《本紙の狙い》
トライアンフマーチを本命に推す。
皐月賞2着の実力馬で当然のようにクラシック戦線を歩んだが、中長距離では苦戦が続いた。矛先を替えて挑んだマイルのキャピタルSで一変。豪快な追い込み勝ちを決めた。母がスピード馬の
キョウエイマーチ(
桜花賞)だけに、やはりマイル前後のスピード競馬で持ち味が生きるタイプと見ていい。前走後は短期放牧でリフレッシュ。その後はこのレースを目標に乗り込まれ、絶好の状態に仕上がった。名手ルメールを背に重賞初制覇を成し遂げ、GI
安田記念に向けて前進する。ようやく軌道に乗ってきた素質馬の
レッドスパーダが相手の筆頭。連覇を狙う東京巧者の
アブソリュートが▲。
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同じ舞台のキャピタルSを快勝した(4)
トライアンフマーチが重賞初制覇を狙う。水曜日にはルメール騎手が騎乗して追い切りを行い、併せ馬で先着と好仕上がりを見せた。「ルメール騎手も“いい感触だった”と言ってくれていますし、いい状態で臨めるのは間違いありません」と清山調教助手も仕上がりの良さを再確認している。昨年は
皐月賞2着などクラシック路線を歩んできたが、今年はマイル路線でGIを狙う。そのためにもこの
東京新聞杯は負けられない1戦となる。
ニューイヤーSで復活を遂げた(2)
レッドスパーダはWコースでの微調整。3歳馬を従えて、大きめのキャンターでリズム良く周回した。「
鳴尾記念の後にも使おうと思ったけれど、少しゆがみがあったので無理をしなかった。我慢したのがよかったね」と藤沢和調教師。「東京コースもいいんじゃないかな」と
NHKマイルC2着の実績ある条件で重賞初Vを狙っている。
昨年の覇者(3)
アブソリュートは、坂路2本の前日調整。2本目には4ハロン61秒6-14秒7と軽く脚を伸ばした。「このくらいの時計は出る馬ですし、順調に来ていますね。東京コースもいいでしょう」と宗像調教師は納得の表情。
マイルCS以来の今回は「10キロくらいはプラスになると思いますよ。前回が減っていましたから」と馬体増も想定の範囲内だ。東京マイルの重賞3勝目に向けて、視界良好で今季初戦に挑む。
実績上位の(5)
スマイルジャックは、坂路→Wのメニュー。Wコースでは3歳馬3頭を先導する形で、1ハロン16~17秒のキャンターを消化した。小桧山調教師は、「子供の面倒を見るお父さんのようなものです」と古馬の役割を果たす厩舎の看板馬に満足げ。「馬体重はそう変わらないでしょう。ここまで順調に来ていますよ」と2カ月ぶりの実戦にも不安なく送り出す。
展開のカギを握る(6)
マイネルファルケは、坂路1本(4ハロン69秒8)と軽めの前日調整。萱野調教師は「いいジョッキーが空いていたね」と藤田騎手を確保できたことに笑顔を浮かべる。「調子の変動は少なくて、今回もデキは心配ない。ここも自分の競馬ができるかどうかでしょう」と単騎逃げの可否をポイントに挙げた。
マイルCS2着の実力馬だけに、スムーズに行ければチャンス十分だ。
京都金杯で重賞初制覇となった(16)
ライブコンサート。岩田騎手が騎乗した最終追い切りでも、機敏な動きを見せて好調をアピールした。「それなりに動ける状態。前走は岩田騎手がうまいこと騎乗してくれた。あまり外を回ると良くないからな」と馬群に突っ込んだ前走の騎乗を白井調教師は高く評価する。今回は大外枠となったが、
平安S(
ロールオブザダイス)も制している岩田の騎乗ぶりに注目だ。