達成は濃厚とみられるが、あえて敗れる可能性を探って勝負してみたい一戦だ。

黒潮菊花賞・出走馬概要】
プリフロオールイン
1900mという距離は、2着以下に7馬身差をつけて圧勝した高知優駿と同じで、敗れる可能性を考えるのは非常に難しい。それでも通算成績が9戦8勝2着1回と、一度だけ敗れた経験がある点に目を向けたい。
昨年の8月27日(日)の高知1R。ダート800mの新馬戦で、ハナを切ったがウオタカという牝馬に直後でマークされ、ゴール手前で交わされて1馬身1/2差の2着だった。当時と今とでは、プリフロオールインの完成度が違っており、単純比較はできないが、勝ったウオタカの鞍上は金沢の吉原寛人騎手だった。この日は昨年の黒潮菊花賞が行われた日で、吉原寛人騎手は優勝馬ユメノホノオに騎乗するために、金沢から高知に駆け付けていた。このレースから学ぶ点があるとすれば、鞍上ではないだろうか。今年はこのレースに吉原寛人騎手の姿はない。ならば、代わりに注目すべきは、あの名手が乗る次に挙げる馬ということになりそうだ。

サノノスピード
鞍上は赤岡修次騎手。この馬とのコンビでプリフロオールインに3回敗れているが、高知競馬を代表する名手がこのまま簡単に引き下がるとは思えない。ヒントになりそうなのが4走前の仙台屋桜特別で、サノノスピードプリフロオールインに1/2馬身差の2着まで迫った一戦だ。当時の赤岡修次騎手は、前述した吉原寛人と同様、プリフロオールインを直後でピタリとマークする形でレースを進めていた。しかし、その後の黒潮皐月賞(2着)は厳しいマークをしていたとは言い難く、高知優駿(5着)時は出遅れてマークすら出来なかった。前走の凡走(6着)は気になるが、1300m戦で叩き台と考えれば、今回は赤岡修次騎手が改めてどう乗るのか注目してみる価値はありそうだ。逃げるプリフロオールインを直後でマークする形が築ければ、逆転の目も。

マジックセブン
高知優駿3着馬。出遅れたサノノスピードの代わりに、プリフロオールインを直後でマークする形となり、3コーナー過ぎに2番手に浮上したが、そこでプリフロオールインに突き放される形となった。このレース後、2戦しているが、出走したレースは1300~1400m戦。このことから、高知優駿の結果を踏まえた作戦があるのでは? と想像したくなる。スピードを増して、プリフロオールインの先手を奪うような、あるいは並走するような形となる場合、面白い結果が待っているかもしれない。2走前から手綱を取る井上瑛太騎手の騎乗ぶりに注目したい。

上記3頭以外では、4走前に1300m戦で逃げ切り勝ちを決めているポッドジャスパーのスピードにも警戒が必要だろう。



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