関屋記念を勝った(7)
レインボーペガサスが、さらに上昇ムードだ。今週の追い切りは栗東坂路で4ハロン51秒5、1ハロン12秒9の好タイムを余力残しでマーク。「タイム的に悪くないし、いい感じですね。ハンデは気にならないし、中山は
皐月賞(4着)で見せ場を作った。合うと思います」と鮫島調教師。トップハンデ57・5キロでも、重賞連勝に意欲満々だ。
(5)
エアラフォンが重賞初Vへの態勢を整えてきた。
関屋記念2着惜敗後、すぐに回復して8月28日には坂路で4ハロン55秒8の初時計。「ズブさが出ているので、中間は意識的に気合を乗せて、ビシッと追いました」と、池江寿調教師はこの中間、計4本のハードな調教をあえて愛馬に課した。直前のけいこは、4ハロン51秒3-37秒9-12秒8。これだけ攻めることができるのは、体調がいいからこそだ。「前走は輸送しても体重が減らずに12キロ増。いい筋肉もついてきたし、重賞でも十分に戦えることがわかったので」と、トレーナーは期待を込めて送り出す。
GI
朝日杯FS2着など中山芝マイルに好実績がある(8)
フィフスペトルは、北Cコース経由でプール調教。この馬のレース前日の定番的な調整メニューを消化した。どっしりと落ち着きがあって、なおかつ四肢のさばきもスムーズだ。「ホラ、とにかく馬を見てよ。作戦成功だね。涼しい函館で調整した甲斐があって、もうこれ以上ないぐらいの状態だよ。絶好調!」。山田調教助手の口調は、自信に満ち溢れていた。
(13)
フライングアップルは、坂路2本目に4ハロン56秒0-41秒4-13秒6。かき込みの鋭いフォームを披露した。「近走の着順は今ひとつですが、着差としてはそれほど負けていません。ズブいところのある馬なので、ブリンカー着用で変わってくれるといいですね」と、葛西調教助手。今年デビューの藤沢和厩舎所属、杉原騎手との初コンビに「先入観なしでレースに臨めるのはいいと思う。人馬ともにうまく肩の力を抜いてくれれば」と、葛西助手は期待を寄せていた。
休み明け2戦目で、変わり身が期待される(14)アプリッコットフィズは、ダートのAコースでの脚ならし後に、坂路へ。馬体はふっくら感を保ちつつ、気合も適度に乗っている。しかし、「テンにガーッと掛かって、ラストは勝負を諦める。そういう競馬が続いているので、普段とは違う競馬をしてみようと考えていましたが、大外枠がね…」と、小島良調教助手は残念そうな表情を見せた。中山芝1マイルは外枠不利が明らか。それでも「けいこの動きを見れば、まだ終わってはいけない馬。きっかけさえつかめれば」と実力馬の巻き返しを願っていた。