nigeのコメント
【水曜勝負R:傾向・全馬評価あり】適性から怪しい人気馬の扱いがポイント!
<予想>
◎:サルサディオーネ
58㎏でも船橋なら長所が活きる
○:レディバグ
条件がかなり良化して一変ある
▲:ショウナンナデシコ
結果を出してきた流れと違う不安
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2021年
【中央:2番人気】西湖特別(2勝クラス)(3,1)→フォーチュンC(3勝クラス)(1,2)→豊前S(3勝クラス)(3,1)
【中央:3番人気】JBCレディスククラシック(3,2)→TCK女王盃(2,4)→エンプレス杯(3,3)
【地方:1番人気】クイーン賞(3,1)→報知グランプリC(1,5)→エンプレス杯(6,2)
・2020年
【地方:5番人気】TCK女王盃(8,10)→報知グランプリC(5,1)→エンプレス杯(6,11)
【中央:2番人気】観月橋S(3勝クラス)(6,1)→TCK女王盃(3,3)→仁川S(4,12)
【中央:3番人気】2勝クラス(2,1)→門司S(3勝クラス)(2,3)→甲南S(3勝クラス)(1,3)
・2019年
【地方:3番人気】マイルグランプリTR(3,2)→シンデレラマイルTR(2,1)→東京シンデレラマイル(1,1)
【中央:1番人気】JBCレディスクラシック(7,8)→クイーン賞(2,1)→TCK女王盃(3,12)
【中央:2番人気】レディスプレリュード(4,9)→JBCレディスクラシック(11,13)→ターコイズS(14,16)
勝ち馬は、近3走で地方交流重賞3着以内の実績があるのが理想。
他では、3月で実績馬が繁殖入りして出走枠が空くことで、牡馬相手の3勝クラス3着以内・オープン特別・重賞出走馬していた馬も結果を出している。
地方馬も好走しているが、中央馬が手薄な場合か、地方交流重賞の4着以内の好走実績がある馬でないと厳しい。実績馬が繁殖入りして中央馬が手薄になる時期なので、地方馬が好走できるレベルの中央馬なのか見極めは重要になる。
<展開>
逃げたいのは、サルサディオーネ。その外からアイカプチーノ、ショウナンナデシコ。
その後ろからレーヌブランシュ、レディバグあたりが追走。
矢野騎手のペース次第になるが、やや遅めの入りから早めにペースアップするロングスパート戦を想定。
<予想詳細>
本命は、サルサディオーネ(58kg)
クイーン賞(1,2)→川崎記念(5,9)→エンプレス杯(2,2)
前走のエンプレス杯は、外から主張してハナへ。
ハナを取ってからペースを落としてスローペース。2周目向正面に入ってからじわっとペースアップ。
3コーナーに入って外からレーヌブランシュが動いてきて直線で粘っていたが、内から ショウナンナデシコに差されて2着。
このレースに関しては、川崎記念での惨敗が矢野騎手の騎乗に影響してしまったレースと考えている。2年前のエンプレス杯と今年のエンプレス杯のラップは以下になっている。
・21年
6.3-11.1-12.7-13.4-12.3-13.2-13.3-12.0-13.1-13.2-13.5
・22年
6.7-11.5-13.3-13.3-12.9-13.4-13.6-12.3-13.2-12.7-12.8
前半・中盤がどちらも2年前より今年の方が遅い。その影響で後続が楽についてきて、ラスト2Fで求められる加速とトップスピードの速さが全然違うレースになっている。
サルサディオーネの勝ちパターンは、早めにペースアップして後続に脚を使わせる持続力を活かす逃げ。2走前の川崎記念で、中央馬ではなく地方馬のエルデュクラージュに交わされて3コーナーで早々に失速したことが、消極的な溜め逃げにつながってしまったと考えている。
逆に言えば、長所が最大限に活きないレースなのに2着に好走したことは評価できる(後で詳細を書くが、逆にショウナンナデシコには歓迎のペース)。
今回は、ベストコースの船橋になるのは大きなプラス。
船橋は、コーナーのきつい川崎と違って、スパイラルカーブで後半減速ラップになる。南関東で一番持続力が問われるサルサディオーネの長所が一番活きるコース。
去年は、かなりの展開不向きだったクイーン賞2着、中央牡馬相手の日本テレビ盃1着、初ダートの馬に絡まれて展開不向きだったマリーンC3着。2年前は、クイーン賞1着、マリーンC1着で船橋の牝馬地方交流重賞連勝。間違いなく一番結果を出しているコース。
あと、展開のポイントと考えていた枠の並びがいい並びになった。
気になっていたのは、ルメール騎手の存在。地方交流重賞だとかなりの早仕掛けになるので、レーヌブランシュが外枠に入ったら嫌な要素になると考えていた。去年のクイーン賞でルメール騎手騎乗のリネンファッションが、ペースが流れているのに早仕掛けで苦しい展開になっていた。
内枠でレーヌブランシュの行き脚なら外から被される形が濃厚。意味のない早仕掛けでペースを崩される可能性が下がったのはプラス材料。
それにエンプレス杯で先着されたショウナンナデシコは、船橋の流れだとベストパフォーマンスが出せないと考えている。
58㎏の斤量は楽ではないが、船橋に戻って持続力が活きるこの馬の逃げ切りに期待する。
対抗は、レディバグ(55㎏)
霜月S(2,4)→門司S(3,8)→ポラリスS(4,5)
前走のポラリスSは、スタート直後は好位にいたが、芝に入る所でごちゃついて下がって中団やや後ろから追走。
3コーナーから追い通しだったが、直線で大外に出してから伸びてきて5着。
ゲート入り、駐立、発汗などあってレース前からきつかったとレース後のコメント。それに加えて、ごちゃつきで位置を悪くして、砂を被らない方がいいのにずっと砂を被らせていた。よく5着に持ってきたと感じるレース内容。
この馬は、トップスピード速さはそこまでないが、持続力を活かして長く脚を使って好走するタイプ。
ここ3戦結果が出ていないが、それぞれ理由がある。
前走は、上記に書いた内容に加えて、右回り。2走前は、右回りと1700mの距離。3走前は、スローペース。
右回りを理由に挙げているのは、以前は右回りだと外に張る面を見せていたから。それが影響してなのか、右回りで勝ったのは新馬戦だけで、左回りの方がパフォーマンスが高い(青竜S2着や日野特別が好内容)。
マリーンカップは、左回りの1600mで持続力が活きる船橋。
それに加えて、実質5,6頭の勝負になる地方交流重賞なので、内枠でも砂を被らない位置を走らせやすいプラスもある。斤量面もサルサディオーネが58㎏、他の中央馬が57㎏なのに、55㎏で走れるのも有利。
適性とハイペースの差し決着になった端午S(2着)の走りから、サルサディオーネの後続に脚を使わせる逃げにも対応できるはず。逆転まであっていいと考えている対抗。
単穴は、ショウナンナデシコ
ベテルギウスS(1,2)→TCK女王盃(4,2)→エンプレス杯(1,1)
前走のエンプレス杯は、楽に前に行ってサルサディオーネの後ろから追走。
そこでじっとして、直線で外に出せなかったので、最内から抜け出して勝利。
前走で本命にしていたように、川崎コースは適性にかなりあっていた。それに加えて、サルサディオーネが溜め逃げをしたことで長所がより活きるレースになっていた。
今回は、船橋コースに替わることが不安材料。
中央での近走の好走は、中盤緩んで4コーナーや直線で加速する流れが多い。
ベテルギウスSは、前半・中盤のペースが上がらずラスト3F12.4 - 11.6 - 12.9。残り400mまで同日2歳1勝クラスより0.6秒速いだけで、直線で0.8秒も加速。
カノープスSも、前半は速かったが中盤が緩んで、ラスト4F12.7 - 12.2 - 12.1 - 12.6。残り800mから0.2秒加速→0.5秒加速→0.1秒加速して最後の坂を我慢するレース。
この加速する流れに対応できることが、前走の内で待たされて進路ができてからのすっと加速できる瞬発力に出ている。
地方交流重賞でも、コーナーがきつい大井・川崎での好走。ラップ的にも、TCK女王盃はかなり遅い前半の入りでラスト3F13.1 - 12.2 - 12.4。
前走のエンプレス杯も、前半・中盤のペースが上がらず残り800mから1.3秒も加速して12.3 - 13.2 - 12.7 - 12.8。コーナーのきつい川崎なので、残り800mでペースが上がってもコーナーで緩んで再加速する流れになっている。
スパイラルカーブで後半減速ラップになる船橋、かつサルサディオーネの逃げるペースだと残り800mから減速していく持続力の重要度が高いレースになる。
その時に、好位外にいて近走のように直線に入ってすっと加速する脚が使えるのかが課題。距離を伸ばして、緩い箇所があるレースで結果を出してきたので不安は大きい。
1番人気濃厚で適性面で不安があるので、能力で馬券圏内に持ってくることを考えての3番手評価まで。積極的に買うのは、コーナーで緩む流れになる川崎・大井外回りと考えている。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
クールキャット(57㎏)
秋華賞(13,15)→愛知杯(14,6)→中山牝馬S(7,10)
フローラSを勝っているが、高速馬場の上がり勝負を前にいて勝ったレース。レースレベルは高くない。それに東京の高速馬場の上がり勝負を勝てるような「芝の軽い馬場適性」を見せている馬。ダート替わりがいいとは思えない。
血統的にも芝向きのスクリーンヒーロー産駒。中央重賞19勝が全て芝。ダートのOP馬は、ヒロイックテイル、ウインオスカー、ヨヨギマックでOP特別レベルの馬。素質に期待するしかない。
レーヌブランシュ(57㎏)
JBCレディスクラシック(2,4)→TCK女王盃(3,4)→エンプレス杯(3,3)
前走のエンプレス杯は、出遅れてしまって、じわっと位置を上げて中団やや後ろで最初のコーナーへ。ペースが落ちた2周目ゴール前で外から位置を上げて好位外の4番手まで上がって追走。2周目3コーナーから仕掛けて、2番手で直線に入ってサルサディオーネに並びかけたが、そこで脚が鈍ってショウナンナデシコに差されて3着。出遅れたが、ペースが落ちた時に位置を上げて、コーナーで緩んだところで動く川田騎手の完璧な騎乗があっての好走だった。
この馬は、瞬発力・トップスピードの速さがあまりないので、前にいることがいい結果に直結するタイプ。テンの脚もそこまで速くないので、1800m以上で外枠からじわっと前に出して行って好位外の2,3番手を取るのが理想。さらに、ペースが落ちてレースレベルが下がってくれないと力負けする。
今回は、1600mでペースが流れる船橋&サルサディオーネの逃げだと適性に合わない。
それに加えて、適性を理解した位置をしっかり取りに行こうとする松山騎手、前走で好走させた川田騎手ではなく、ルメール騎手になるのもマイナス。ルメール騎手は、地方競馬だと小回りを気にし過ぎるのか、なぜかかなりの早仕掛け騎乗をする地方交流重賞だと危ない騎手。枠の並びも、内枠に入ったので外から被される形が濃厚で、力を出し切れる位置も取れないと手が出ない。
■ 地方馬
グレートコマンダー
名古屋のB1でも3着までで、エンプレス杯は5.5秒差負け。回ってくるだけ。
ハナウタマジリ
笠松のB6・C3でも完敗で、去年のクイーン賞は7.5秒差負け。回ってくるだけ。
メモリーコウ(55㎏)
東京シンデレラマイル(3,2)→TCK女王盃(8,5)→エンプレス杯(8,8)
地方馬の中では、サルサディオーネの次に期待できそうだが、そもそも広いコース・軽い馬場の中央向きの馬。20年のクイーン賞5着後に、東海Sで オーヴェルニュ、アナザートゥルースに続いての3着にこれてしまうことが、適性をよく表している。
2年前の2着馬だが、去年のブリーダーズGC前に牧場で蹄を傷めてからパフォーマンスが落ちて地方に移籍。年齢的な衰えも感じる内容が続いている。エンプレス杯よりはいい条件だが、大井1600mでダノンレジーナに完敗しているようでは地方の馬場で中央馬相手は厳しい。オッズ次第で押さえてもいいのではという扱い。
ネイバーアイランド
金沢ではA2で最下位。関東オークスでは5着だが3.5差。回ってくるだけ。
ハピネスマインド
クイーン賞では51㎏で3.1秒差負け。成長は見せているので南関東の自己条件なら買えるが、ここは回ってくるだけ。
アウティミアー
笠松のB3でも2.0秒差負けなので、回ってくるだけ。
ナラ
地方交流重賞4連戦で、この馬なりに頑張っている。回ってくるだけ。
アイカプチーノ
前走のティアラCは、距離延長と相手強化で2番手追走から失速して最下位。自己条件ならB1の自己条件でも1600mは長い。この相手は厳しい。
展開的には、サルサディオーネの外の2番手を取ることで、ショウナンナデシコに前半1頭分外を走らせてくれるアシスト役になると考えている。