nigeのコメント
【木曜佐賀勝負R:傾向・全馬評価あり】佐賀1400mの流れで長所が活きる!
<予想>
◎4.レディバグ
距離短縮歓迎で長所が活きる佐賀の流れ
○12.シャマル
最高の大外も持続力に少し不安が出る条件
▲3.コンバスチョン
成長力課題もハンデと騎手のプラスで
△2.サクセスエナジー
課題は多いがスムーズに走れたら
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2021年
【中央:1番人気(58.5㎏)】ジャニュアリーS(1,13)→ポラリスS(4,1)→かきつばた記念(2,1)
【中央:4番人気(59㎏)】根岸S(13,12)→フェブラリーS(15,15)→黒船賞(3,5)
【中央:2番人気(59㎏)】JBCスプリント(2,6)→リヤドダートスプリント(5,1)→ドバイゴールデンシャヒーン(3,5)
・2020年
【中央:4番人気(56㎏)】バレンタインS(7,6)→名鉄杯(2,3)→天保山S(5,1)
【中央:3番人気(53㎏)】端午S(6,2)→天満橋S(3勝クラス)(1,3)→大阪スポーツ杯(3勝クラス)(1,1)
【中央:1番人気(58.5㎏)】カペラS(2,1)→根岸S(1,2)→東京スプリント(1,5)
・2019年
【中央:3番人気(54kg)】安土城S(8,10)→CBC賞(6,6)→中京記念(9,5)
【中央:2番人気(53kg)】500万下(3,1)→ラジオ福島賞(1000万下)(6,1)→やまびこS(3勝クラス)(2,1)
【中央:1番人気(53kg)】フェアウェルS(1600万下)(8,1)→天王山S(7,13)→欅S(15,15)
近2年は実績馬の参戦があったが、夏のハンデ戦なので基本は実績馬の出走が少なく、これから重賞路線に乗りたい馬たちが揃うレース。
中央馬は、出走メンバー次第にはなるが昇級初戦で使った馬も好走しているので、オープンクラスのレースで惨敗後でも問題ない。地方馬は、地方交流重賞4着以内の実績があるか、元中央オープン馬でないと厳しい。近3年は中央馬が独占しているが、古馬の地方交流重賞の中では地方馬が馬券圏内に来れているレース。
あと、リピーターレースという点も注目。
コパノキッキング(20年3着:58.5kg、21年3着:59kg)
タガノトネール(15年1着:56kg、16年3着:57.5kg)
タガノジンガロ(14年3着:56kg、15年2着:56kg)
スーニ(11年1着:58.5kg、12年3着:59.5kg)
などが、2年連続で好走している(過去10年より前もダイショウジェット、ヴァンクルタテヤマ、キングスゾーンなどが該当)。佐賀の適性を見せている馬は、注意が必要。ただ、好走した翌年はハンデが重くなるのがほとんどで、2年連続同じ時期にいい状態ということも難しく着順は落ちやすい。
※今年の前年好走馬:サクセスエナジー(21年2着:59kg、22年?着:59kg)
<展開>
絶対逃げたい馬は不在。この枠の並びだと砂を被りたくないサクセスエナジー、前走でキックバックを嫌がってブリンカーを付けてくるコンバスチョン、初ダートが未知数なのでできれば砂を被らせたくないラウダシオンが出して、内を見ながら外からシャマルも前へ。
行き脚の速さを考えたらラウダシオンのハナが濃厚だが、どの馬も内の馬なら前に行ってもいいという感じ。佐賀は内を少し空けて走るので、行き脚は劣るが空いた内を走ってサクセスエナジーがハナに行く可能性もある。
どの馬がハナに行ってもハイペースまで上がるのは考えにくい。隊列が決まったら少し落ち着いて向正面中盤から徐々にペースアップする平均ペースを想定。
<予想詳細>
本命は、レディバグ(54㎏)
マリーンC(3,5)→栗東S(3,1)→スパーキングRC(3,2)
前走のスパーキングRCは、スタートで軽くつまずいたが二の脚の速さで楽に前へ。前に行く馬を行かせて、好位の一団から少し離れた6番手から追走。
向正面の中盤で内から動いてきたアールロッソと一緒に進出開始。好位の後ろから直線で外に出して、抜け出していたショウナンナデシコに迫るもクビ差2着。
ショウナンナデシコとサルサディオーネが3㎏重い58㎏を背負っていたのはあるが、ショウナンナデシコに迫る走りができたのは評価できる。マリーンCの3.4秒差が、砂厚の変更で超時計がかかる馬場が影響したことだと証明した好走だった。
今回は、距離が1400mになることと佐賀の流れが魅力。
1600m以上で時計のかかる馬場になると、距離面でのスタミナ対応がきつくなる。マリーンCは、超時計がかかる馬場で1800m以上を走れるようなスタミナと持続力が問われたレース。5走前の小倉1700mの門司Sも、乾いて時計がかかっていた。でも、1400mなら園田の兵庫JGで時計のかかる馬場に対応しているので、直線で伸びない可能性は下がる。
あと、佐賀だと向正面からのロングスパート戦になるので長所を活かせる。
この馬は、トップスピード速さはそこまでないが、持続力を活かして長く脚を使って好走するタイプ。
直線の長いワンターン1400~1600mがベストだとは思うが、1周コースの1400mでも内を少し空けて走る佐賀は小回り1400mでも走りやすい。それで向正面からのロングスパート勝負で、前の中央馬を見ながらペースに合わせて動ける。流れに合うレース運びもしやすい。
佐賀1400mの流れの適性ならシャマルより上と考えていて、シャマルを目標にして離され過ぎなければ、4コーナーあたりから持続力で浮上できる。
(左回りだからの可能性がゼロではないが)左にもたれるところは解消されているので、外に出さないで砂を被らせたり、直線で内に突っ込んだりしなければ、ラスト200mで浮上して差し切れる脚があるので期待する。
対抗は、シャマル(57㎏)
なにわS(3勝クラス)(1,1)→東京スプリント(4,1)→さきたま杯(2,3)
前走のさきたま杯は、外からハナに行ったサルサディオーネを前に行かせて、外に切り替えて2番手から追走。
3コーナーで前に並びかけて、4コーナーでクビ差前に出たが、内・外の差で直線に入る所でサルサディオーネがまた少し前へ。直線で追い比べになって差が縮まらず、外から差してきたティーズダンクに差されて頭差+頭差の3着。
1400mは初めてで距離の不安があったので、川須騎手が3コーナーで外を確認して、追い出しを待ってかなり大事に乗っていた。結果的にそれが裏目になって、サルサディオーネに持続力で粘られて、1頭分外を走ったことでティーズダンクにも差されてしまった。
追い出しを待たずに3~4コーナーでサルサディオーネを一気に交わし切って、先頭に出ていたら勝っていた可能性があるもったいなさを感じる内容。でも、平均ペースで時計が出ていた馬場ではあったが、1周コースの1400mに対応できた収穫はあった。
今回は、相手関係が前走より楽になることと、もまれる心配のない大外に入ったことが魅力。
前走のさきたま杯は、OP特別・リステッドを3勝して3戦連続重賞2着のヘリオス、古豪のエアスピネル、地方馬にも南関東勢のサルサディオーネ、ティーズダンク、ルーチェドーロなど。Jpn2なので、かなりメンバーが揃っていた。
今回のダート実績最上位は、前走も出走していたサクセスエナジーで2㎏増(シャマルは1㎏増)。他の中央馬は、リステッド1勝で牝馬限定の地方交流重賞2着のレディバグ、古馬相手が初めての全日本2歳優駿2着の3歳馬コンバスチョン、20年NHKマイルC勝ち馬で初ダートのラウダシオン。地方馬は、南関東勢が不在。兵庫勢のトップクラスも地元重賞に専念しているので手薄感は否めない。
Jpn2の別定戦からJpn3のハンデ戦に変わった相手関係になっている。
あと、もまれ弱いので大外枠は大きなプラス。
今回のメンバーで内枠なら逃げてしまったらいいだけではあったが、佐賀の馬場的にも内で外の馬の仕掛けに対応するより競馬はしやすい。
本命にしなかったのは、適性面でレディバグの方が佐賀1400m向きと感じるから。
この馬は、コーナーで緩む流れの条件戦や高速馬場でスローペースの東京スプリントを勝っているので、ロングスパート戦になりやすい佐賀がベストではない。
その適性が、前走の後半減速ラップになるさきたま杯(浦和)の流れで、平均ペースでも持続力タイプのサルサディオーネを交わせず、ティーズダンクに差されたところに出ていると感じる。
勝負度的に、JBCを考えると賞金を加算しておきたいので勝ちにきているとは思うが、1周コース1400mでロングスパート戦になるとラストの持続力に少し不安がある。
レディバグもベスト条件ではないので、前走のパフォーマンスで勝る可能性は十分あるが、佐賀1400mで求められる適性とオッズ面を考えて対抗とした。
単穴は、コンバスチョン(53㎏)
ヒヤシンスS(2,1)→UAEダービー(1,11)→ユニコーンS(4,9)
前走のユニコーンSは、6頭一団になっていた好位集団の内の3列目最内で追走。
その位置でじっとして、直線に入って外に出して前を追ったが失速してきた4頭を交わすだけで、差される方が多くて0.5秒差9着。
海外に行っての休み明けではあったが、成長力の差が出たレース内容と考えている。
この馬は、ペースの対応に柔軟性があり、レースの上手さを見せている。これが、園田1400mや川崎1600mの対応に出ている。
ただ、2歳戦~ヒヤシンスSまでは、「素質」より「完成度の高さ」が活きる時期。
その時期でトップクラスの走りをしていたので、今後は成長力が課題になってくる(これは全日本2歳優駿で完勝して、兵庫CS4着だったドライスタウトも同じ状況)。
近年のヒヤシンスSの勝ち馬を見るとその後にトップクラスで戦えたのは、無敗でヒヤシンスSを勝って、ユニコーンSまで勝ったゴールドドリームとカフェファラオくらい。この2頭は、古馬になってどちらもフェブラリーSを勝っている。
ヒヤシンスSの1着馬より2、3着馬の方が古馬では活躍している馬が多いくらいで、無敗で勝てるくらいの高いパフォーマンスで走っていないと、ヒヤシンスSに勝てる完成度の高さが、その後の成長力への不安材料になる。
しかも、今年のヒヤシンスSは超高速馬場でかなり前有利だったレース。この馬場・展開に対応できなかった9着ブリッツファング、11着タイセイドレフォンの方が、その後の重賞路線で活躍しているくらい先行力と高速馬場適性が重要だったレース。このレース単体でも、その後につながりにくいレースになっている。
それでも3番手評価にしたのは、ハンデ53㎏の川田騎手騎乗と他の馬にもっと課題があるから。
20年に53㎏で3歳馬メイショウテンスイ(兵庫JG2着、全日本2歳優駿4着、端午S2着)が2着したこともあるので、押し出されたという感じの3番手評価になった。
4番手は、サクセスエナジー(59㎏)
黒船賞(4,4)→東京スプリント(6,5)→さきたま杯(7,7)
前走のさきたま杯は、かなり押して外からハナに行ったサルサディオーネを追いかけて好位外の3番手から追走。
3コーナーに入る所で外からヘリオスに並びかけられて、4コーナーまで我慢したが内に押し込まれて砂を被る位置に入ってしまった。直線に入って、前の進路にティーズダンクが入ってもろにキックバックを受けて失速して7着。
もまれ弱い所があるので外枠から好位外の最高の位置が取れたが、自分が動く前にヘリオスに並びかけられて苦しい形になってしまった。
今回は、前走より相手関係は楽になるが、内枠の対応が課題。
もまれ弱いのに行き脚が遅くなってきているので、早めに外に切り替えるか、砂の厚い内を通ってでも砂を被らない位置を走らせる必要がある。去年はもっと内の1枠1番で、1コーナーで外に切り替えるときに砂を被った影響か外に膨れてしまっている。
あと、大型馬だからなのかあまりレース間隔が空かない方が結果が出ている(前走から1か月半以内)。
内枠・約2カ月半のレース間隔・ハンデ59㎏など不安はあるが、佐賀の適性を見せている前年好走馬でスムーズに走れたら馬券圏内争いに加われていい。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
ラウダシオン(58㎏)
1351ターフSP(10,4)→アルクオーツSP(8,9)→京王杯SC(7,5)
正直、走ってみないと分からない。
芝実績を見ると高速馬場のやや遅めのペースだったNHKマイルCを2番手からかって、去年も高速馬場のやや遅めだった京王杯SCを勝っている。あんなに速い馬場、速い上がりに対応できる馬なので、ダートになってパフォーマンスを維持できるか不安は大きい。
あと、右回りがダメではないと思うが、左回りにこだわって使っていた馬の右回り。芝実績でのハンデ58㎏。リアルインパクト産駒の代表産駒がラウダシオンで、ダートでOP馬になったのは1頭だけ(芝は、ラウダシオン以外にエイシンチラーがいる)。ダート適性以外も気になるところがある。
逃げて残れてしまっても、この相手なら…と思えてしまうところがあるが、芝実績でできている人気。もし、ダート適性があったなら次走から買っても人気がある事は変わらないので、未知数で人気なら消す選択になる。
■ 地方馬
グレートコマンダー
地方交流重賞は、使うことが目的なので回ってくるだけ。
リュウノシンゲン
佐賀に移籍後3連勝で、東北優駿を1.1倍で勝った力を見せている。ただ、南関東ではOP特別2着がやっと。52㎏で力を出し切っても、中央馬がかなり崩れてくれないと馬券圏内まではかなり厳しい。
ナンヨーアミーコ
中央時代は、芝の3勝クラスで頭打ち。前走の佐賀の初ダートを見ると、ダート適性は低いので厳しい。
スーパースナッズ
今年2月までの好調が「どこに行ったのか…」と思う別馬レベルの悪い走り。好調時でもきついのに、今の走りでは厳しい。
ユアマイラブ
地方交流重賞を4戦使っているが、4.1秒差以上の負けなので回ってくるだけ。
キタカラキタムスメ
この馬なりにいい走りをしているが、現状のベストは900m。1400mでこの相手は厳しい。
コウエイアンカ
園田で4連勝中だが、重賞ではない1230mのレース。去年の園田チャレンジカップで、ダノングッドに3/4馬身差で勝利。中央馬が失速してきたら1頭交わして5着くらいならあってもいい。馬券圏内となると3頭中央馬に先着しないといけないので、相手が勝手に崩れてくれるのを願うしかない。