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【大井・帝王賞2024】血統アナリシス 近年のトレンドはA.P. Indy系、ゴールドアリュールも偉大な功績を残す

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【大井・帝王賞2024】血統アナリシス 近年のトレンドはA.P. Indy系、ゴールドアリュールも偉大な功績を残す

2019年以降、産駒が3着以内に好走した種牡馬の大まかな系統は、フォーティナイナー系が5頭、A.P. Indy系が4頭、サンデーサイレンス系が3頭、キングカメハメハ系が3頭。なお、昨年はA.P. Indy系にあたるパイロ産駒のメイショウハリオが勝ち、レース史上初となる2連覇の快挙となった。

近年はA.P. Indy系の勢いが目覚ましく、2021年テーオーケインズ(父シニスターミニスター)、2022~2023年メイショウハリオ(父パイロ)と目下3年連続で同系統から勝ち馬が出ている。昨年においてはテーオーケインズも3着に好走していたように、適性を示した馬のリピート好走にも気を配るべきだろう。

ほか、データ集計期間外も含めれば、2011年スマートファルコン、2016年コパノリッキー、2018年ゴールドドリーム、2020年クリソベリル、とゴールドアリュール産駒が通算で4勝と存在感を放ち、2014~2020年の7年間は「父または母の父」に同種牡馬の血を引く馬が毎年連対していた。

メイショウハリオは、父パイロ×母メイショウオウヒ(母の父マンハッタンカフェ)。目下2連覇中の立場となるが、「父A.P. Indy系×母の父マンハッタンカフェ」の組み合わせはテーオーケインズとも共通するだけに、昨今の帝王賞ではぞんざいに扱えない血統構成といえるだろう。また、本馬は3代母Amizetteがトワイニングの全妹となるため、2016年2着、2019年3着、2021年2着と複数回の好走実績を持つノンコノユメ(父トワイニング)も引き合いに出しやすい。暑い季節を得意とする一族でもあり、自身の成績を鑑みても5~6月にJpn1を3勝していることを特筆できそうだ。

セラフィックコールは、父ヘニーヒューズ×母シャンドランジュ(母の父マンハッタンカフェ)。直近3年の結果に重きを置けば、A.P. Indy系が幅をきかせるとともに、母の父にマンハッタンカフェを配された馬が3連覇中との見方もできるだろう。一方、本馬の父系はヘネシー~Storm Cat~Storm Birdと遡るが、同父系からは2014年の勝ち馬ワンダーアキュート(父カリズマティック)が出ている。また、「父サンデーサイレンス系×母の父Nureyev」という母の配合はゴールドアリュールを想起させるものでもあり、同種牡馬が異彩を放つことからも注目に値する血統構成といえそうだ。

■注目馬
⑪メイショウハリオ、⑦セラフィックコール

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