nigeのコメント
【月曜盛岡勝負R:傾向・全馬評価あり】レースに合う適性があるので普通に走れば!
<予想>
◎:レモンポップ
フェブラリーSより合う可能性ある
○:カフェファラオ
去年勝った舞台だが東京と比べると
▲:タガノビューティー
最内からスムーズに走れるかが課題も
△:イグナイター
ハナか好位外なら残れる可能性ある
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2022年
【中央:1番人気】チャンピオンズC(4,11)→フェブラリーS(2,1)→安田記念(10,17)
【中央:6番人気】黒船賞(2,2)→かきつばた記念(1,2)→さきたま杯(1,5)
【中央:3番人気】さきたま杯(2,3)→サマーチャンピオン(1,1)→オーバルスプリント(1,1)
・2021年
【中央:1番人気】根岸S(6,4)→フェブラリーS(2,9)→さきたま杯(1,1)
【中央:7番人気】東京スプリント(6,5)→北海道SC(3,1)→クラスターC(2,3)
【中央:2番人気】フェブラリーS(5,8)→かしわ記念(6,2)→エルムS(2,10)
・2020年
【中央:6番人気】フェブラリーS(4,9)→かしわ記念(4,4)→エルムS(6,6)
【中央:2番人気】フェブラリーS(1,1)→高松宮記念(5,13)→かしわ記念(1,6)
【地方:7番人気】フェブラリーS(11,6)→帝王賞(8,13)→千葉ダートマイル(1,1)
ローテ的には、3着以内の9頭中6頭がフェブラリーSに出走して9着以内。他の3頭は、近3走で1200~1400mの重賞を勝っているか、2着2回の実績があった。前走に関しては、以前は帝王賞・かしわ記念3着以内の馬が多かったが近年はバラバラ。
実績では、左回りのワンターンコースなのもあり、東京ダ1400~1600mの実績がある馬の好走が多い。東京のOP特別1着・重賞3着以内の実績があることが理想。
連覇が多いリピーターレースなことも特徴。過去10年で2連覇した馬が3頭もいる(20年・21年アルクトス、16年・17年コパノリッキー、14年・15年ベストウォーリア)。前年が、南部杯初勝利だと「特注」。
あと、1600mだが1400mよりの適性が求められているのも特徴。アルクトス、サンライズノヴァ、ベストウォーリアなど、中央1400m重賞(中京・阪神開催のプロキオンS)を勝っていて、フェブラリーSだと少し足りなかった馬が勝ち切っている。去年の2着馬ヘリオス、3着馬シャマルも1400mがベスト。1800m以上もこなせる馬より、1400mに対応できる馬の方が期待できる。
<展開>
絶対逃げたい馬は不在。カフェファラオ、レモンポップ、イグナイターが前に行って、笹川騎手ならイグナイターがハナに行く可能性が高い。3頭に続いて、レディバグ、ソリストサンダー、デンコウリジエールあたりが追走。ゆったりした入りになりそうで、やや遅い流れを想定。
<予想詳細>
本命は、レモンポップ
根岸S(1,1)→フェブラリーS(1,1)→ドバイGS(1,10)
前走のドバイGSは、スタート直後は好位にいたが、3コーナーに入ってから徐々に位置を下げて中団で直線へ。そこから伸びきれずに10着。
レース内容から、明らかに1200mは忙しかったので仕方ない凡走。でも、5着リメイク、6着レッドルゼルとの着差を考えると絶望的に悪い内容ではなかった。
今回は、盛岡1600mに変わるのが魅力。
1600mは、今年のフェブラリーSで勝っている。例年と比べてメンバーが手薄だったとはいえ、正攻法の競馬でレッドルゼルに1.1/2馬身差の完勝は強い内容。超高速馬場の経験はないが、東京の雨の影響のある時計の出る馬場で結果を出している。盛岡の馬場は対応可能。
あと、傾向にも書いたように南部杯は、1600mだが1400mに対応できるタイプにあっているレース。1400mをメインで使っていて、フェブラリーSで距離を不安視する声も出ていた馬(私は全く問題ないと考えて本命にして◎→▲→☆で馬連・3連単的中)。このレース向きの実績がある。
不安を挙げるなら、海外帰りの休み明けのローテ。
走ってみないと分からない部分だが、調整過程から力が出せると判断した。海外遠征後にリフレッシュ放牧に出て、8月には次走南部杯の予定が出ていた。9月前半から時計を出して、シリウスSに登録して栗東の坂路で調整。今週は美浦に戻って、しっかり時計を出している。普通に走れていい調整をしている。
あとは、1200mを使った後で、いいスタートで逃げてしまったら未知の不安になるくらい。好位から普通に走ったら、カフェファラオが完璧なレースをした時を除けば負けそうにない条件。フェブラリーSで外から被される形になりながら、上手いレース運びをして勝たせた坂井騎手の継続も歓迎。普通に走って勝ち切る走りに期待する。
対抗は、カフェファラオ
サウジC(6,3)→ドバイWC(9,12)→安田記念(18,12)
前走の安田記念は、好位外の4番手から追走。直線に入って内のソダシとしばらく並走。ただ、残り250mくらいからきつくなって、外に少しよれるところを出しながら失速して0.9秒差12着。
最低人気だったが、6頭に先着して0.9秒差。時計も優秀で、芝でもG3くらいまでなら上位争いできていい走り。この馬としては、最高の走りをしている。ただ、芝のトップクラス相手はきついので仕方ない結果。
今回は、プラス材料が多いことが魅力。
この馬は、時計が出る軽い馬場・ワンターン・ダート1600mが揃うと強い。東京ダ1600mは、21年・22年フェブラリーS連覇を含む4戦4勝。盛岡ダ1600mでも、去年の南部杯を勝っている。
器用さがあまりなく、もまれない方がいい馬なので、1周コースだとパフォーマンスが落ちてしまう。ワンターンだと器用さの重要度は下がって、東京だと広いコース、盛岡だと地方交流重賞で実質少頭数(能力差があり勝負に参加できる馬が限られている)でスムーズに走れて、安定して力を出せている。
条件がいいのに「対抗」にした理由は、去年の内容だとレモンポップの方がいい走りができると感じたから。
去年は勝ったのだが、ヘリオスとハナ差、0.2秒差以内にシャマルとイグナイターまでいた。ヘリオスのマイペース逃げを捕らえたことは評価できるが、東京1600mだとこの3頭がカフェファラオ相手に0.2秒差以内で走れるとは思えない。かなりカフェファラオがパフォーマンスを落としたことで、僅差になったと考えている。
パフォーマンスを落とした原因は、ワンターン1600mでも東京とは違うから。
東京のダートコースは、1周1899m、直線501.6m。盛岡のダートコースは、1周1600m、直線300m。盛岡は、2コーナー奥のポケット部分から約400m走って、2コーナーから向正面に入る部分につながっている。ワンターン1600mでも、東京よりコーナーがきつくて、直線も短い。高低差も東京以上にあって、3~4コーナーが下りになっている。1周コースよりマシだが、東京より盛岡の方が器用さが必要になる。
レースで求められる適性からも、1600mがベストで、距離を短くするより距離を伸ばした方がいいタイプ。距離を伸ばすより1400mの方がいい適性面でも、レモンポップの方が南部杯にあっている。
勝負度的には、ダートで賞金を稼げるのが、国内だとフェブラリーSか南部杯くらいしかないので高い。勝負度の差でいい勝負に持ち込めていいが、勝つ可能性を考えて対抗まで。
単穴は、タガノビューティー
コーラルS(2,1)→かしわ記念(5,2)→プロキオンS(3,14)
前走のプロキオンSは、後方の3番手から追走。4コーナーから勢いを付けて、直線で外へ。外に出してからじわじわ伸びてきたが、残り200mに入って石橋騎手が抑えて歩くようにゴール(3.8秒差14着)。
故障ではなく、歩様異常。放牧に出して、平地調教再審査を受けてから南部杯に使ってきた。
今回は、最内からスムーズに走れるかが課題。
4走前からブリンカーを付けて以前よりマシになったが、中団やや後ろから追走する馬。最内枠だとスムーズに直線で追える位置に出せるかが課題になる。一番力が出せるのは、外枠から直線外の形。最内からだと道中で外に出すか、4コーナーくらいで外に出しておきたい。
その点で、石橋騎手の継続は怖さがある。タガノビューティー騎乗時は、外追走で直線外だと間に合わない意識が強いのか、直線に入るまで馬群に入れてスムーズに走れないリスクの高い騎乗を選んでいる。
2走前のかしわ記念や3走前のコーラルSは、上手く直線で進路ができてしっかり追えたパターン。一方で、21年・22年武蔵野Sではさばけずに失敗。22年かきつばた記念でも、他の騎手が避けている砂の厚い内を走って自滅している。
直線でスムーズに走れる位置にいたら、スローになっても上位争いに加われる脚はある。スムーズに走れるかどうかは、結果に直結する。
適性的に、時計が出る馬場のワンターン左回り1600mは、東京適性の高さから問題ない。直線が長い方がいいのは間違いないが、かしわ記念の走りから力は出せる。歩様異常での精神的な影響がなく、スムーズに走ることができたら好走できていい。
4番手は、イグナイター
かしわ記念(8,7)→さきたま杯(7,1)→園田チャレンジC(1,1)
前走は、能力検査を走らせるくらいなら皆さんに観てもらった方がいいと使った園田チャレンジC。余裕のある仕上げで、逃げて能力の違いで勝利。
去年は、黒船賞・かきつばた記念を連勝して南部杯に挑んで0.2秒差4着。今年は、さきたま杯を勝って、園田チャレンジCを叩いてここへ。
課題は、去年と変わらず1600mの対応。
この馬は、1400mで前で持続力を活かして好走するタイプ。馬場は、時計のかかる馬場(高知や園田)から超高速馬場(盛岡や浦和)まで対応して柔軟性がある。
1600mは、去年の南部杯0.2秒差4着、今年のかしわ記念1.3秒差7着。時計の出る馬場の盛岡だと前で我慢できていて、時計のかかる馬場で持続力の重要度が高い船橋だと脚が止まっている。盛岡なら1600mでも対応できる走りを見せている。
ただ、1600mだと1400mより道中緩むのでトップスピードの速さで劣る面が出てしまう。去年の南部杯では、直線に入ってから前のヘリオスに食らいつくのが精一杯だった。
今年は、逃げられそうな展開が魅力。
マイペース逃げでも差される可能性が高いが、前にいる位置取りの有利さでトップスピードの速さで劣る面をカバーできる。去年より前の位置で直線に入ることで、粘って馬券圏内に残れる可能性はある。
ここに向けてのローテで、中央馬と比べて南部杯への勝負度は間違いなく高いのも魅力。逃げなくても、好位外の2~3番手。去年より前で直線に入れる可能性が高いので、相手に押さえておきたい。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
レディバグ
前走のサマーチャンピオンは、外枠からじわっと出して好位外の5番手から追走。3コーナーから動いて、直線で2着争いに加わっての3着。牝馬限定の地方交流重賞で結果を出したので、ハンデが上がって牝馬で55.5kg。牡馬相手になると、好位外から力を出し切ってもあそこまで。この馬なりにがんばっている。
今回は、軽い馬場の左回り1600mはいい条件。ただ、牡馬相手だと展開がハマってリステッドを勝てるくらい。中央馬が多く崩れたら3着争いくらいならあってもいいが、相手が普通に走ったら掲示板争いが精一杯。砂を被らずに好位外を取って自分の力を出し切るレースができて、かつ他馬が崩れないと好走は難しい。
ノットゥルノ
前走の帝王賞は、1コーナーに入るまでに上手く外に出して、好位集団を見ながら5番手から追走。3コーナーに入る少し前にハギノアレグリアスが動いて、外から被されて走りたいところに入られた。追いかけるように走って直線に入って、そこから伸びきれず1.5秒差8着。
川崎記念・平安Sは、左回りやかなり時計のかかる馬場の言い訳ができたが、大井でも時計が速すぎるときつい可能性も感じる負け方。もまれていい馬ではないので気持ちが切れたのかもしれないが、サッパリすぎる内容だった。
前走のレース後に「最近の走りから距離が長いのかも」と言っていたことから距離短縮してきたと思うが、時計の出る馬場の1600mは追走が忙しい。変わるのならここではなくて、次の開催から砂の入れ替えで高速馬場でなくなる可能性がある大井(JBCクラシックや年末の東京大賞典)の方がまだ期待ができる。
ジオグリフ
前走の宝塚記念は、少し外によれながらの出遅れ。じわっと位置を上げて中団の外で追走。3コーナーで外からジェラルディーナが動いたので、追いかけるように直線に入って外へ。そこから我慢するだけになって0.7秒差9着。出遅れはあったがスムーズに走れて、力負けの内容。
今回は、初めての国内でのダート対応が課題。今年のサウジC4着馬だが、他馬の結果を見ると芝適性が生きるレース。クラウンプライド(5着)が、1800mでカフェファラオに先着されて、勝つのがパンサラッサ。日本のダートだとこの結果にはならない。距離(1800m→2000m)とペース(平均ペース→ハイペース)は違うのはあるが、サウジCでクラウンプライドが最先着(5着)で、パンサラッサ・ジオグリフ・カフェファラオが10着以下に崩れたのは馬場の影響もあったはず。
そもそも、ダートでひと括りになっているが、国内と海外では別競技で走ってみないと分からない。サウジCが評価されるオッズで、未知の国内初ダートなら様子見の判断になる。22年皐月賞で本命にして馬券を取らせてもらった馬で、2000m前後の時計のかかる芝がベストと考えている。
デンコウリジエール
パサパサの良馬場で、阪神1400mの外枠がベストの馬。2走前のNST賞は、ハイペースになったことで新潟1200mでも3着。でも、2番手にいたチェイスザドリームは捕らえられず。OP特別・リステッドでも条件が揃わないと好走できない馬。
今回は、軽い馬場の盛岡で距離も1600m。1600mでも1400mベストの馬が対応しやすい盛岡だが、持続力で差すタイプのこの馬には不向き。相手も揃っているので厳しい。
■ 地方馬
ゴールデンヒーラー
去年の南部杯5着馬だが1.2秒差で、4着イグナイターから6馬身も離れていた。逃げるか好位から早め先頭が勝ちパターンなので、中央馬相手だとその形にも持ち込めない。今年も掲示板に載れたらすごい。
ハクシンパーソナル
中央では、1勝クラスで頭打ち。3走前に「A2」を勝ったばかりで、相手が強すぎる。
ソリストサンダー
前走の多摩OPは、前に行く2頭を行かせて、外に出して3番手から追走。3コーナーに入ってから前の2頭の外に並びかけようとしたが、3番手のまま直線へ。残り100mくらいで先頭に出て、外から差し馬に迫られたがクビ差で勝利。休み明けで地方移籍初戦で勝ったことは評価できるが、南関東のOP特別でもメンバーレベルは低かった。
3走前のフェブラリーSは、菅原明良騎手がスムーズに外に出せずに騎乗ミス。かしわ記念も、伸びない最内を走らせてノーチャンス。どちらも言い訳ができる。ただ、南部杯の舞台は過去2年の走りから合っていないと感じる。去年は、前有利の展開で前にいて1.6秒差7着。2年前は3着だが、1200mベストのヒロシゲゴールドに先着されている。
この馬は、行きっぷりはいいので前に行こうとしたらいけるが、1600mで前に行ったら脚が溜まらない。1400mでも対応できると考えて使った22年根岸Sでも、脚が溜まらず直線でサッパリ。1600mだが1400mよりの適性が求められることが、過去2年の案外な走りになっている理由と考えている。
鞍上の吉原騎手は不気味だが、勝つために位置を取りに行ったら伸びない。レモンポップやカフェファラオの後ろで追いかけると、去年のようになる。テン乗りで完璧に乗りこなすのは難しい馬。前走が楽勝なら消すまで怖かったが、前走内容は勝ったけど悪かった。中3週で良化はすると思うが、このメンバーで好走できる状態まで上がると思えなかった。いろいろと好走するにはクリアしないといけないことがあるので消す判断になった。
アルサトワ
中央時代は、芝でリステッド2勝。ただ、重賞路線では厳しくて、芝もある岩手に移籍。名古屋大賞典4着の実績はあるが、かなり展開に恵まれて、レースレベルも低かった。この相手のダートは厳しい。
レールガン
地元の「A2」までなら安定して上位争いできるが、重賞だと厳しい。中央馬までいると相手が強すぎる。
ボウトロイ
南関東だと「B3」まで。門別経由で岩手に移籍して「A1」でも相手次第で勝てている。ただ、このメンバーは相手が強すぎる。