当企画のコンセプトにつきましては、
コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2016年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) 先週は推奨した4頭のうち3頭が馬券圏内。パーフェクトはなりませんでしたが、期待通りの復調ぶりを見せてくれましたね。
新良(以下、新) これで油断しないように気を引き締め、さらに上を狙っていきます。
編 力強いお言葉、ありがとうございます。よろしくお願いします。早速、
宝塚記念の見解からお聞かせください。
新 モレイラ騎手からレーン騎手に乗り替わる③
グローリーヴェイズに期待したいですね。
編 ジョッキーの名前を聞くだけで、期待されていることがわかります。この世界的名手のバトンリレーは、一流馬の証と言ってもいいかもしれないですね。
新 まさにその通りでしょう。陣営に期待され、馬もそれにちゃんと応えている。もっともっと上を目指せそうな逸材と評価しています。
編
ラッキーライラックを完封した
香港ヴァーズは本当に強かった……。
新 強かったですねぇ。その後の
ラッキーライラックの活躍を見るたびに、
グローリーヴェイズへの期待が高まります。レース間隔があいたのはコロナの影響でドバイの開催が中止になったからであって、馬自身にはなんの問題もありません。中間もここを目標に順調に調整されているようですし、状態面に不安はないでしょう。
編 それに加えて、昨年このレースを勝っているレーン騎手を迎えたと。
新 鬼に金棒というやつでしょう。レーン騎手が昨年、このトリッキーな阪神芝2200mをいきなり攻略してみせたのはご存知の通り。今年は一貫して東京で騎乗していましたが、満を持して関西に遠征するという印象です。休み明けを理由に人気を落とすようなら、絶好の狙い目になってくれると思います。
編 わかりました。今週組まれている重賞は
宝塚記念だけですので、重賞以外で面白そうなレースがあれば、なにかもうひとつピックアップしてください。
新 では、日曜日の函館メインの大沼Sを取り上げましょう。私が注目しているのは、佐藤友則騎手から
国分恭介騎手に乗り替わる
リアンヴェリテです。
編 典型的な函館巧者。ダート1700mは4戦4勝ですから、本当にすごいですよね。
新 時期もコースも両方合うんでしょう。しかも今回は、昨年、大沼SとマリーンSを連勝したときの国分恭騎手に手綱が戻ります。
編 それは頼もしいですね。
新 はい。とりあえずリーディング上位騎手、というのではなく、結果を出しているコンビに戻してきた点に好感が持てます。舞台だけでなく、鞍上との相性も抜群ですから、大きくパフォーマンスを上げてくる可能性が高いと考えるべきでしょう。
編 前に行きたいタイプが揃った印象ですが……。
新 そうですね。同型が多いというのは事実です。でも、前走の距離短縮で、テンから飛ばすリズムに慣れたことがプラスに働くと私は考えます。強引にでもハナを取り切れば、そのまま押し切るシーンに期待できるのではないでしょうか。
編 スタートと、その後の先行争いも含めて注目ですね。望み通りの展開になってくれるように祈りましょう。
★その他の注目乗り替わり★
土曜阪神7R ⑥
アルコレーヌ(ルメール→
川田将雅)
土曜函館10R ③
サマーエモーション(
藤岡康太→
団野大成)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。最新情報は『“新良式”データ馬券ブログ』で公開中。