nigeのコメント
【盛岡勝負R:傾向・全馬評価あり】相手関係・レース条件が揃って、ここは勝てる!
<予想>
◎:ヒストリーメイカー
ベストではない条件で好内容
○:バンクオブクラウズ
前走は厳しい形になっての好走
▲:マスターフェンサー
どこまで状態が戻ってくるか
△:ラストマン
少頭数は好走の可能性上がる
<傾向>
※レース名(人気,着順)
・2020年
【中央:1番人気】金蹄S(3勝クラス)(1,1)→ブリリアントS(2,2)→スレイプニルS(1,2)
【中央:3番人気】名古屋GP(1,1)→川崎記念(3,3)→フェブラリーS(8,15)
【地方:6番人気】赤松杯(6,1)→シアンモア記念(1,1)→みちのく大賞(1,1)
・2019年
【中央:1番人気】名古屋グランプリ(1,3)→名古屋大賞典(1,1)→アンタレスS(2,2)
【中央:4番人気】師走S(15,15)→ブリリアントS(16,12)→アハルテケS(13,3)
【中央:3番人気】名古屋大賞典(3,5)→ブリリアントS(3,8)→スレイプニルS(4,1)
・2018年
【中央:2番人気】名古屋大賞典(2,2)→アンタレスS(3,2)→平安S(6,4)
【中央:4番人気】下総S(1600万下)(3,1)→大沼S(1,2)→マリーンS(3,4)
【中央:1番人気】1000万下(中山1800m)(1,1)→アレキサンドライトS(1600万下)(1,1)→ブリリアントS(3,1)
中央馬8頭全てが、近3走で中央オープンor地方交流重賞での3着以内がある。
ローテ面では、ブリリアントS出走馬が4年連続好走中(全5頭中、2頭が勝ち馬、1頭が2着馬、4頭が3番人気以内)。平安S出走馬が14~18年まで5年連続2着以内。1800mではなく、1900m以上を使ってきた馬の方が結果を出している。
基本は中央馬のみ、手薄な年に元中央馬(3勝クラス・OP)で近走南関東重賞を好走していた馬が好走している。去年は芝で勝ち上がった元中央OP馬のランガディアが3着になったが、ヒストリーメイカーの畑端騎手の自滅仕掛けで中央馬がつぶれた展開の助けが大きかった。
<展開>
逃げたいのは、バンクオブクラウズ。
それに続いて、ホーリーブレイズ、マスターフェンサー、ヒストリーメイカーあたりが追走。
前半ゆったりした入りで、向正面に入って徐々にペースが上がっていく平均ペースを想定。
<予想詳細>
本命は、ヒストリーメイカー
東京大賞典(11,4)→マーチS(2,2)→アンタレスS(2,2)
前走のアンタレスSは、少し押しながら位置を取りに行って中団馬群の中から追走。
3コーナーで少しバランスを崩すところがあったが、テーオーケインズをマークするように直線へ。直線に入っての加速で差が広がったが、坂に入ってからは差を広げられず2着。
この馬は、持続力を活かして長く脚を使って好走するタイプ。
前走は高速馬場で位置を取りに行って後ろから追いかける形、それも前にいたのは次走で帝王賞を勝つテーオーケインズ。適性を考えるとよく走っている。
2走前もペースは流れていたが時計がかなり出ていた馬場で2着。ベストではない時計のかなり出る馬場での重賞でも好走して成長を感じる。
今回は、プラス材料が揃い過ぎている。
まずは、相手関係。
実績的にはマスターフェンサーが抜けているが、順調さを欠いてからのここ2戦は重賞3連勝時の走りができていない。他の馬も、ここ2戦の中央重賞と比較すると楽。
斤量面も重賞勝ちがないので54㎏で走れる。
マスターフェンサーとは4㎏差、デルマルーヴルとは3㎏差。バンクオブクラウズ、ラストマン、他の地方馬と同じ斤量はかなり有利。
あと地方の中では時計が出る盛岡だが、去年のような良でも時計がかなり出ていた馬場まで速くはない。これも、この馬にはプラスになる。
さらに、騎手を騎乗時2戦2勝の藤岡佑介騎手に変えてきた。
(プロキオンSのウェスタールンドで自滅騎乗をしたばかりではあるが)余程酷い乗り方をしないと、マスターフェンサーが3連勝時の走りで復活しなければ勝てる条件が揃っている。頭固定で勝負する。
対抗は、バンクオブクラウズ
名古屋大賞典(4,2)→ブリリアントS(3,2)→スレイプニルS(3,2)
前走のスレイプニルSは、跳び上がるようにゲートを出てしまって出遅れ。中団やや後ろの内から追走。
向正面で馬群が横に広がってばらけたところを徐々に位置を上げて、5番手で直線に入るとそのまま前を交わして一旦先頭。ただ、大外からハヤヤッコがいい脚で伸びてきて差されて2着。
この馬は、前のもまれない位置で持続力を活かして長く脚を使うタイプ。
前走は道中で唯一と言っていい少し緩んだところで馬群の中から位置を上げるルメール騎手の好騎乗はあったが、内枠で出遅れたので終わったと思ったので驚きの好走。
状態の良さなのか、成長なのか分からないが、これまでにない走りを見せた。
今回は、内枠に入ったが逃げ馬不在で、この馬のテンの脚でもスタートさえ五分ならハナが楽に取れそうなのは魅力。
他にも2~4走前に騎乗していた大野騎手は、この馬の適性を理解した好騎乗をしていた。地方のルメール騎手の騎乗を考えるとプラスの乗り替わり。
距離も2000mあって、斤量は54㎏で条件はいい。
あとは、上がり勝負だと分が悪いので、(前半はペースを落としていいが)少し早めのペースアップをしたら上位にいる。
これだけ条件がよくて頭なしの対抗にしたのは、バンクオブクラウズの長所が活きるレースだとヒストリーメイカーも合うから。押し切るのはヒストリーメイカーの仕掛け遅れや不利などがないと難しいと考えて対抗とした。
単穴は、マスターフェンサー
名古屋GP(1,1)→ダイオライト記念(1,4)→平安S(6,11)
前走の平安Sは、中団やや後ろの馬群の中から追走。
直線に入って前を追ったが差が縮まらないまま11着。
地方交流重賞の2000~2400mを使ってきての、中京の超高速馬場の1900mだったので、少し距離不足と追走の忙しさで回ってきただけになってしまった印象。
ただ、落鉄があったようなので、その影響もあった可能性が高い(向正面に入ってすぐ右後ろ脚を何度か見ていたので早い段階の可能性がある)。
今回は、去年勝っている盛岡2000m替わりは歓迎。
ただ、今年は去年と違って4㎏重い斤量。それに加えて、川崎記念前に外傷で一頓挫あってからの2戦で結果が出ていない状況。
前走でレース条件と落鉄の影響はあったと思うが、ダイオライト記念の16㎏減から重賞3連勝時の馬体重まで戻っていなかった。状態面の不安はまだ残っている。
ダイオライト記念での負け方から、「無理せずに休んで立て直してマーキュリーCや白山大賞典から、JBCクラシック(金沢2100m)でトップクラスにぶつけるローテがいい」と考えていた。それが、斤量を背負って少し距離不足で相手も揃う平安Sを使ってマーキュリーCのローテ。一気にいい頃の状態まで戻るには、2ヶ月のレース間隔ではどうかと感じる。
前走よりは動けそうな中間の時計だが、少し状態が上がっても今のヒストリーメイカーに先着するのは難しいと感上げて3番手評価に。
4番手は、ラストマン
金蹄S(3勝クラス)(2,13)→上総S(3勝クラス)(5,1)→(9,7)
前走のブリリアントSは、中団から追走。
直線で外からじわじわ伸びるも、ラスト200mから徐々に付いて行けなくなって7着。
東京2100mでの一定ラップの平均ペースで、スムーズな走りはできたが現状は力負けと感じる内容だった。
今回は、少頭数になるのが魅力。
前走のように中央のレースになると、多頭数での中団だと先頭までの差が大きく、外を走るロス・さばく手間も出てくる。
一方で、13頭立てで実質勝負になる馬は7頭くらいの少頭数のレースになる。前の一団で中央馬がまとまるレースになったら、先頭との差は小さいし、ロスやさばく手間も小さくなる。
それに加えて、まだ使われながら成長している4歳馬。
前走0.9秒差だったバンクオブクラウズがいるが、このレース条件ならいい勝負になっていいと考えて相手に。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
デルマルーヴル
川崎記念(8,7)→マーチS(13,9)→平安S(15,10)
前走の平安Sは、中団のやや後ろの最内で追走。コーナーをロスなく走って直線に入ったが、失速する馬を拾っていくだけの10着。
名古屋大賞典、ダイオライト記念などを使いたかったと思うが、収録賞金を加算できず地方交流重賞の出走枠に入れなくなっての中央での連戦。適性的に、時計のかかる重い馬場で持続力が問われる流れがベストなので、中央だと良馬場でもスピード対応がきつい。前走の雨の影響で超高速になる中京はお手上げ。
夏は休む馬が多いので、今年もマーキュリーCに出走できたのはよかった。ただ、地方の中でも広いコースで、時計も出る盛岡は不向き。去年の2着は、この馬が早めにヒストリーメイカーの外に並びかけたことで、畑端騎手が抵抗して早仕掛けをしたことで前の中央馬を潰して持続力が活きたレース。
今年のメンバーで去年のような流れにならないし、自分から動いて持続力勝負に持ち込もうとしても去年よりパフォーマンスが落ちているので難しい。ベテラン感があるがまだ5歳なので復活があってもいいのだが、それを期待するとしてもこの条件ではない。
■ 地方馬
クインズサターン
前走は、前の3頭と4番手以降がかなりは垂れた展開。3コーナーに入る所から仕掛けていったが、ギリギリ2着に上がるのが精一杯。前との差が大きすぎたのはあるが、時計がかなり出ていた馬場で上がり3F38.0秒。休み明けから走り過ぎた反動もあった可能性がある。
今回は、中央馬相手になるのが大きな課題。門別では1800~2000mで結果を出しているが、中央では東京1600mがベストだった馬。年齢を重ねてスピード面での衰えが出たことで、地方移籍で相手が楽になって距離を伸ばして結果を出しているのが現状。中央馬相手になるとスピード対応がきついことは、浦和記念の負け方でも見せている。好走には、かなりの展開の助けがないと厳しい。
エンパイアペガサス
地元馬のみの長距離戦で時計もかかっていた馬場の理想的な条件で、チャイヤプーン、ヒガシウィルウィンをしっかり差して勝利。南関東重賞を勝つようなピーク時の4~5歳と比べると衰えてはいるが、8歳になっても地元トップクラスの走りを見せている。
ピーク時でも地方交流重賞では浦和記念6着、マーキュリーカップ7着が精一杯。今の走りで中央馬相手は厳しい。
メイショウオオゼキ
出走するのが目的なので回ってくるだけ。
センティグレード
地元でも重賞でないA二組で勝つのがやっとなので、回ってくるだけ。
ヤマショウブラック
3歳時(19年)の年末にエンパイアペガサスを倒して、来年はこの馬の時代になるのかと思ったがパフォーマンスが落ちて、今年も戻ってこない。地元重賞でも本来の走りができずに勝てていないので厳しい。
ニシノゲンキマル
10歳になって今年は状態が良さそうだが、パンプキンズと互角の走りでは回ってくるだけ。
ホーリーブレイズ
3走前の埼玉新聞栄冠賞4着の走りがよかったが、脚部不安で7か月半の休養。休んで2戦使ったが、この馬の走りとは程遠い内容。盛岡2000mの条件はいいと思うが、今の走りでは厳しい。