nigeのコメント
傾向・全馬評価あり:このレース向きの適性があり、勝てる位置取りで走れる馬に期待!
<予想>
◎:アナザートゥルース
仕掛けるタイミングが重要
○:メイショウワザシ
マイペースの逃げは理想的も
▲:デルマルーヴル
逃げ馬の後ろは絶好の位置だが
△:アングライフェン
外から差し切るのは難しく
<傾向>
※レース名(人気,着順)
・2018年
【中央:2番人気】麒麟山特別(1,1)→オークランドRCT(1,1)→師走S(2,2)
【中央:3番人気】エルムS(1,3)→白山大賞典(1,11)→チャンピオンズC(12,8)
【中央:1番人気】レパードS(5,1)→白山大賞典(2,1)→浦和記念(1,2)
・2017年
【中央:5番人気】ラジオ日本賞(12,7)→シリウスS(11,1)→チャンピオンズC(15,14)
【中央:4番人気】BSN賞(6,1)→シリウスS(7,4)→みやこS(除外)
【地方:1番人気】白山大賞典(5,2)→ゴールド争覇(2,1)→東海菊花賞(1,1)
・2016年
【中央:2番人気】ブリーダーズGC(1,1)→白山大賞典(2,3)→JBCレディスクラシック(3,9)
【中央:1番人気】ラジオ日本賞(1,2)→白山大賞典(1,1)→浦和記念(1,1)
【地方:6番人気】名古屋記念(1,1)→佐賀記念(5,4)→六甲盃(1,1)
勝ち馬は、前走G1・Jpn1で4着以下で、近3走で重賞勝ちしている馬が中心。
去年のチュウワウィザードのように重賞実績がない状態での勝利は、なかなか難しい。
※GⅠ路線の馬は、東京大賞典・川崎記念に行くとは言え、長距離を求めてる実績馬が出走してくる。
ここ3年はないが、以前だと浦和記念・白山大賞典で人気で負けた馬の巻き返しが多かった。
去年以外は5・6番人気の馬が好走しているが、近3戦で重賞3番人気以内・または4着以内になっていて、前走の重賞で負けていても、その重賞までで結果を出していた馬の巻き返し。
地方馬は、Jpn2の別定戦なので交流重賞の好走馬でないと苦戦。
<展開>
メイショウワザシがハナを主張して、アポロテネシーがその外(アナザートゥルースが、2番手を取りにったら、2頭の間に入る可能性もある)。
それに続いて、デルマルーヴル、アナザートゥルースが追走。
隊列はあっさり決まるので、淡々とした流れが濃厚。
2週目向正面に入ったところで、一気にペースアップして800mのロングスパート勝負。
<予想詳細>
本命は、アナザートゥルース
平安S(4,4)→みやこS(4,6)→浦和記念(3,2)
前走の浦和記念は、スタートで出遅れて後方から追走。
1周目ゴール前からじわっと位置を上げて、2週目2コーナーでは好位の5番手。
そこから前のペースアップについて行って、3番手で3コーナーに入って、マイネルバサラを交わして直線に入るもケイティブレイブとの差は縮まらずに2着。
12.7 - 11.5 - 12.6 - 12.4 - 12.7 - 13.2 - 12.7 - 12.0 - 12.6 - 13.0
道中で位置を上げるのに脚を使って、すぐにペースアップを追いかける形。好位を取ってゆったり走っていた馬と比べるとかなりきついレース。
それなのに、2着まで持ってきて、上がり3Fも上位の馬とほとんど変わらないのだから、長所の持続力を改めて感じさせるレースだった。
この馬は、瞬発力とトップスピードの速さがそこまでないが、厳しいペースを前で粘る持続力を生かして好走するタイプ。
この適性なので、完全に前不利だった平安S・みやこSでバッタリ止まらずに粘れて、出遅れて位置を上げるのに脚を使った前走でも好走。
今回勝つポイントになるのが、位置取りと仕掛けるタイミング。
まず、位置取りについては、2番手を主張してメイショウワザシを取るのが理想。
アポロテネシーは、2100mだから前に行けている馬なので、2番手を主張したら取れる。その意識があるか微妙だが、悪くてもアポロテネシーを行かせて、その外で自分から動ける位置で走ることはできるはず。
あと、仕掛けるタイミング。2番手が取れていたらメイショウワザシのペースアップについて行けばいいだけなので競馬がしやすい。ただ、外の3番手からだと3コーナーに入る前にアポロテネシーを交わしておかないと名古屋大賞典のように外追走でロスの大きい進路取りになる。
位置取りについては、出遅れなければ大丈夫と思うが、仕掛けるタイミングは騎手次第。3コーナーに2番手で入れば勝てると思うが、2番手にいないと逃げ切られることも考えられる。その点は、買い目でカバーする。
対抗は、メイショウワザシ
阿蘇S(1,4)→シリウスS(5,3)→師走S(1,3)
前走は、ハナを取りに行ったが、ヨシオが主張。しばらく競ったが、諦めて2番手から追走。
ヨシオが時計の出る馬場を生かすように後続を離して速いペースの逃げ。それを、3コーナーから追いかけて行って、直線で粘るも差されて3着。
12.3 - 11.1 - 12.0 - 12.3 - 12.0 - 12.3 - 12.6 - 13.4 - 13.6
大逃げの2番手なので、前を捕まえに行かないといけない一番嫌な位置になってしまって、目標にされた厳しいレース。それを、0.3秒差で粘れているので、いい持続力を見せている。
2走前のシリウスSも逃げたが、絡まれて展開不向きの中で3着。3走前も、超展開不向きの中で4着。ここ3戦は、ベストの単騎逃げのマイペースでない中で、よく走っている。
今回は、単騎逃げで前半マイペースで走ってのロングスパート勝負が濃厚。
これは、一番力が出せる形。
ただ、名古屋グランプリは、逃げ馬が不利なレース。2500mの長距離で、2コーナーからロングスパート勝負を押し切るのは難しい。
過去を見ると、19年グリム(1番人気3着)、18年クリノスターオー(3番人気4着)、17年ケイティブレイブ(1番人気2着)、16年エーシンモアオバー(3番人気5着)など苦戦。逃げて勝ったのは、09年のマコトスパルビエロまでさかのぼらないといけない。エーシンモアオバーは、12年と14年に勝っているが、この時は2番手からの競馬だった。
力が出せる競馬ができそうだが、4コーナーですぐ外にアナザートゥルースがいると押し切るのは難しい。それでも、アナザートゥルースが2頭分外の3番手にいるなら押し切れる可能性があると考えての対抗に。
単穴は、デルマルーヴル
レパードS(1,2)→白山大賞典(2,2)→浦和記念(1,4)
前走は、外枠からじわっと出して行って、逃げ馬の後ろの4番手から追走。
その位置でじっとして、2週目向正面でペースアップに手が動いて少し遅れたが、追いかけて直線に入ってじわじわ伸びるも4着。
先着された3頭の中で、一番ロスなく走ったのに負けているので力負け。
それでも、加速に少し遅れた以降は、最後までしぶとくついて行って内容は悪くない(1番人気だったのが過剰人気)。
今回は、名古屋になるが、コースは長くいい脚が使えるので対応は可能。
ただ、距離と位置取りは気になる。
距離に関しては、白山大賞典で52㎏の斤量で前半脚を使わずに、完全に勝ちパターンで差せなかったのは微妙。もう少し短い距離がいいと感じたレース内容だった。
位置取りは、前走と同じ逃げ馬の後ろからの追走になりそうで、2,3番手の外にいる馬が失速してくれないとスムーズにメイショウワザシの外に出すのが難しい位置取り。
去年逃げ馬の後ろから追走して、直線で外に切り替えて差したチュウワウィザードのような脚が使えるとは思えない。
浦和記念で人気をして凡走後、ここで好走するのはよくあるパターン(浦和は、住宅街のど真ん中になるので環境が合わないのか、なぜか走れない馬がいる)ではある。
ただ、前走は浦和が合わなかった凡走ではなく、力負けと考えているので勝つまでは難しいと考えて、ここまでの評価。
4番手は、アングライフェン
スレイプニルS(1,4)→シリウスS(7,2)→みやこS(8,4)
前走は、出遅れたが出鞭を入れて出して行って、中団内から追走。
4コーナーで前が壁で動けなかったが、直線でばらけた内から抜け出して4着。
12.1 - 11.2 - 11.6 - 11.7 - 12.4 - 12.5 - 12.4 - 12.2 - 13.0
ペースが流れて差しが有利な展開で、ロスなく走る進路取りを狙ったが、スムーズにさばけなかった。ただ、スペースができてから前との差は縮められていないので、脚はなかった。
2走前の2着も、展開が向いて前にいたロードゴラッソを差し切れずで、厳しい展開だったメイショウワザシに1.3/4馬身差だけ。見た目のいい着順よりは、あまりいい内容とは感じない。
今回の条件は、距離が長いのはいいが超小回りの名古屋は課題。
函館1700mや中山1800mで結果が出なかったのが、1900m以上の広いコースになって結果が出た馬。小回りで器用さを求められるのは、いいとは言えない。
また、位置取りは中央馬で一番後ろになる。2週目向正面ですっと加速して交わすことができるとは思えないので、3~4コーナーでかなり外を走ることになる。
これが、広いコースなら加速しながら直線に入れるが、超小回りの名古屋でそれはできない。直線に入ってから加速したところで、前も大きく止まらないと差し切るのは難しい。
ペースが遅いからと積極的に動いたら脚が甘くなるのを3走前のスレイプニルSで見せているし、名古屋のマーフィー騎手はプラスにはならない。1頭失速した時の3着までの相手まで。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
アポロテネシー
2走前は、スローペースの上がり勝負を楽勝。
前走は、中盤でペースが流れたやや速いペースを2番手から押し切って完勝。
東京2100mで連勝して、長距離適性を見せてのオープン入り。
その勢いで地方交流重賞に使ってきたが、ここは小回り適性と相手強化が大きな課題。
小回りは小倉や福島でも、いいところがなく、広いコースで長い距離を前で自分のペースで走れた時にいい結果が出ている。
名古屋の超小回りで、2週目2コーナーくらいから加速していく流れに対応できるイメージが浮かばない。そもそも2番手が取れない可能性すらある。
相手強化に斤量も増えて、素質に期待するしかないレース。
■ 地方馬
ステージインパクト
今シーズンは好調だったが、取消で調子を落として前走でやっと戻してきて道営記念2着。
リンノレジェンドが逃げて強い競馬をしたので、差す競馬で恩恵を受けた形だが好内容。
ただ、リンノレジェンドに負けているようでは、中央馬相手だと足りない。
カノウムスビ
地元でも惨敗続きなので、回ってくるだけ。
コウエイワンマン
中央では、3勝クラスで頭打ち。
移籍初戦で2着に好走したが、あの走りでは全く足りない。そもそも、芝で勝ち上がった馬。
オールージュ
今年は重賞を勝って調子がよさそうだったが、少し間隔をあけてのここ3戦がサッパリ。
好調時でも走りでも、厳しい状態なので。
ミッレミリア
中央は芝未勝利も、園田で本格化して2017年姫山菊花賞3着など重賞でも好走。
ただ、去年から衰えが出て結果が出ずに、名古屋へ。今の状態では地元でも厳しく。
サザンオールスター
休養・取り消し明けの前走は、2.3秒差の惨敗。
今年の名古屋大賞典は、6.1秒差なので。
デジタルフラッシュ
地元の重賞でもないレースで、サッパリ。この相手では回ってくるだけ。