第30回東海ステークス(20日、中京11R、GII、4歳上オープン国際、別定、ダ1800メートル、1着本賞金5100万円 =出走16頭)4番人気でクリストフ・ルメール騎乗の
グレープブランデーが優勝。JRA重賞は初Vで2011年7月のジャパンダートダービー以来の重賞勝利となった。タイムは1分51秒0(良)。次走は
フェブラリーS(2月17日、東京、GI、ダ1600メートル)を予定している。1番人気の
ホッコータルマエは3着だった。
完全復活をアピールだ。
グレープブランデーが2着馬に3馬身差をつけて快勝。3歳時の交流GIジャパンダートダービー以来、2つめの重賞タイトルを獲得した。
「前走のJCダート(5着)とは作戦を変えて、末脚を引き出すように乗った。強いところを見せてくれた」
クリストフ・ルメール騎手が胸を張った。初騎乗の前回は3コーナー過ぎから動いたが、今回は4コーナー手前まで仕掛けを我慢。中団で脚をためて、直線で豪快に突き抜けた。一昨年9月に右前肢の蹄骨を骨折。昨年5月に復帰後は、物足りない成績が続いたが、これでもう心配いらない。
フェブラリーSでは、ルメール騎手が27日で短期免許が切れるため、鞍上は未定だが、JRAのGI制覇に期待がふくらむ。安田隆調教師も「体調さえ良ければいい競馬ができると思う」と自信をのぞかせる。輝きを取り戻した砂の王者が、中央でも頂点を奪い取るか。(鈴木康之)
グレープブランデー グレープブランデー父
マンハッタンカフェ、母
ワインアンドローズ、母の父ジャッジアンジェルーチ。黒鹿毛の牡5歳。栗東・
安田隆行厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、馬主は(有)社台レースホース。戦績15戦6勝(うち地方1戦1勝)。獲得賞金は1億9934万9000円(うち地方4500万円)。重賞は2011年交流GIジャパンダートダービーに次いで2勝目。
東海Sは
安田隆行調教師、クリストフ・ルメール騎手ともに初勝利。