nigeのコメント
【水曜勝負R:傾向・全馬評価あり】理想的な枠の並びで力を出し切れる!
<予想>
◎13.ペリエール
外枠からスムーズに運べるのは歓迎
○12.オマツリオトコ
園田1400mを勝てる適性がマイナスに
▲4.デルマソトガケ
ペース対応が課題になるが
△11.コパノハンプトン
中央の1400mを好位から好走できるのは魅力
☆10.スペシャルエックス
後続の動き次第で残れていい
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2021年
【中央:1番人気】新馬:中京1200m(3,1)→オキザリス賞(3,1)
【中央:3番人気】新馬:東京1400m(1,1)→ヤマボウシ賞(1,1)→兵庫JG(1,2)
【地方:11番人気】栄冠賞(3,2)→イノセントカップ(1,2)→兵庫JG(5,3)
・2020年
【地方:2番人気】月下香特別(1,1)→ゴールドジュニア(2,1)→ハイセイコー記念(3,1)
【地方:6番人気】新生特別(1,1)→JBC2歳優駿チャレンジ(2,1)→ハイセイコー記念(1,2)
【中央:8番人気】函館2歳S(4,2)→JBC2歳優駿(2,10)→兵庫JG(3,4)
・2019年
【地方:5番人気】紅花特別(1,1)→ゴールドジュニアー(3,3)→平和賞(4,1)
【中央:4番人気】未勝利:函館芝1200m(4,3)→未勝利:中山1200m(1,1)→1勝クラス:中山1200m(1,1)
【地方:9番人気】サンライズカップ(5,1)→北海道2歳優駿(5,6)→新風特別(1,1)
中央馬は、1400m戦勝ち(1600m以上の好走歴があった方がいい)、1600mで4番手より前からで勝った馬が好結果を出している。
地方馬で、1着を期待するなら地方交流重賞勝ち馬、1周コースの南関東重賞勝ち馬。馬券圏内なら門別重賞勝ち、地方交流重賞6着以内の実績くらいは欲しい。2歳の時期なので、地方馬が完成度の高さで中央馬と互角に戦えている。
気を付けたいのは、地方交流重賞でも「JBC2歳優駿」の2着以内から出走してきた馬が全く結果が出ていないこと。
これは、11月前半のJBC2歳優駿に出走するには、それまでに賞金加算できる完成度の高さが必要。そのため、成長力に不安がある。あと、1800mから1400mからの参戦もある1600mに距離短縮するので、位置取りが悪くなりやすいことが影響している。
名称が変わる前の「北海道2歳優駿」で見ても、5年前のドンフォルティスまでさかのぼらないと好走馬は出ていない(この馬は、北海道2歳優駿を勝つ前に1400mの1勝クラス「ヤマボウシ賞」を勝っている)。
勝ち馬の目立つ傾向は、2010年ビッグロマンス以降の11年間は「前走1着馬」が勝っていること。
穴馬だと、兵庫JG・JBC2歳優駿(北海道2歳優駿)を前で競馬して失速した馬が、先行力が生きる川崎に変わり一変する場合があるので注意。
<展開>
逃げたいのは、ハセノゴールド、ヒーローコール、オーマイグッネス、スペシャルエックス。テンのスピードは、スペシャルエックスが抜けている。ただ、前走後の道中は全くハミを取らず、前ばかり見ていたと田中学騎手がコメントをしていた。ここ2戦の目標にされて負けた結果から、内から主張してくる馬がいると譲る可能性はゼロではない。
でも、枠の並びからスペシャルエックスの外に、中央馬で好位を取りたい馬はまとまった。外から中央馬が位置を取りに来ると譲る余裕がなく、外からのプレッシャーでスペシャルエックスのハナが濃厚。
それに続いて、内からハセノゴールド、ヒーローコール。外からコパノハンプトン、オマツリオトコ、ペリエール、マルカラピッドの中央馬が追いかけるように好位へ。
位置取り争いで1コーナーに入るまでは速くなるが、川崎はコーナー角度がきついのとコーナーまでの速さの反動から1~2コーナーで一旦緩む。そこから向正面に入って、徐々にペースアップするやや速めの流れを想定。
<予想詳細>
本命は、ペリエール
新馬:札幌1700m(2,1)→オキザリス賞(1,1)
前走のオキザリス賞は、軽く出して好位馬群の中の5番手から追走。
直線に入る少し前に外に切り替えて、直線に入ってじわじわ伸びて残り200mを過ぎてすぐに先頭。そこから差を広げて 3.1/2馬身差の完勝。
道中で前の馬の真後ろに入った時に、キックバックに驚いて外によれて外の馬と接触したり、直線で鞭に反応し過ぎて左右にフラフラして、若さをまだ見せていながらの完勝。
中盤で少し緩む流れの1700mでの新馬勝ちだったが、1400mに距離短縮して後半減速ラップ(ラスト3F12.5 - 12.6 - 13.0)になる速い流れにも対応。初めてもまれる競馬も経験して収穫は多かった。
今回は、外枠に入って、それに加えていい枠の並びになったのが魅力。
前走でもまれてもろさは見せなかったが、キックバックに驚いて外によれたので完全に大丈夫とは言い切れない。その点で、外からスムーズに前に行ける枠はいい。それもテンの脚が速いスペシャルエックス、中央の1400mで2番手を取れるコパノハンプトンより外。オマツリオトコがスタートを出たら、マークする選択もできる。内を見ながら取りたい位置を取れるので、レース運びがしやすい。
あと、今の川崎の馬場もこの馬の助けになると考えている。
月曜の川崎は、馬場がかなり乾いていた影響があったのか、普段なら前にいる馬が押し切れそうな展開で直線に入って脚が止まって差されるレースが多かった(川崎実績がある馬が人気で負けてかなり荒れた)。
火曜日の午前中の雨で月曜までの乾いた馬場にはならないが、火曜の馬場から乾くのが早かったら普段の川崎より持続力が問われる。本来ならきついコーナーで緩むことでごまかしやすい距離適性をごまかせなくなる。その点で、1400m以下で結果を出してきた馬と違って、1700mで勝っていて、1400mの速い流れに対応できる持続力も見せたこの馬にはプラスになる(乾くのが遅くて雨の影響が残っても、この馬にマイナスはない)。
ここ2戦の走りができたら勝てると考えていて、ペース対応の柔軟性があり、距離不安がなく、力が出せる枠になっているので本命で期待する。
対抗は、オマツリオトコ
函館2歳S(8,3)→ヤマボウシ賞(2,1)→兵庫JG(2,1)
前走の兵庫JGは、内枠からしっかり出して3頭が前に行ってから外に切り替えて、好位外の3番手から追走。
3コーナーで前の2頭の外から並びかけて、4コーナーで早くも先頭。そこから粘るスペシャルエックスとの差を広げて4馬身差の完勝。
予想で本命にしていたが、キックバックを少し嫌がっていたので外に切り替えることがポイントと考えていた。その点は、スタートを出て外に切り替えての3番手で最高の形。長くいい脚を使える持続力があるので、この位置が取れたらあとは楽。早めに並びかけて、持続力で突き放して長所を活かすレースができた(予想は、3連単6点で◎→▲→△:208.4倍x1300円的中)。
今回は、外枠に入れたのは歓迎。
前走のように外に切り替えることを考えなくていいので、無理にテンから出して行く必要はない。好位を取りに行ってもいいし、ペース次第で控えることもできる。スタート次第ではあるが、この馬もレース運びがしやすい。
課題は、川崎の1600mになること。
前走で本命にした理由は、持続力が問われる舞台が魅力だったから。ヤマボウシ賞の直線後半で差を広げた持続力が、時計がかかる馬場でスパイラルカーブの園田で活きると考えて、期待した走りをしてくれた。
今回の川崎1600mは、コーナーの角度がきついので、コーナーごとに緩んで再加速するようなラップ推移になる。緩むので距離適性はごまかしやすいが、緩急のある流れだと持続力が最大限に活かせない。
勝つ可能性を上げるならペリエールより前で追走すること。でも、スタートの不安、スタートを出ても未知の1600mで崩れるリスクも上がる中、強気に乗れるかの騎手心理の問題がある。砂を被る心配がかなり少ない枠で、函館2歳Sで差す競馬もできることを理解している横山武史騎手なだけに、未知の距離をどの位置で追走するのか気になる。
もし、乾くのが早くて月曜の馬場のように持続力が問われる馬場まで戻ったら、持続力は活かせるが距離適性のごまかしがきかない不安が出てくる。
あと園田1400mと川崎1600mは、求められる適性がかなり違うことも本命にしにくい理由。兵庫JGから全日本2歳優駿の連勝が難しいのは、過去の兵庫JG勝ち馬が見せている(過去10年で兵庫JGを勝って、全日本2歳優駿も勝ったのは15年サウンドスカイ1頭のみ)。
能力的には、本命馬と差はないと考えているが適性面の不安材料があるので対抗とした。
単穴は、デルマソトガケ
未勝利:小倉1700m(2,3)→未勝利:中京1800m(1,1)→もちの木賞(3,1)
前走のもちの木賞は、5頭並走の一番外だったので少し抑えて内に入れて、逃げ馬の後ろの4番手から追走。
ゆったりした流れで進んで、残り600mから徐々にペースアップ。これについて行って、直線に入ったら前の2頭の間に1頭分スペースができた。そこから抜け出して外から伸びてきたコンティノアールにハナ差で勝利。
相手は終始2頭分外を走ったロスがあったので、進路取りの差で勝ち切ったと感じる。ただ、2着のコンティノアールが次走OP特別のカトレアSを勝利。ペースは遅かったので時計は平凡だが、コンティノアールを差して勝ったのは評価できる。
今回は、小回り1600mの流れへの対応が大きな課題。
3走前の小倉1700mの時計が出ていた馬場で、追走が忙しそうだった。ここ2戦は、1800mの良馬場の平均ペースとスローペース。今回は、小回り1600mで、1400mで前に行ける馬もいて、1コーナーまで速くなるレース。位置取りが悪くなるのは間違いなく、そのペースでいい脚が使えるのかの不安もある。
プラス材料は、左回りになること。
口向きに課題があった馬で、未勝利勝ちの時は左回りでスムーズな競馬ができたとコメントが出ていた。前走の右回りでも問題はなかったが、左回りになったらより不安は無くなる。
能力的には上位評価馬と大きな差はないと思うが、川崎1600mだと相手の方が条件がいい。好位内でもまれても大丈夫なところは見せているので、前を追いかけ過ぎずに中団内でロスなく走ったら直線で浮上して馬券圏内まであっていい。以下の相手の馬との能力的な比較で単穴としたが、1着の可能性は低いと考えている。
4番手は、コパノハンプトン
未勝利:中京1400m(2,3)→未勝利:阪神1400m(5,1)→なでしこ賞(1,2)
前走のなでしこ賞は、外からハナに行った馬を追いかけるように、じわっと出して2番手から追走。4コーナーから手が動いていたが、直線で長く脚を使って1頭には差されたが前は交わして2着。
未勝利戦が異常レベルの超高速馬場だったので、良馬場の対応が課題だったレース。負けてしまったが、未勝利戦の7馬身差は相手の楽さもあっての結果。2番手から直線でしっかり加速して、ラスト1Fも我慢して長く脚を使えていた。
超高速馬場特化タイプでないことは、地方の馬場になる今回や今後中央で走る時に向けても収穫だった。
今回は、いい枠の並びになって、前に行ける先行力があるのが魅力。
中央1勝クラスの1400mで、無理せず2番手が取れる馬。芝だが1周コースの経験もある。先行力が活きる川崎で、スペシャルエックスのすぐ外の枠に入ったのはいい枠の並び。
なでしこ賞を勝てていないことで評価は下がるが、好位で流れに乗って馬券圏内争いなら加われていい。相手に入れておきたい。
5番手は、スペシャルエックス
イノセントカップ(2,1)→鎌倉記念(2,2)→兵庫JG(5,2)
前走の兵庫JGは、内枠だったんので主張してハナへ。
ハナを取ってからマイペースで逃げて、3コーナーで外からエコロアイとオマツリオトコが並びかけてきたので抵抗。4コーナーでオマツリオトコに前に出られてしまったが、直線で粘って2着は確保。
自分の競馬をしっかりして結果を出した(個人的に3着だと馬券が外れていたので、大感謝の2着)。ただ、レース後のコメントでは「道中は全くハミを取らず、前ばかり見ていました」「まだまだ奥がありそうです」と力を出し切っていないことを示唆していた。
今回は、1600mになることが課題。
この馬は、門別では1000~1200mで3戦3勝。南関東重賞の鎌倉記念(川崎1500m)で、逃げてヒーローコールに差されての2着。前走は園田1400mで逃げて2着。未知の1600mは不安材料になる。
でも、行くだけ行って我慢するような逃げ馬ではなく、溜め逃げができるタイプ。レースでは全て逃げているが、能力検査では2番手から抜け出す走りをしていて、ハナ必須の馬でもない。
地方馬で買うなら、この馬かヒーローコールの鎌倉記念上位馬。
この馬を選んだのは、枠の並びが鎌倉記念と逆だから。もまれる競馬の経験がないヒーローコールが極端な内枠に入ったので、テンのスピードの違いで外からかぶせて行ける。その形なら、外の中央勢を前に行かせなければ力の出せる形になる。逃げて自分の競馬ができれば、残り目が合っていいので押さえておきたい。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
マルカラピッド
前走の兵庫JGは、周りの馬が速くて5番手から追走。2コーナーで砂を被って行きっぷりが悪くなって、向正面で外に出してもずっと手が動いていた。直線で外に出しても、じわじわという感じでなんとか4着。
1400mには対応できたが、エーデルワイス賞でも見せていたように砂を被ったら行きっぷりが悪くなるところが出ていた。今回は大外なので砂を被らず走れていいが、1600mで砂を被らないように終始外追走はかなりきつい。今までの走りでは無理なので素質に期待するしかない。
■ 地方馬
ハセノゴールド
前走は川崎1600mで勝ったが、時計はかなり遅い。3戦3勝だが、2走前のかなり時計がかかっていた船橋1200mの走りが一番良かった。もっと短い距離の方がいいし、この枠だと外から被されるので力を出し切れるかの不安も大きい。買うなら素質に期待するしかない。
ヒーローコール
前走の鎌倉記念は、外枠から出鞭を入れてかなり押して3番手で1コーナーへ。2コーナーで2番手に上がって、スペシャルエックスをピッタリマークして追走。4コーナーで並びかけて、直線での追い比べで相手が先に脚が止まって2馬身差で勝利。左海騎手らしい強気の騎乗で、スペシャルエックスさえ倒せば勝てると考えている乗り方。時計、倒した相手を考えると好内容。
今回は、内枠が大きな課題。この馬は、逃げるか好位外でしかレースをしていない。内枠ならこれまではハナを取りに行っていたが、鎌倉記念を見て分かるようにテンの脚はそこまで速くない。スペシャルエックスと中央馬が外から前に出してくることを考えると、それを押さえてハナに行ける可能性は低い。もまれても力が出せる可能性はゼロではないが、もまれて大丈夫でも大跳びなので内の馬群の中で走って、力を出し切れるのかの不安がある。
枠の並び次第で単穴も考えていたが、かなり悪い枠の並びになったのでこの人気だと不安の方が大きいので消す判断になった。
プルタオルネ
前走の平和賞は、じわっと出して好位外の4番手から追走。3コーナーに入るところから動き出して、少し離れた前の2頭を追いかけて直線へ。ラスト200mに入ってから抜け出していた馬の脚が止まったところを差して勝利。
勝ちはしたのだが、かなり時計のかかっていた馬場を差し引いても遅い。2着グロリオサは、サッポロクラシックカップでオーマイグッネスに7馬身離されていた馬。レースレベルの低さがあっての勝利だと考えている。
かなりの相手強化になって、前走のかなり時計のかかっていた船橋とは求められる適性が違う川崎。月曜のような馬場だとまだ期待できたが、火曜の雨でそのプラスになる可能性も消えた。力を出し切っても厳しいので消し。
コンプラドール
鎌倉記念で2.8秒差、川崎若駒OPでハセノゴールドにも0.3秒差。この馬なりに成長しているが、今の走りでこの相手は厳しい。
リアルミー
JBC2歳優駿は、つまずいて最後方から追走。3コーナーから動き出して、直線で大外から伸びてきて3着。サンライズカップでオーマイグッネスに完敗(0.7秒差4着)していたタイガーチャージが、オーマイグッネスと0.3秒差5着に走れているレース。ゴライコウが早め先頭で押し切ったので差し有利の展開。
1800mであれだけ展開の助けがあっての3着だと、相手強化でペースも速い小回り1600mだとスタートを普通に出ても中団やや後ろ~後方で追いかけるだけになる可能性が高い。前崩れになるくらい展開の助けがないと掲示板も厳しいと考えているので消し。
ニシケンボブ
門別で(4.3.2.1)で未勝利戦の4着以外全て馬券圏内。ただ、王道の重賞路線には一度も使わずに、OP特別の稼げるところで稼いでいたようなレース選択。クンツァイト特別でリアルミーに負けているように、この相手で上位争いできる走りは見せていない。
ネオシエル
佐賀の2歳重賞を勝って参戦してきたが、門別でJRA認定アタックチャレンジを勝って、OP特別で惨敗して佐賀に移籍している。成長は感じるが、この相手に好走できるパフォーマンスではないので厳しい。
オーマイグッネス
前走のJBC2歳優駿は、内枠から出鞭を入れたが外から被されて逃げ馬の後ろの4番手から追走。3コーナーでのペースアップに少し遅れたが、直線に入って外に出すとじわじわ前との差を縮めて4着。自分の競馬ができない中で、崩れずに走れた好内容だった。
今回は、前走以上に前に行けなくなる相手。すぐ外のスペシャルエックスに前に行かれて、その外の中央勢からも被される可能性が高い。相手強化で自分の競馬もできないと好走するのは難しい。