日経新春杯が16日、中京競馬場で行われ、川田騎乗で3番人気の
ヨーホーレイクが直線で差し切って重賞初制覇を飾った。7カ月半ぶりを克服して、1番人気の
ステラヴェローチェ(2着)を振り切り、能力の高さをアピール。次走は未定だが、GI戦線の有力候補にのし上がった。2番人気の
フライライクバードは15着に大敗。
秘めたるパワーをまざまざと見せつけた。
ヨーホーレイクが、父
ディープインパクトを彷彿(ほうふつ)させる末脚を披露して重賞初勝利。川田騎手=円内=は穏やかな表情で振り返った。
「無事にこの馬らしい走りができたと思います。返し馬の雰囲気もとても良かったですし、いい状態でここに来てくれたと思います」
縦長になった隊列の中団やや後方で、脚をためながら進出。メンバー最速の上がり(3ハロン34秒4)を使い、最後は3/4馬身差抜け出してのトップゴールだ。下した相手は同じ4歳で1番人気の
ステラヴェローチェ。クラシック3冠すべてで掲示板に載り、年末の
有馬記念でも4着になった実力馬を、ラスト200メートルからの競り合いで振り切ったのは潜在能力の高さの証明だろう。
ヨーホーレイクはデビュー7戦目で重賞初制覇。昨年の
日本ダービー7着以来、7カ月半ぶりのレースだったが、川田騎手は「馬体が成長したことによってバランスが良くなりましたので、ダービーの頃と比べればはるかにいいバランスで走れるようになりました」と進化を口にする。さらに「多くの有名馬が引退したなかで、これから改めていい走りができると思います」と先々への期待を続けた。
期待馬の復帰初戦Vに友道調教師は「馬体重はプラス10キロぐらいかなと思っていましたが、しっかり仕上がっていましたね。去年の秋を無理して使わなかったのが良かったと思います。(今後に関しては)馬主さんと相談して考えたいと思います」とコメントした。充電期間を経て、心身ともに成長を遂げた
ヨーホーレイク。大舞台で輝く日は近い。 (増本隆一朗)
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ヨーホーレイク…父
ディープインパクト、母クロウキャニオン、母の父フレンチデピュティ。鹿毛の牡4歳。栗東・
友道康夫厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は金子真人ホールディングス(株)。戦績7戦3勝。獲得賞金1億1964万4000円。重賞は初勝利。
日経新春杯は
友道康夫調教師が初勝利、
川田将雅騎手は2016年
レーヴミストラルに次いで2勝目。馬名は「カナディアンロッキーの湖」。