スワンS(芝1400メートル)が26日、京都競馬場で18頭によって争われ、1番人気の
ダイアトニックがゴール寸前で差し切って重賞初勝利。クリストフ・スミヨン騎手(38)=ベルギー出身、フランス拠点=は日本で5年ぶりの重賞Vとなった。優先出走権を獲得した
マイルCS(11月17日、京都、GI、芝1600メートル)を含めて、次走は未定。
獲物に襲いかかるように伸びた。
ダイアトニックの標的は、先に抜け出した
モズアスコットだ。外から馬体を併せ、ゴール前でスミヨン騎手に頭を押されてグイッと前に出てハナ差V。名手は首筋をなでてねぎらった。
「外枠で心配したけれど、スタートがとても良かった。最後はよく伸びてくれた」
課題の発馬を五分に出ると、道中は中団待機。直線はメンバー最速の上がり3ハロン33秒6の末脚で突き抜けた。優先出走権を得た
マイルCSを含めて今後は未定だが、スミヨン騎手は「1ハロン延びても問題ないからマイルは楽しみ」とうなずく。
2014年の
ジャパンC(
エピファネイア)以来、5年ぶりの重賞Vを飾ったスミヨン。きょうの天皇賞・秋はダイアと同じ
ロードカナロア産駒で、エピファの半弟にあたる
サートゥルナーリアに騎乗する。「あの馬のすごさを見せられるように頑張りたい」と意気込み、決戦の地へ向かった。 (川端亮平)
ダイアトニック 父
ロードカナロア、母トゥハーモニー、母の父サンデーサイレンス。鹿毛の牡4歳。栗東・
安田隆行厩舎所属。北海道浦河町・酒井牧場の生産馬。馬主は(有)シルクレーシング。戦績11戦6勝。獲得賞金1億5646万5000円。重賞初勝利。スワンSは
安田隆行調教師が初勝利、クリストフ・スミヨン騎手は2009年
キンシャサノキセキに次いで2勝目。馬名は「7音構成の和音。母名より連想」。
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