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【ジャパンダートクラシック】いざ、BCクラシックへ! フォーエバーヤング快勝 坂井瑠星騎手「負けられないと思っていた」

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【ジャパンダートクラシック】いざ、BCクラシックへ! フォーエバーヤング快勝 坂井瑠星騎手「負けられないと思っていた」

坂井瑠星(27)=栗=騎乗の1番人気フォーエバーヤングが最後の直線で早めに先頭に立つと、3番人気ミッキーファイトの追撃を1馬身1/4抑えて重賞5勝目。米GⅠ・BCクラシック(11月2日、デルマー、ダ2000メートル)への遠征に弾みをつけた。さらに5馬身離れた3着には4番人気サンライズジパングが入り、今年から新設された3歳ダート3冠の最終戦はJRA勢が上位を独占した。



世界制覇へ、これ以上ない結果を残した。ダート路線改革元年。新設された3歳3冠の最終戦を制したのは、フォーエバーヤング。割れんばかりの〝リュウセイコール〟に、大井育ちの坂井騎手は右手を挙げて応えた。

「負けられないと思っていたので、ホッとしました。素晴らしいメンバーがそろっていたので、最後まで油断しないように追っていました」

つんのめるようなスタートとなったが、ダッシュを利かせてすぐさまリカバリー。鞍上は「もまれるのは嫌だった」と、最内枠から外めに誘導した。2番手につけた道中は、後続の徹底マークを受ける厳しい展開。それでも直線ではパワーを要する白砂をものともせずに脚を伸ばし、後続を寄せ付けなかった。

「ホッとしました。100%ではない状態のなか、強いメンバー相手によく勝ち切ってくれました」と矢作調教師は目尻を下げた。指揮官の原点も大井にある。父・和人さん(故人)が調教師で、この地で競馬への情熱を育んだ。「やはり生まれ育った場所なので、思い入れが強い競馬場です。何とか大井を盛り上げたいと参戦したので、結果を出せてうれしいです」。国内外で数々の栄光を手にしてきた名伯楽にとっても、格別の勝利だった。

プラン通り、次はBCクラシックに駒を進める。「春は(ケンタッキーダービー3着で)本当に悔しい思いをしたのでそのリベンジを、という気持ちは強いです。また強いフォーエバーヤングをお見せできれば」と鞍上は力強く宣言。今後は14日に検疫入りし、22日に米国へ出発する予定だ。世界レベルの走りで世代最強を証明した砂上のスーパーヒーロー。日本馬としての歴史的な初勝利を目指し、米国競馬の祭典に挑む。(山口遥暉)

■フォーエバーヤング 父リアルスティール、母フォエヴァーダーリング、母の父コングラッツ。鹿毛の牡3歳。栗東・矢作芳人厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は藤田晋氏。戦績7戦6勝(うち地方3戦3勝、海外3戦2勝)。獲得賞金4億3417万8100円(うち地方1億4700万円、海外2億7997万8100円)。重賞は2023年JpnⅢJBC2歳優駿、JpnⅠ全日本2歳優駿、24年GⅢサウジダービー、GⅡUAEダービーに次ぐ5勝目。ジャパンダートクラシック(昨年までジャパンダートダービーとして施行)は矢作芳人調教師が16年キョウエイギア、20年ダノンファラオに次ぐ3勝目、坂井瑠星騎手は20年ダノンファラオに次ぐ2勝目。馬名の意味は「曲名より」。

■売り上げ&入場 ジャパンダートクラシックの売り上げは30億3756万1600円(昨年のジャパンダートダービー比100・4%)で、昨年記録したレコードを更新。入場人員も前年比112・6%の1万6792人と大盛況だった。





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