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川崎競馬×サンスポZBAT!競馬の〝必勝馬券コラム〟。連日の牝馬重賞開催となる今回は、牝馬ながら南関3歳3冠馬(1989年)で、川崎が生んだ稀代の名牝の名を冠したロジータ記念(地方交流、SⅠ、2100メートル)をお届けする。2011年から地方交流になっているこのレースには今年は地方各地から実力馬が集結した。桜花賞Vのメイドイットマムを筆頭に、石川&西日本のダービー2勝馬ショウガタップリや、岩手3歳2冠馬ミニアチュール、さらには前哨戦のサルビアカップを圧勝したマテリアルガールなど、春の実績馬と夏の上がり馬が長丁場を舞台に激戦を繰り広げる。11年から続く南関所属馬の連勝が続くかにも注目したい。
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ここはマテリアルガールで勝負する。JRAから4月に浦和に移籍した後は1200~1500メートルを中心に使われ【2・1・0・2】。快速馬がそろったサンケイスポーツ盃優駿スプリント(1200メートル)は後方からのレースで10着に敗れたが、それを除けば堅実に動けていた。それが2000メートルに距離を延ばした前3戦はどれも余力十分の勝利で軌道修正に成功。いずれも2馬身以上突き放す圧巻の内容だった。管理する小久保智師は「体調が上向いたことでこの馬本来の力を発揮できるようになった。ここに向けて前走と同様の調整で状態はいい」とデキの良さを強調する。初の2100メートルについても「距離は長ければ長い方がいいし、この馬のペースで行ければ好勝負になるのでは」と強気だ。他馬の出方を見ながらレースを運べる外枠も好都合。勝負付けが済んだメンバーが多く、3歳最後のSⅠを勝利で飾る。
焦点は2着争い。その筆頭にメイドイットマムを推す。昨年のNARグランプリ2歳最優秀牝馬に選出され、3歳牝馬3冠初戦の桜花賞(1500メートル)を制した実力馬。前走のサルビアカップは久々もあり粘り切れなかったが、石井勝男師は「前走は(別定)57キロで休み明けだった。中間の動きはいいので使った上積みが感じられる」と巻き返しを期する。定量54キロとなるのはプラスで、トライアルで敗れたマテリアルガールにどこまで迫れるか注目だ。
金沢のショウガタップリはここまで13戦12勝。抜群の安定感を誇る。南関の3歳トップクラスが集結した2走前の黒潮盃こそ6着に敗れたものの、前走の西日本ダービー(佐賀、2000メートル)で6馬身突き抜けたように、能力の高さは疑いようがない。「前走からひと息入れましたけど、中間も本数をこなしていますし、久々に不安はないです。左回りは初めてですが、器用な馬なのでトリッキーな川崎も問題ないです」とコンビを組む吉原寛人騎手。牝馬同士なら一発があっても不思議ではない。
岩手3歳2冠馬ミニアチュールや、前哨戦の前走で3着と復調してきたスギノプリンセス、門別重賞で2着3回とスピードは見劣りしないリコシェにもチャンスはありそうだ。
馬券の買い目は⑨の単勝と、3連単が⑨→⑦④→⑦④⑪②⑥。(川崎競馬取材班)