nigeのコメント
2023年5月31日(水)
浦和11R さきたま杯(Jpn2)
17:45発走|ダート 左1400m 別定 4歳以上
【水曜浦和勝負R:傾向・全馬評価あり】条件良化で課題がある馬ばかりなことも後押し!
<予想>
◎3.イグナイター
距離短縮歓迎で浦和も対応できていい
○9.バスラットレオン
被されない枠なら浦和さえ対応できたら
▲1.シャマル
砂を被りたくないのに最内は対応課題
△4.スマイルウィ
2番手で流れに乗ったら残れる可能性ある
☆6.エアアルマス
砂をかぶらない位置をスムーズなら
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2022年
【地方:5番人気】川崎記念(5,9)→エンプレス杯(2,2)→マリーンC(1,2)
【地方:3番人気】ゴールドC(2,1)→京成盃GM(5,8)→プリムローズ賞(1,1)
【中央:2番人気】橿原S(3勝クラス)(1,2)→なにわS(3勝クラス)(1,1)→東京スプリント(4,1)
・2021年
【中央:1番人気】チャンピオンズC(9,9)→根岸S(6,4)→フェブラリーS(2,9)
【中央:2番人気】チャンピオンズC(12,7)→フェブラリーS(9,2)→マイラーズC(4,8)
【中央:3番人気】みやこS(6,9)→フェブラリーS(11,14)→かしわ記念(7,4)
・2020年
【中央:7番人気】根岸S(15,7)→東京スプリント(6,7)→かきつばた記念(3,2)
【地方:2番人気】ゴールドC(2,1)→フェブラリーS(13,13)→東京スプリント(4,4)
【地方:6番人気】ゴールドC(1,2)→船橋記念(1,2)→神田川オープン(2,6)
過去10年の2017年と2021年以外の8回で、地方馬が馬券圏内にきている珍しい古馬の地方交流重賞。ローテ的には、フェブラリーS・かしわ記念・かきつばた記念で勝てなかった馬の巻き返しが目立つ。
あと、ここ3年は出ていないがリピーターレースでもある。
サクセスエナジー(2018年1着、2019年2着)
キタサンミカヅキ(2018年2着、2019年3着)
ベストウォーリア(2016年2着、2017年3着)
ノーザンリバー(2014年1着、2015年1着)
セイクリムズン(12年1着、13年2着、14年3着)
ナイキマドリード(11年1着、12年2着、13年3着)
など、中央馬・地方馬問わず、前年好走馬が馬券圏内にきている。
この原因は「小回り1周コース1400mで持続力が問われる」という中央にない条件が影響している。コース適性の高さが活きることや、Jpn2でもトップクラスがかしわ記念に行くことで、リピーターが発生しやすく、地方馬の好走が多くなっている原因にもなっている。
<展開>
逃げたいのは、内からギシギシ、スマイルウィ、バスラットレオン。それに続いて、シャマル、イグナイター、コンシリエーレが続く。
スタートが速いギシギシがハナを取って、スマイルウィとバスラットレオンは好位外でもいい。地方交流重賞だと前に行きすぎる傾向のあるルメール騎手のコンシリエーレが、ハナ争いに加わったりしないと前が共倒れになるまでは速くはならない。平均~やや早めの流れを想定。
<予想詳細>
本命は、イグナイター
黒潮スプリンターズC(1,1)→黒船賞(2,3)→かしわ記念(8,7)
前走のかしわ記念は、外枠から内を見ながらじわっと出して好位外の5番手から追走。向正面のペースアップについて行って、3コーナーで外から先頭に並びかけたハヤブサナンデクンをさらに外から追いかけて進出。
ただ、4コーナーから直線に入るところで少し遅れて、外から交わされたメイショウハリオが内にもたれて前に進路に入られながら我慢するも1.3秒差7着。
距離の少し長い1600mに加えて、3頭分外から勝ちに行ったハヤブサナンデクンを追いかけての進出。最終的に持続力タイプのハヤブサナンデクンでも脚が鈍って差されているので、1400mベストのイグナイターがこの仕掛けを追いかけたのはきつかった。でも、3コーナーでの手応えはよかったし、もっと負けると考えていたので想定よりいい走りを見せた。
今回は、1400m戻りが歓迎。あと、浦和の馬場にも対応できると考えている。
1400mは、22年の黒船賞1着などがあって(5.1.2.1)。地方交流重賞だけに絞っても(1.0.2.1)の得意距離。唯一崩れたレースは、輸送のない地元で23kg増で出走してしまった4走前の兵庫GTだけ。中央馬と互角に戦えている距離。
馬場対応の点で、評価しているのが22年JBCスプリントの5着の走り。
距離不足の1200mで、Jpn3を勝った時計のかかる馬場の高知・名古屋と違って、時計がかなり出ていた盛岡の超高速馬場。この条件で、3列目最内から差す競馬で0.7秒差。前の2頭(ダンシングプリンス・リュウノユキナ)には離されたが、3着のヘリオスとの差は縮めてタイム差なしで、後ろから差されたのはレッドルゼルだけ。去年のさきたま杯2着馬ティーズダンクには、0.3秒先着している。
この高速馬場に対応できるなら、南関東の中で時計が出る馬場で、雨の影響があるとかなり早くなる浦和の馬場に対応できていい。
単純な能力比較なら中央馬相手だと分が悪いが、今回出走する中央馬は課題がある馬ばかりなことも本命にした理由。
能力断然のシャマルは、砂を被りたくないのに最内、かつ前に行きたい馬がかなり揃った。コンシリエーレは、5勝中4勝がワンターン1600m、かつ550kgもある大型馬で小回り浦和対応が課題。バスラットレオンは、海外帰りで小回り1周コースのダートは初。テイエムサウスダンは、復調しないと勝負にならないなど、各馬に不安要素がある。
この舞台は中央馬が結果を出してきた舞台と違う適性が求められるので、地方馬が好走しやすい傾向もある。特に1番人気濃厚のシャマルが脆さを出す可能性がある枠の並びになったので、イグナイターから少し手広く買って高めを狙う選択にした。
対抗は、バスラットレオン
阪神C(4,4)→1351ターフSP(4,1)→ゴドルフィンマイル(1,4)
前走のゴドルフィンマイルは、外の馬が少し速かったが被されないように抵抗して好位外の2番手から追走。2番手のまま直線に入って粘っていたが、逃げ馬にじわじわ差を広げられて残り100mから脚が鈍ったところを2頭に差されて4着。
逃げられなかったことと、ここ2戦1400m以下を使っていた影響も出たかもしれない。でも、勝ちに行くレースをして内容も悪くなかった。
今回は、浦和の小回り1周コースに対応できるかが課題。
中央のダートは、芝スタートでワンターンの東京しか走っていない(21年・22年の武蔵野S)。海外でもメイダンのワンターンの1600mだけ(22年・23年のゴドルフィンマイル)。ワンターンのマイペース逃げがベストとは思うが、前で長く脚を使いたい馬なので浦和の流れには合っているタイプ。
プラス材料は、枠の並び。ハナが理想で、悪くても好位外が欲しい馬なので、極端な内枠だと被されて終わる危険性があった。この枠の並びならギシギシ・スマイルウィを見ながら好位外か、行けると判断したらハナまで行く可能性がある。
能力的には、海外ダート実績だけだと当てにならないが、去年の武蔵野S0.1秒差3着の実績がある(1着ギルデッドミラー、2着レモンポップ)。外から被されない枠なら、浦和のコースさえ対応できたら好走できていいので対抗とした。
単穴は、シャマル
兵庫GT(1,2)→黒船賞(1,1)→かしわ記念(1,4)
前走のかしわ記念は、ハナを取りに行く気はなく、外の馬を行かせて逃げ馬から少し距離を取った2列目最内4番手で追走。3~4コーナーで砂をかぶらないように、他馬が避けているラチ沿いを走らせて直線に入って一旦2番手。ただ、ラスト200mから徐々に遅れだして0.4秒差4着。
砂をなるべく被らないように走らせて、船橋1600mの最内から最高のレースをしていた。ただ、時計がかかる船橋で、ペースの流れた1600mは条件が厳しかった。ベストが1400mの外枠とハッキリしている馬なので、1番人気は川田騎手への期待が大きくなりすぎていた。
今回は、1400mに距離短縮が大歓迎。
1400mは、全て地方交流重賞で(3.1.1.0)。負けたレースは、去年のさきたま杯でのタイム差なしの3着、兵庫GTのスタートの少し出遅れと外を走るロスがあった0.2秒差2着。崩れずに全て馬券圏内に好走している。
ただ、もまれたら脆さがある馬なので、最悪の最内に入ってしまった。
理想は外枠から逃げ馬を見ながら、じわっと出して好位外。ここ2戦は内の枠(どちらも馬番4番)からいい走りができているが、どちらも「砂が厚くて他馬が最内を避けて走る馬場」を利用して川田騎手が最高に上手く乗っていたレース。浦和は内を避けて走らないので、3~4コーナーで他馬が避けている最内から砂をかぶらずに位置を上げるような進路では走れない。
普通の相手なら「逃げる」という選択肢もあるが、東京盃や東京スプリントなど中央馬が相手でも抜群のスタートでハナを取るギシギシがすぐ隣の枠。さらに外から、スマイルウィ、バスラットレオン、イグナイター、コンシリエーレなども前に行くと、被されてしまって外にスムーズに出すのは難しい。
縦長になってくれたら外に切り替えやすくなるが、他馬がギシギシに絡んでくれる相手頼み。脚質的に下げて外に切り替えるのは間に合わなくなるリスクがある。ここ2戦のように、川田騎手の腕だけで砂をかぶるのを回避するのがかなり難しい枠と相手関係になっている。
そうは言っても能力は一番で、浦和1400mで普通に走ったら勝てる。ここ2戦の砂かぶり回避の乗り方が見事すぎた川田騎手なので、これ以上評価を下げられず単穴とした。
4番手は、スマイルウィ
ゴールドC(3,1)→京成盃GM(1,2)→かしわ記念(除外)
前走のかしわ記念は、右前挫跖のため競走除外。これは仕方ない。
今回は、去年のゴールドCを勝った浦和1400mになるのが魅力。
評価している22年ゴールドCは、サルサディオーネがもうすぐ引退するのもあって、矢野騎手が先のあるスマイルウィに騎乗していたレース。サルサディオーネが得意の厳しいペースの逃げをしなかったのもあって、2番手から交わして完勝。
前有利の展開ではあったが、勝ち切って同条件の22年さきたま杯1着馬サルサディオーネ、2着馬ティーズダンクに先着している。
2走前は、砂の入れ替え後で初めての船橋。時計のかかる馬場が合わなかったのと、休み明けが重なっての負けで力負けではない。取消明けはいいとは言えないが、使われて浦和1400mになれば走りは変わっていい。
中央馬は強いが、枠の並びからギシギシが逃げて、すんなり2番手を取ることができたら、そこまでペースが上がらない展開が考えられる。そうなれば上位に持ってこれる時計になる可能性がある。中央馬の走り次第ではあるが、いつものようにいい位置が取れたら前で粘って馬券圏内争いに加わっていい。
5番手は、エアアルマス
カペラS(6,13)→根岸S(11,5)→東京スプリント(6,4)
前走の東京スプリントは、この馬としてはスタートは出たがケイアイドリーが内に入ってきたことで下げる不利。砂をかぶるのを嫌がるのもあって最後方で追走。直線で大外に出して、残り200mから一気に差を縮めてきたが0.5秒差4着まで。
極端なレースになってしまったが、砂をかぶらなければ大井でもあれだけ走れることがわかったのは収穫。
今回も前走と課題は同じで、できるだけ早く砂の被らない外に出してスムーズに走れるか。
今回の枠の並びなら外に切り替えやすいし、縦長になってくれたら外を走るロスも小さくなる。浦和1400mは直線が短いので森騎手の乗り方が難しくなるが、スムーズに走ったら好走できる力はまだある。相手に入れておきたい。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
コンシリエーレ
前走のオアシスSは、半馬身くらい出遅れたが、外枠だったのでじわっと出して好位外の3番手で追走。前の2頭の外から並びかけるように直線に入って、残り250mくらいで先頭。そこから粘ってハセドンなどの追撃をしのいでクビ差で勝利。3連勝で相手が強くなってちゃんと着差が縮まってはいるが、自分の力をしっかり出し切って勝利。
今回は、浦和の小回り1400mになるのが課題。前走時の予想で対抗にしておいて「1400mの方が合う可能性感じるが」と書いたように1400mの距離は合うと思う。ただ、それは中央のワンターン1400mの話。
550kgある大型馬で、東京1600mの一定ラップを前で持続力で押し切る馬。浦和の小回りだとコーナーでの減速から向正面でペースアップして、またコーナー。能力を出し切るのが難しいと感じる。
あと、地方交流重賞になると中央競馬と別の騎手なるルメール騎手も不安。地方になると中央と全然違って、早仕掛けが多くて当てにならない騎手になる。馬が小回りマイナスになる可能性が高く、騎手も地方交流重賞が苦手。能力的にも、ここ3戦変わらないパフォーマンスなので様子見とした。
テイエムサウスダン
かきつばた記念は、61kgの斤量だったが、勝負所からもうついて行けていなくて斤量以前の内容。関東圏のG1や地方交流重賞を狙うため輸送距離の短い関東の蛯名厩舎に転厩して、完全にリズムを崩してしまっている。今回の中間は、岩田康誠騎手が一本も乗らず。チークをブリンカーに替えて集中力が出ることを願うレース。良化が見えないと手が出ない。
■ 地方馬
ギシギシ
前走の東京スプリントは、いつもの抜群のスタートでそのままハナへ。ティアラフォーカスに少しからまれてしまって、前半3F33.8秒。高速馬場にしても少し早かったので、残り200mからじわじわ遅れだして、0.6秒差5着。22年の東京スプリント3着は、高速馬場の超スローペース。ペースが普通に流れてしまうと地力の差が出てしまうのは、22年東京盃5着(0.9秒差)と同じ。
今回は、浦和1400mの対応が課題。1400mは、フジノウェーブ記念で3着に好走して対応したが、大井外回りのスローペース(ラスト3F12.8 - 11.7 - 12.5)。浦和、かつこのメンバーでこんなペースはないので、後半の持続力の面で不安が大きい。逃げて、スマイルウィが2番手を取ってくれて地方馬のペースに持ち込めたら掲示板くらいならあってもいい。普通に流れたら4コーナーでもう失速している可能性が高い。
アポロビビ
前走の東京スプリントは、後方2番手から差して0.7秒差6着。この馬なりの走りはしている。中央時代は、中山1200m巧者で去年のジャニュアリーSを勝って、京葉Sでも2着。中央で好走できる状態で地方に移籍。ただ、厳しいペースを持続力で差すタイプで、1200mがベスト。地方に合う条件のレースがあまりないことで結果が出せていない。
浦和1400mは、後半ペースが流れるので持続力が問われるのはいい。ただ、1周コースなので長くいい脚を最大限に活かせない。それに、浦和の時計の出る馬場も合わない。去年のゴールドCの負け方を見ると、この相手で好走できるイメージが浮かばない。
ビヨンドボーダーズ
この馬なりに頑張っているが、得意の船橋でも苦戦している。この相手で浦和1400mだと回ってくるだけになる。