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【かきつばた記念】レース展望

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【かきつばた記念】レース展望

★交流重賞2連勝を狙うウインムート



 “令和”の幕開けとなる5月1日(祝・水)に、名古屋競馬場でダート1400mの交流重賞・第21回かきつばた記念(交流GIII、4歳以上オープン、ハンデ、ダート・右1400メートル)が行われる。新時代に突入し、新たなダート路線の主役候補に名乗りを上げるのはどの馬か。注目の一戦を展望していきたい。



 今年も様々な路線からの参戦があるが、中でも色々な意味で最注目の存在となりそうなのが、昨年末の兵庫ゴールドトロフィー(交流GIII)で初重賞制覇を果たしており、ここで交流重賞2連勝を狙うJRAのウインムート(栗東・加用正厩舎、牡6歳)だろう。



 力強い粘りを発揮することもあれば、あっさりと見せ場なく2ケタ着順に大敗することもあるように気性的に乗り難しい馬だけに、初コンビとなった前走で重賞初Vに導いた和田竜二騎手が引き続き騎乗するのは心強い。



 今年初戦で4カ月の休養明けとなるが、昨春に同じ4カ月ぶりで挑んだJRAのオープン特別・栗東Sを制しているだけに克服することは可能とみる。トップハンデな上に他馬との比較でかなり重い57.5キロの斤量を背負うのも気になるところだが、58キロで勝ったこともあり、何とかしてくれるのではないか。



★復調気配を見せつつあるリエノテソーロ



 2歳時にはデビュー4連勝で全日本2歳優駿(交流GI)を制覇するなど、交流重賞3勝の実績を誇るリエノテソーロ(美浦・武井亮厩舎、牝5歳)も、このメンバーに入れば実力上位の存在だ。



 近走は芝のレースや1800m戦など様々な路線に挑んで結果が出ていなかったが、久々に実績があるダートのマイル戦を使った前走のマリーンC(交流GIII)で3着に善戦し、復調の気配を見せつつある。



 ダート1400m戦は久々になるが、元々は1200mでも交流重賞Vがあるように、問題なさそう。前走は牝馬限定戦だったのに対して今回は牡馬が相手になるが、54キロのハンデは“実績の割に恵まれた”と考えることもできるだけに、自分の力さえ発揮することができれば上位争いに加わることができるのではないだろうか。

★先行力が小回りの名古屋で生きそうなゴールドクイーン



 前走のギャラクシーSを逃げ切り、オープン特別2勝目を挙げたゴールドクイーン(栗東・坂口智康厩舎、牝4歳)は、芝・ダートを問わず自分の形で逃げることができれば力を発揮するタイプ。強力な同型馬が不在のここは、重賞2勝目の絶好のチャンスとなりそうだ。



 これまでの連対歴はすべて1200m戦でのものだったが、1400mの距離を克服してオープン勝ちした前走からも成長の跡がうかがえる。地方遠征は初めてで馬場への適性が気になるところだが、小回りコースで持ち前の先行力が存分に生きる可能性があるのではないか。



 ゴールドクイーンを管理する坂口智康調教師は、今年3月に新規開業したばかり。重賞挑戦はマイネルプロンプト中山グランドジャンプ・3着)に次いで2度目となるが、早くも初重賞タイトル獲得となるか注目したい。



★重賞制覇は目前に迫っているヤマニンアンプリメ



 2走前の大和Sで初オープン勝ちを果たし、前走の黒船賞(交流GIII)ではアタマ差2着と、ここにきてオープンクラスでも安定した結果を出しているヤマニンアンプリメ(栗東・長谷川浩大厩舎、牝5歳)が、待望の重賞初制覇を狙っている。



 テンに行けないタイプだけに、日本でも屈指の小回りコースをどう克服するかがカギとなりそうだが、地方遠征では昨年のマリーンC(交流GIII)で3着、そして黒船賞2着と結果を出しているように、馬場への対応に関しては問題なさそう。



 ヤマニンアンプリメを管理する長谷川浩大調教師は、ゴールドクイーンを管理する坂口智康調教師と同じく今年3月の新規開業組。3度目の重賞挑戦で初タイトルを獲得することができるだろうか。また、コンビを組む鮫島良太騎手(32)=栗・フリー=にとっても、2009年小倉2歳Sジュエルオブナイル)以来の重賞制覇のチャンスとなる。



★交流重賞Vの実績があるエイシンバランサー



 タガノジンガロ(2014年)、トウケイタイガー(2017年)と過去に2頭の勝ち馬が誕生している兵庫競馬からは、昨年のサマーチャンピオン(交流GIII)を制した実績があるエイシンバランサー(兵庫・新子雅司厩舎、牡7歳)が2度目の交流重賞Vを目指して登場する。



 そして兵庫からはもう一頭、昨年末の兵庫ゴールドトロフィー(交流GIII)で3着に善戦しており、前走の東海菊花賞を制してさらに勢いに乗っているキクノステラ(兵庫・田中範雄厩舎、牡7歳)も出走予定だ。



 他地区では、高知競馬から参戦する10歳馬のサクラレグナム(高知・田中守厩舎、牡10歳)も、高齢とはいえ2走前に交流重賞の黒船賞で掲示板を確保しているように、JRA勢が相手でも通用する力を持っているだけに侮れない存在。



 地元の名古屋からは4頭が参戦する。名古屋競馬に移籍後【10.6.2.1】と底を見せていないスムーズジャズ(愛知・川西毅厩舎、牡5歳)あたりが注目となりそうだが、JRA勢が相手の交流重賞ともなると厳しいか。51キロの軽ハンデを生かして見せ場を作りたいところだ。

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