nigeのコメント
【園田勝負R:傾向・全馬評価あり】ロングスパート戦で活きる持続力に期待!
<予想>
◎:ノットゥルノ
スムーズに外に出せれば
○:ブリッツファング
距離を戻してまだ余裕がある内容
▲:ドライスタウト
1400mのパフォーマンスが良すぎるので
△:コンシリエーレ
セキフウに先着されての海外帰りで
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2021年
【中央:2番人気】3歳未勝利(阪神ダ1400)(2,2)→3歳未勝利(阪神ダ1400)(1,1)→3歳1勝クラス(阪神芝1200)(3,1)
【中央:1番人気】もちの木賞(12,3)→3歳1勝クラス(中京ダ1800)(6,1)→伏竜S(6,1)
【中央:4番人気】3歳未勝利(小倉ダ1700)(2,1)→ネモフィラ賞(8,1)→伏竜S(13,10)
・2020年
【中央:1番人気】2歳新馬(中山ダ1800)(2,2)→3歳未勝利(中山ダ1800)(1,1)→3歳1勝クラス(中山ダ1800)(1,1)
【中央:2番人気】カトレア賞(3,5)→3歳1勝クラス(京都ダ1800)(3,1)→伏竜S(1,6)
【中央:3番人気】3歳未勝利(京都ダ1800)(3,1)→すみれS(5,5)→3歳1勝クラス(阪神ダ1800)(5,1)
・2019年
【中央:1番人気】2歳新馬(阪神ダ1800)(1,1)→3歳500万下(阪神ダ1800)(1,1)
【中央:2番人気】2歳新馬(京都ダ1800)(1,1)→2歳500万下(中山ダ1800)(1,1)→ヒヤシンスS(3,2)
【地方:7番人気】3歳A(1,1)→3歳AB(2,2)→菊水賞(4,6)
前走1勝クラス1着(京都・阪神・中山)の馬が、5年連続で勝利。他は、OP特別のヒヤシンスS・伏竜S2着以内、または1番人気の馬が結果を出している。
このレースは、負けた馬の傾向の方の方が分かりやすい。ローカル1勝クラスの勝ち馬(出走馬のレベルが低い)、芝路線からの初ダートでの参戦(ダート適性の無さ)、2歳地方交流重賞での賞金加算馬(2歳・3歳のレベルの違い)は崩れている。
地方馬が好走した年は、芝からの参戦が多い・中央OP好走馬がいない・短距離実績馬が多いなど、中央馬が複数頭凡走する理由があった。3年前は、クリソベリルが強すぎたことで、勝ちに行った中央馬が崩れて地方馬が3着(その馬は、次走兵庫ダービー勝利)。中央馬が崩れてくれないと馬券圏内までは厳しい。
<展開>
絶対逃げたい馬は不在。
前走で逃げずに負けたバウチェイサー、テンのスピードの速さでコンシリエーレのどちらかがハナ。その外からドライスタウト、それに続いてブリッツファング、アイスジャイアント、ノットゥルノが追走。
前半はゆったりした入りで、2周目2コーナーあたりからペースアップしてのロングスパート戦。このレースらしいいつもの流れ。
<予想詳細>
本命は、ノットゥルノ
3歳未勝利(阪神ダ1800)(1,1)→3歳1勝クラス(阪神ダ1800)(1,1)→伏竜S(2,2)
前走の伏竜Sは、スタートで内によれて接触して後方2番手から追走。
向正面に入る所で外に出して、8頭が一団。外から4番手に上がって3~4コーナーで3頭分外を走って、直線でそのまま前を交わして残り200mで先頭。ただ、そこで少し脚が鈍ったところをデリカダから差し返されてクビ差2着。
時計はいいし、3~4コーナーで終始3頭分を走るロス。さらにスタート直後に落鉄もしていたので勝ちに等しい内容。
牝馬のに負けてしまったが、デリカダはデビュー戦の内容から関東オークス候補と言っていた馬。休んで想像以上の成長を見せて、相手も強かっただけ。頭差3着だったペイシャエスも、次走で同条件の1勝クラスでほぼ同じ時計で走って5馬身差の楽勝。レースレベルが高かったことを表している。
この馬は、すっと加速する脚はないが、スピードに乗ったら持続力を活かして長く脚を使うタイプ。
1周1051m超小回りの対応は課題だが、道中が早くなくて追走しやすい地方交流重賞で、2周目2コーナーからのロングスパート戦。スパイラルカーブもあって後半持続力が活きる園田なら対応できていい。
前走のように2周目向正面でじわっと進出して、好位外まで上がって3コーナーに入ることができれば直線での持続力の差で差し切れると考えて期待する。
対抗は、ブリッツファング
3歳新馬(中京ダ1800)(1,1)→ヒヤシンスS(1,9)→3歳1勝クラス(阪神ダ1800)(1,1)
前走の3歳1勝クラスは、外枠からじわっと出して外の3番手から追走。
3コーナーからじわっと前に並びかけて、直線に入る所で追い出してすぐに先頭。そこから追いかけてきた馬にじわじわ差を広げて3.1/2馬身差の完勝。
2走前のヒヤシンスSは、高速馬場の1600mの平均ペースに対応できなかったが、良馬場の阪神1800mで相手も楽になって順当勝ち。レースレベルは普通だが、直線に入ってすぐに先頭に出てラスト3F12.6 - 12.4 - 12.5。好位から最速上がりで、まだ余裕がある内容。
新馬戦がスローペース、前走も中盤緩んでいるので、今回想定する前半ゆったりした流れからのロングスパート戦は合う。
レース内容的にはノットゥルノの方が上だが、好位馬群の中で流れに乗れる先行力がある。
ノットゥルノが園田の小回りでスピードに乗り切れないようだと、好位から抜け出して押し切る可能性はある。
海外帰り初戦、距離対応が課題、成長力疑問と崩れていい要素がある馬が多いのもあるので対抗評価とした。
単穴は、ドライスタウト
2歳新馬(中京ダ1200)(3,1)→オキザリス賞(3,1)→全日本2歳優駿(1,1)
全日本2歳優駿は、外枠からじわっと出して2番手から追走。
3コーナーに入る所で楽に前に並びかけて4コーナーでは先頭。直線で後ろを確認してから追い出すと楽に突き放して2.1/2馬身差で勝利。
ラスト2F13.0 - 11.8で、1.2秒も加速して見た目通りにかなり余裕のある勝ち方。2着コンバスチョンもいい脚を使っているが、ゴール前は流す余裕。このコンバスチョンがヒヤシンスSを勝ったことで、この勝利の価値がさらに上がっている。
今回の課題は、1870mの距離と成長力。
前走も不安材料に挙げたのだが、1400mのオキザリス賞(1勝クラス)の内容が良すぎることが距離が気になる理由。
このレースの勝ち時計の「1:23.4」は、翌日の銀嶺S(3勝クラス)の勝ち時計「1:24.4」より1.0秒速かった。翌日なので少し馬場が乾いて、ややメンバーレベルの低いレースだったことを考慮しても、2歳11月時点で古馬3勝クラスレベルの時計で走っている。これはかなりの好内容。
この東京の軽い馬場1400m適性の高さがある馬が、時計のかかる園田の1870mでパフォーマンスを維持できるのかが課題(ちなみに、前走の川崎も高速馬場)。
あと、3歳になって成長力があるのかも課題。
ダート路線は「2歳は完成度、3歳は成長力」が基本。
全日本2歳優駿を勝てる完成度の高さだけでは、3歳ダート路線は戦えない。過去10年の全日本2歳優駿を勝った中央馬7頭(2頭未出走)の3歳初戦の成績は(0.1.0.4)。2着に好走した1頭は、この2着以降負けずに3歳でチャンピオンズCを制すルヴァンスレーヴだけ。バケモノのルヴァンスレーヴでさえ負けているのが、全日本2歳優駿勝ち馬の3歳初戦。
■ 過去10年全日本2歳優駿勝ち馬の3歳初戦成績
18年 ノーヴァレンダ:伏竜S5着(2人気)
17年 ルヴァンスレーヴ:伏竜S2着(1人気)
16年 リエノテソーロ :アネモネS4着(2人気)
※ダート初戦は、ユニコーンS7着(1人気)
15年 サウンドスカイ:3歳時未出走
14年 ディアドムス:ヒヤシンスS4着(7人気)
12年 サマリーズ:フィリーズレビュー16着(7人気)
※ダート初戦は、ユニコーンS10着(4人気)
11年 オーブルチェフ:3歳時未出走
今後にユニコーンSを使うか、JDDに行くかを判断するレースになると思うので、目標は先でも普通に走れる状態では出てくるはず。でも、気になる材料が多い。
距離と馬場に対応できれば、成長力がなくても勝つチャンスはある。ただ、そこに期待するには人気し過ぎ。園田1870mなら上位評価2頭の方が魅力があるので3番手評価になった。
4番手は、コンシリエーレ
2歳新馬(新潟ダ1800)(2,1)→カトレアS(1,1)→サウジダービー(2,3)
サウジダービー(ダ1600m)は、外枠から出して行って2頭の間の3番手から追走。
コーナーに入る所で外の馬が動いたので外に切り替えて、2番手で直線へ。直線で前を追ったがかなりしぶとくて、中団外から伸びてきたセキフウに差されて3着。
正直、評価が難しい。
サウジダービー3着の結果は悪くないが、勝ちに行ったとはいえ1600mで全日本2歳優駿1.9秒差4着のセキフウに差されている。セキフウがかなりパフォーマンスを上げた可能性がないわけではないが、いい材料ではない。
中央での走りを見ると、新馬戦で新潟1800mを勝っているので、距離や1周コースに関しては問題ない。
ただ、550㎏もある大型馬なので小回りの対応は課題。
新潟や東京の走りを見ると中央の広いコースの方が力は出せると感じる(中央でもワンターン1600mのカトレアSの方がパフォーマンスが高い)。
状態的にも「ピークだった前走の状態にはひと息」と言っていて、右回りも初めて。海外の好走で人気が上がることもいいとは思わないので、前で粘って3着くらいならという押さえ。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
アイスジャイアント
2歳新馬(中京ダ1800)(1,1)→JBC2歳優駿(3,1)→全日本2歳優駿(2,9)
前走の全日本2歳優駿は、出遅れから前に行こうとしたが周りが速くて行けず。後方3番手で1コーナーへ。向正面に入って位置を上げようとしていたが、上げられないまま後方3番手で直線に入って失速してきた馬を数頭交わして3.1秒差9着。1600mの流れと川崎コースに全く対応できていなかった。
今回は、1870mに距離延長は歓迎。ただ、問題は成長力があるか。JBC2歳優駿は、1戦しかレース経験がない大きな不安や、門別までの輸送、雨の影響のある馬場、右回りなど課題は多かったが、それをクリアして勝ち切ったことには驚いた。ただ、前に行った馬の脚が止まって、中団以降の差しが決まった前崩れのレース。結果的に出遅れたことがハマったし、前が崩れて超高速馬場なのに時計も遅かった。それにJBC2歳優駿(旧北海道2歳優駿)は、地方馬が中央馬と互角に戦えている重賞で完成度の高さが活きるレース。そこを勝ってしまっているので、その後の成長力は期待しにくい。
これまでの3戦では、カトレアS2着・ヒヤシンスS2着のヘラルドバローズに勝った新馬戦が一番内容がいい(使われながら成長+東京1600mでパフォーマンスを上げているので、今はヘラルドバローズの方が強い)。買うなら、これまでのパフォーマンスだと足りないので成長を期待して買うしかない。その成長力を感じないので消し。
■ 地方馬
クレールアドレ
南関東では成長力の差で、レースレベルに対応できなくなって笠松に移籍。ここは相手が強すぎる。
ローグネイション
3走前の兵庫ユースCでは、バウチェイサーに1.3秒差負け。ここ2戦はこの馬なりに入って3着、2着。中央馬に加えてえ、菊水賞上位馬もいるので、かなり相手が強くなるので厳しい。
ベルレフォーン
使われながら成長して、同厩舎で圧倒的人気だったバウチェイサーを差して菊水賞を勝利。
ただ、ステラモナークやジンギの走りと比べると時計がかなり遅い。力を出し切る走りをして、どれだけ中央馬が園田が合わずに崩れてくれるかを待つしかない。
アントラシート
前走3着だが、2着ローグネイションに7馬身差。相手がかなり強くなるし、1400mの方が内容はいいので厳しい。
ベラジオボッキーニ
菊水賞では、向正面で外から位置を上げて勝負に出たが、4コーナーで苦しくなって1.3秒差5着。1400mの方が内容がいいし、相手もかなり強くなるので厳しい。
バウチェイサー
前走の菊水賞は、内の1400mを使っていた馬に前に行かれて好位外の3番手から追走。2周目の3コーナーで先頭に出て、そのまま押し切るのかと思ったら直線で脚が止まって3着。1400mがベストと感じる負け方で、この距離は長いし、相手も強いので厳しい。ハナが取れたとしても2周目向正面のペースアップに対応できず、3コーナーでは失速している可能性が高い。
タンバグリ
菊水賞で1.3秒差7着で、相手が弱くなった前走で5着。力負けの内容が続いて、一気に相手が強くなるので厳しい。