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【南関東重賞展望】全日本2歳優駿2023 3連勝中のイーグルノワール中心も大混戦

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【南関東重賞展望】全日本2歳優駿2023 3連勝中のイーグルノワール中心も大混戦


全日本2歳優駿・レース概要】
2歳馬のダート重賞としては、中央・地方を通して唯一のG1級(正確にはJpn1)競走。川崎競馬場のダート1600mを舞台に争われる。
JRA所属馬も出走できるダートグレード競走だが、1950年に「全日本三才優駿」という名称でスタートした時も、第1回は中央競馬招待競走として行われた。翌年からは南関東地区限定となっている。その後、1988年に「全日本3歳優駿」に名称が変更となり、1997年には再び中央・地方交流競走となった。さらに2001年に競走馬の年齢表記を国際基準に合わせたことにより、現在の「全日本2歳優駿」となった。
1997年にJRA所属馬が再び出走可能となった際は格付けが統一G2だったが、2002年に統一G1(現在のJpn1)となっている。距離は1950年の創設当時は1200m、翌年からは1400m、1956年に1500m、そして1959年に現在の1600mとなっている。

全日本2歳優駿・検討のポイント】
3連勝中のJRA所属馬イーグルノワールが一応の中心だが、他のJRA勢も差がなく、混戦模様と表現したほうが正しいかもしれない。一方で、地方所属馬がやや手薄な印象もあり、JRA所属馬同士の能力比較が馬券検討上の大きなポイントと言えそうだ。

全日本2歳優駿・出走馬概要】
イーグルノワール
ブリックスアンドモルタル産駒の牡馬で、前走の園田・兵庫ジュニアグランプリを勝って3連勝中。2走前に東京のプラタナス賞も勝っており、左回りコースも全く不安はない。ただし、前走時は2着馬とはハナ差の接戦で、絶対的な存在とまでは言い切れず、今回出走する他のJRA所属馬に逆転を許してしまう可能性は頭に入れておきたいところだ。

サトノフェニックス
兵庫ジュニアグランプリでイーグルノワールとハナ差の接戦を演じた馬。ヘニーヒューズ産駒の牡馬。今回はマイル戦への距離延長、そして左回りコースと課題は多いが、3戦2勝2着1回と底を見せていないという点ではイーグルノワールと同様で、再び接戦を演じる可能性は十分にあると考えて良い。

フォーエバーヤング
門別でJBC2歳優駿を勝って2戦2勝という、リアルスティール産駒の牡馬。2戦ともに1800m戦で、今回は距離短縮と初めての左回りコースが課題となるが、まだ負けを経験していない点は魅力的で、上記2頭との差はないと考えるべきだろう。

ゼルトザーム
サトノフェニックスと同様、ヘニーヒューズ産駒の牡馬。芝で函館2歳Sを勝利し、初の地方ダートだった前走の兵庫ジュニアグランプリで3着に入っている。前走時はイーグルノワールやサトノフェニックスに5馬身差を付けられたが、地方の砂が初めてだったことを考えると、2度目となる今回はその差を詰めることができる可能性は高い。

今回、JRAからはもう1頭、パイロ産駒の牡馬で京都・なでしこ賞を勝ったナスティウェザーも参戦する。この馬も距離延長や左回りコースといった課題はあるが、上記4頭と大きな差はない。一方で地方所属馬は小粒で、道営で重賞勝ちがあるダノンレジェンド産駒の牡馬オスカーブレインがやや目立つ程度で、JRA勢とは差がありそうだ。


(文・菅野一郎)

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