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【門田光生の笑う門(田)には福きたる!】JBC競走

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【門田光生の笑う門(田)には福きたる!】JBC競走

「2022年は盛岡」

 2022年に行われる「ダート競馬の祭典」、第22回JBC競走の開催地が決定した。クラシック、スプリント、レディスクラシックの3競走は盛岡競馬場、2歳優駿は門別競馬場で行われる。今年の第21回JBC3レースは金沢競馬場で行われる予定。18年のJRA開催を除くと、久しぶりに南関東以外での開催ということになる。そして来年は東北へ。「地方競馬の活性化を図るため、地方競馬主催者が持ち回りで開催」というコンセプトからみても、全国各地で満遍なく行われるのが理想だ。集客数や出走頭数、施行距離などクリアすべき課題はあるものの、まだ実施されていない競馬場でもいつか開催できれば…と思う。

 今年のJBCが終わっていないのに気の早い話になるが、盛岡競馬場で行われた過去2回(02年、14年)を振り返ってみようと思う。02年の地方競馬といえば、4場体制(北見、岩見沢、帯広、旭川)のばんえい競馬を含め、実に27の競馬場でレースが行われていた。当時を知らないファンにとっては、信じられないことかもしれない。そんな02年のJBCクラシックを勝ったのは3歳馬アドマイヤドン。GI・朝日杯フューチュリティSを勝ち、菊花賞でも掲示板に載った芝の実績馬である。ダートは新馬戦を圧勝していたとはいえ、経験はその1度だけ。当時挑戦した経緯をはっきり覚えていないが、ティンバーカントリーの産駒は総じて飛びが大きく、スピード感や切れ味に乏しい面があったので、適性は十分にあると判断したのだろう。以降、このレースを含めてダートGIを6勝するのだから、英断だったといえる。スプリントの勝ち馬はスターリングローズ。母コマーズは多くの活躍馬を出しているが、この一族は同馬を含めて左回りが上手な馬が多い印象がある。

 14年の第14回は、コパノリッキーがクラシックをレコードタイムで優勝した。フェブラリーSではしんがり人気の大駆けで世間をあっと言わせ、GI・3勝の大活躍。まさに飛躍の年となった。そのコパノリッキーは、産駒が今年デビューを迎える。実績や血統から考えてダートの中距離が主戦場になるだろうが、いずれにせよ楽しみだ。ちなみに母の父はティンバーカントリーで、上記のアドマイヤドンの父と同じ。盛岡のJBCクラシックはこの血を引く馬が狙い目なのかもしれない。

 前日の晩に何を食べたかの記憶も怪しい筆者が、これを来年まで覚えている自信はもちろんないが。スプリントを勝ったドリームバレンチノ(当時7歳)は、その後10歳になるまでトップ戦線で走り続けた無事これ名馬だ。また、この年は第2回になかったレディスクラシックも行われており、のちにチャンピオンズCを制すサンビスタが、これもレコードで快勝している。

 その14年のレディスクラシックには、JRA所属馬のほか、岩手、浦和、船橋、笠松、愛知、そして高知所属の馬が参戦していた。勝ち負けにならない馬が出走するのはどうかという意見もあるだろうが、そこは競馬の祭典。できるだけ多くの地区の馬が出走し、レースを彩ってほしいものである。

    ◇

■門田 光生(かどた・みつお) 競馬専門紙で約20年、トラックマン兼編集部主任として在籍し、現在はサンスポZBAT競馬!にて本紙(名古屋、笠松、金沢)を担当。クラブ法人の出資歴は20年以上だが、持ち馬が高確率で故障してしまうのが悩みの種。

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