17日の新潟8Rで行われた第15回
新潟ジャンプステークス(3歳上オープン、J・GIII、芝3250メートル、14頭立て、1着賞金=2800万円)は、
石神深一騎手騎乗の3番人気
アサティスボーイ(牡9歳、美浦・
古賀慎明厩舎)が最終障害飛越後に差し切り、鞍上とともに重賞初制覇を成し遂げた。タイムは3分31秒3(良)。
ともに重賞初Vを狙う騎手2人の叩き合いは、わずかに外、石神騎手に軍配が上がった。キャリア13年目の31歳が、9歳馬とともに手にした初の重賞V。
アサティスボーイが平地力の差を見せつけて見事な重賞初制覇を果たした。
レースは伏兵
ボンジュールヒカリのペース。終始スピードを生かしてレースを支配して、2番手
スナークスペインとともに馬群を引っ張る。逆に3番手以降は入れ替わり立ち替わり顔ぶれが変わる激しい展開。人気の
ハードダダンダンは序盤こそ後方に控えたが、2周目の3コーナーでは好位のインにつけ、前を射程圏にとらえた。これとともに、後方追走から好位の外まで押し上げていたのが
アサティスボーイ。この2頭が、最後の直線で
ボンジュールヒカリをとらえにかかる。
ボンジュールヒカリが力尽きたところで
ハードダダンダンもかわすが、さらに外から勢い良く伸びた
アサティスボーイの脚いろが上回り、ゴール前でねじ伏せた。1馬身1/4差の2着が1番人気の
ハードダダンダン。2馬身1/2差の3着が10番人気の
ボンジュールヒカリだった。
アサティスボーイは、父アサティス、母ホクトリベルテ、母の父オペラハウスという血統。北海道新冠町・八木サニーファームの生産馬で、廣松金次氏の所有馬。通算成績は62戦7勝(うち障害5戦3勝)。重賞初勝利。
古賀慎明調教師、
石神深一騎手ともに
新潟ジャンプSは初勝利。
石神騎手は「2周目からいい感じで上がって行けたし、しまいもしっかりと脚を使って完勝でしたね。与えられたチャンスを生かせて良かったです」と初の重賞Vに感慨深い様子だった。
★17日新潟8R
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