阪神Cが26日、阪神競馬場で16頭によって争われ、4番人気で藤岡佑騎乗の
ダノンファンタジーが、好位から鋭く伸びて快勝。昨年の
ローズS以来となる重賞5勝目を飾った。2着に6番人気の
マルターズディオサが入り、1番人気の
インディチャンプは3着だった。
2年前の
阪神JFでGIタイトルを手にした仁川で、完全復活を遂げた。4番人気の
ダノンファンタジーが好位から鋭く伸びて、重賞5勝目をマーク。初騎乗で勝利に導いた藤岡佑騎手が、満足げに笑みを浮かべた。
「成績的にもタイミング的にもチャンスがあると思っていましたし、しっかり結果を出せて良かったです。コンディションも枠も良く、自信を持っていきました」
抜群のスタートから(6)番の好枠を生かして、好位のインをリズム良く進む。直線で開いたスペースを突いて鋭く脚を伸ばし、残り150メートルで先頭へ。後続を寄せ付けず、1馬身3/4差で快勝した。「直線でスムーズにさえ開けば、伸びると思いました。うまくかみ合ってくれました」。主戦の川田騎手から特徴を聞いていた藤岡佑騎手が、完璧にエスコートした。
クラシックを歩んだ3歳時は善戦止まりだったが、2歳時の
ファンタジーS以来となる1400メートルで復活。卓越したスピードと前向きな気性面から、距離短縮がプラスに働いた。先週の
朝日杯FS(
グレナディアガーズ)に続く2週連続重賞制覇を決めた中内田調教師は「前走後はここを目標と決めていましたし、選択肢が広がりました」と手応えを口にした。
新たな活路を開いた2歳女王が、今後もスピードを武器に大舞台にはばたく。(斉藤弘樹)
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ダノンファンタジー… 父
ディープインパクト、母ライフフォーセール、母の父ノットフォーセール。鹿毛の牝4歳。栗東・
中内田充正厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(株)ダノックス。戦績13戦6勝。獲得賞金3億2035万7000円。重賞は18年GIII
ファンタジーS、GI
阪神JF、19年GII
チューリップ賞、GII
ローズSに次いで5勝目。阪神Cは
中内田充正調教師、
藤岡佑介騎手ともに初勝利。馬名は「冠名+幻想。幻想的な走りを期待して」。