nigeのコメント
【火曜浦和勝負R:傾向・全馬評価あり】小回り向きの器用さと状態の良化が魅力!
<予想>
◎:ウェスタールンド
やっと良化してきた前走内容
○:ヴェルテックス
前にいることで持続力が活きる
▲:メイショウカズサ
初の左回りと好位勢の動き次第
△:タービランス
能力あるのだがソラを使う課題あり
<傾向>
※レース名(人気,着順)
・2020年
【中央:3番人気】JDD(6,1)→日本テレビ盃(2,7)→JBCクラシック(5,5)
【中央:1番人気】スレイプニルS(4,4)→BSN賞(2,1)→日本テレビ盃(5,1)
【中央:2番人気】ダイオライト記(2,2)→アンタレスS(3,1)→エルムS(2,2)
・2019年
【中央:2番人気】東京大賞典(2,3)→川崎記念(1,2)→ドバイワールドC(取消)
【中央:3番人気】アンタレスS(6,1)→平安S(4,4)→みやこS(4,6)
【中央:4番人気】マーキュリーC(2,4)→シリウスS(6,1)→JBCクラシック(3,7)
・2018年
【中央:4番人気】帝王賞(8,9)→南部杯(4,5)→JBCクラシック(10,11)
【中央:1番人気】ユニコーンS(2,9)→レパードS(5,1)→白山大賞典(2,1)
【中央:3番人気】17年帝王賞(2,5)→17年コリアC(2,1)→JBCクラシック(9,15)
JBCクラシックで負けた馬と近2走で重賞を勝っている馬が好成績。JBCクラシックで完敗していても、近3走で地方交流重賞5着以内の実績がある中央馬が好走している。
地方馬が上位に来る年があるが、地方交流重賞の好走実績がある馬、または元中央OP・3勝クラスから移籍馬。
去年は久しぶりに人気上位馬決着(それでも3連単48.2倍)だったが、17~19年は3年連続3連単万馬券(102.5~208.9倍)。過去10年で1番人気で勝ったのは、3歳時のケイティブレイブだけ。抜けて強い馬がいなければ、少し手広く行っても勝てるレースになっている。
<展開>
逃げたいのは、メイショウカズサ。
テンの脚が速い馬ではないが、同型馬不在でこの枠の並びなら普通に出たらハナは取れる。
その外から、メイショウダジン、ヴェルテックス、タービランスあたりが好位へ。
前半から速い流れになるのは考えにくい。前半ゆったり入って、好位勢が動かないようなら2周目2コーナーあたりまで淡々とした流れ。そこからのロングスパート勝負。
<予想詳細>
本命は、ウェスタールンド
プロキオンS(2,7)→エルムS(3,4)→シリウスS(5,2)
前走のシリウスSは、出たなりで内に入れて最後方から追走。
3~4コーナーで集団に追いついて、直線で内からさばきながら徐々に外に出して、前に迫ったが2着まで。
この馬らしい競馬で直線を上手くさばけたが、勝った馬がしぶとかった。今年初戦の3走前がかなり緩い仕上げだったが、2戦使ってやっと状態が戻ってきたと感じる内容。
今回は、去年と違って状態を上げながら使えていることが魅力。
去年は、みやこSからの始動予定だったが追い切りで脚を滑らせてしまって軽傷。少し休んで(日曜に時計を出さずに、1週後は軽め)スライドしてこのレースに出走していた。その状態で、仕掛け遅れて&展開不向きでハナ+頭差3着。
今年は、緩い仕上げから状態を上げて予定通りの参戦。チャンピオンズCに出走する選択もあったが、浦和記念に使って来たのは現実的なレース選択。勝負度も感じる。
極端な脚質で広いコース向きに見えるが、行き脚が遅いだけで器用さはある馬。
初ダートからの2戦は函館1700m、小倉1700mでの完勝。実際に去年浦和コースに対応済み。道中やコーナーで動けて、直線でも馬群をさばけて小回りに対応できる器用さがある。
課題は、去年同様で動くタイミング。
高速ではないがやや速いくらいの馬場なので、あまり楽をさせすぎたら去年のようにコーナーを一団で入って外を走らされて残られる可能性が上がる。
藤岡佑介騎手の騎乗がポイントになるが、今年は去年と違って好位勢に幸騎手・横山武史騎手。あと、中央馬に乗った一発狙ってきそうな森騎手もいるのは歓迎。
去年はリンノレジェンドのスローペースに2番手北村友一騎手、3番手川田騎手が付き合って展開不向き。動いた川田騎手の勝利だったが、そんな流れにはならないはず。
前半が遅くても2周目2コーナーからしっかりロングスパート勝負になれば差し切れると考えて期待する。
対抗は、ヴェルテックス
BSN賞(5,10)→ラジオ日本賞(10,5)→ブラジルC(6,3)
前走のブラジルCは、じわっと出して中団の内から追走。
直線に入って少し出して、前の馬が内に行ってくれたことで外に進路ができて、じわじわ外に出して失速した馬を交わして3着。
ロスなく走って、馬群の中をさばいてよく持ってきたと感じる内容。長所を活かしての好内容だった。
この馬は、平均ペースで流れている展開で、持続力を活かして長く脚を使うタイプ。
前走や5走前の東京の2100mで好走しているが、ペースアップが早めで後半減速ラップ。持続力が問われたレース(ブラジルC後半4F:12.2 - 12.2 - 12.3 - 12.7、春光S後半5F:11.6 - 12.2 - 12.4 - 12.4 - 12.6)。
2勝クラスまでは、小回り1700mを3番手より前で好走。浦和向きの小回りに対応できて持続力がある。
あと、横山武史騎手に乗り替わりも魅力。
横山武史騎手の乗り方に合う適性の馬と思うし、春光Sを勝った時に騎乗していて「大きな課題がないので、すぐに重賞でもやれると思います。」とコメントをしていたのでいいイメージで騎乗するはず。
課題は、2周目向正面に入って一気に上がるペースアップの対応。
すっと加速できるタイプではないので、離され過ぎずについて行けるか。理想は前が動いてから動くのではなく、自分から動いていくような形。離されずに我慢して3コーナーに入れたら、4コーナーから直線で持続力で浮上してくると考えて対抗に。
単穴は、メイショウカズサ
プロキオンS(9,1)→阿蘇S(1,6)→白山大賞典(5,1)
前走の白山大賞典は、スタートは普通だったが少し押してハナへ。
ハナを取ってからペースを落としてスローペース。2周目向正面でペースが上がったが楽な手応えて3コーナーへ。そこから徐々に差を広げて、直線では追いかけてくる3頭に差を縮めさせずに逃げ切り。
得意の高速馬場でのスローペース逃げ。それなのに後続が動いてこないで2周目向正面に入ってからのペースアップだとほぼノープレッシャー。高速馬場の影響があったが上がり36.3秒で、マスターフェンサーと同じ上がり2位。どれだけ楽だったかを表している。
この馬は、前半~中盤で緩むところがあれば、後半長く脚が使える溜め逃げタイプ。
プロキオンSでは、前に行きたい馬が揃い過ぎたことで逆に騎手が牽制。超高速馬場なのに1~2コーナーが緩んで前残り。白山大賞典は、2周目向正面に入るまで緩い流れ。どちらも逃げているのに、上がり上位、かつ数字的にも速い上がり(35.5秒、36.3秒)。
この「溜め逃げ」ができるので、直線の長い京都1900mでも逃げ切れている理由。小回り1700mを一定ラップで逃げるような持続力タイプは、直線が長いコースだと上がりの速さに対応できない。
今回も雨馬場大歓迎で、緩むところを作りやすい小回りコース。前走の再現ができそうに感じるが、今の馬場での浦和だと難しい。
高速馬場でスローペースだった去年でも3コーナー先頭で勝ったダノンファラオが36.8秒(最速は3着ウェスタールンド36.1秒)。浦和でこの馬が36秒台まで速い上がりになるのは、去年くらい楽逃げをしたとき。
やや時計が出ているが、去年よりは時計が少しかかっていて、1番人気が逃げているので遅すぎた去年よりペースアップが早くなる想定。想定する流れだと37秒台中盤くらいの勝負になると考えている。その上がりなら、離され過ぎていなければウェスタールンドが届く。
不安は、一定ラップで持続力の重要度が上がった時に我慢できないところ。
阿蘇Sで小回り1700mらしいやや速めの一定ラップの持続力勝負で1.4秒差6着(後半4F11.8 - 12.3 - 12.3 - 13.0)。もし、前半意外と流れたり、1周目ゴール前や1コーナーで動くような馬がいれば惨敗もあると考えている。
レース傾向的にも浦和記念のメンバーレベルになると、浦和だから逃げ馬有利にならないことは、12年前のスマートファルコン以降で逃げた馬が勝っていないことからも分かる(地方馬が逃げることが多いが、エーシンモアオバーが4回挑戦して2人気4着、3人気2着、2人気3着、1人気9着)。
あまり触れられていないが、地味に左回りが初めてなのも気になる。
初の左回りの浦和で、この相手&騎手だとマイペースでも押し切るのが難しいと考えてこの評価に。
4番手は、タービランス
京成盃GM(3,2)→大井記念(1,3)→埼玉新聞栄冠賞(1,1)
前走の埼玉新聞栄冠賞は、内を見ながら出して、最内まで入れて3列目最内で追走。
その位置でロスなく走らせて、2周目向正面で馬群の中に入れて2列目に上がって3コーナーへ。4コーナーで前の3頭の外に出して、先頭に出たリッカルドに並びかけて直線に入って、直線で交わしてそのまま差を広げて3馬身差で勝利。
気になったのは、5ヶ月ぶりの影響なのか少し行き脚が付かなかったことくらい。その後は先頭に出た時にふわっとしたくらいで完勝だった。8歳でも衰えは感じないどころか、今がピークとすら感じる。
中央馬相手になるが、ソラを使う馬なので、早く抜け出すことを気にしないでいいのは歓迎。前走で抜け出して3馬身差つけたのは、この馬が突き放したのではなく、相手が止まっているから。相対的にそう見えただけ(いつも通り笹川騎手が気を抜かせないように最後まで追っている)。
強い相手でも食らいついていい走りができることは、3走前のレース前から一騎打ちだったカジノフォンテンと最後まで追い比べをしてクビ差2着だった走りからも分かる。
ローテ的にも、去年と同じ5か月休んで埼玉新聞栄冠賞を勝っての参戦はいい。
去年は、2周目向正面で一気にペースが上がったところで少し遅れたが、3~4コーナーで最内を走って盛り返して、馬群をさばいて伸びてきて4着。
文句なしの好内容で、中央馬相手でも互角に戦えるところを見せている。
ただ、勝つにはソラを使うので絶妙なタイミングで抜け出す必要があり、前だけでなく、後ろも気にしないといけない。でも、そこまで気にする余裕はない相手。勝ち切るまでは難しいと考えてこの評価に(馬券関係なく気持ち的には、何度も馬券でお世話になっているのでがんばってほしい)。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
メイショウダジン
前走の太秦Sは、押して好位馬群の中の5番手から追走。直線に入るところで前が少しごちゃついたが、脚もなかったのでそのまま我慢するのが精一杯の11着。2番人気と考えると負けすぎ感はあるが、走破時計はいつもと比べてそこまで遅くはない。弱い相手に3勝クラスを勝ち上がったので、スムーズに追えなかったことより、レースレベルの高さに対応がきつかったと考えている。
日本テレビ盃3着をどう評価するかで、この馬の扱いは変わると思う。私は、かなりレースレベルが低いと考えている(日本テレビ盃で過去最低レベル)。適性的に持続力を活かして好走する馬だが広いコース向き。単純に相手が強いので、完全に前残りになったり、他馬がかなり崩れてくれないと馬券圏内はないと考えている。
アメリカンフェイス
前走の赤富士S(3勝クラス)は、すぐ最内に入れて中団から追走。3~4コーナー内をロスなく走らせて、直線に入るとこでで前の一団の外へ。直線でじわじわ伸びて残り200mで先頭。ホウオウエーデルがいい脚で伸びてきたがハナ差で勝利。前の一団のペースが速かったので、少し離れてスムーズに外に出して力を出し切った。福永騎手の完璧な騎乗だった。
4走前の中山1800mの2勝クラスと前走はどちらも、ペースが流れている展開を内でロスなく走って持続力で差した内容。展開と騎手に助けられている。
小回りに対応できていいが浦和より持続力が問われる船橋が向きそうなタイプ。福永騎手はJCの為なのか騎乗せず。福永騎手は地方交流重賞で勝つのがきついと考えたら、無理に勝ちに行かず着拾いの乗り方をして2,3着を取るのがかなり上手い。福永騎手のままなら、3着で押さえていたかもしれない。森騎手も悪くはないが、中央馬に乗ったらワンチャン狙った勝ちに行く騎乗をするはず。そうすると能力差がきつくなる。普通に流れに乗ったら4,5着、勝ちに行く騎乗をしたら6着以下もあると考えての消し。
■ 地方馬
ヒロブレイブ
京都巧者の馬だったので、少ない好走チャンスが出てくる京都がなくなって苦しくなって地方に移籍。移籍初戦で、3.3秒差負け。適性には、船橋1200mか1600mあたりが一番合うと感じる(好走できるかは別)。
チェスナットコート
オープン特別の手薄なところで2,3着までが現状。重賞では回ってくるだけ。
メイショウタイホウ
出走が目的で回ってくるだけ。
ナラ
出走が目的で回ってくるだけ。