nigeのコメント
傾向・全馬評価あり:力が出せる位置取りと前走で見せた新味が魅力!
<傾向>
※レース名(人気,着順)
・2018年
【中央:5番人気】新馬(中止)→未勝利:新潟1800(1,1)→もちの木賞(2,1)
【中央:3番人気】未勝利:中山1800m(1,1)→オキザリス賞(1,1)→兵庫JG(1,1)
【中央:1番人気】新馬:中山1800m(1,1)→プラタナス賞(2,1)
・2017年
【中央:1番人気】新馬:新潟ダ1800m(1,1)→プラタナス賞(1,1)
【中央:3番人気】未勝利:中京1200m(1,1)→ヤマボウシ賞(2,1)→北海道2歳優駿(1,1)
【地方:6番人気】2歳(1,1)→ニュージェネレーショ(1,1)→ハイセイコー記念(1,1)
・2016年
【中央:1番人気】新馬:札幌芝1200m(2,1)→すずらん賞(2,1)→エーデルワイス賞(1,1)
【中央:2番人気】未勝利:中山ダ1200m(1,1)→プラタナス賞(6,5)→オキザリス賞(4,1)
【地方:3番人気】JRA認定ウィナーズ:1200m(,)→サッポロクラシックC(1,2)→兵庫JG(6,1)
中央馬は、1400m戦勝ち(1600m以上の好走歴があった方がいい)、1600mで4番手より前からで勝った馬が好結果を出している。
地方馬で、1着を期待するなら地方交流重賞勝ち馬でないと頭は難しい。
あと、過去5年3着以内馬は、15頭すべて1着。
まだ伸びしろを期待できる方がいい。
近年は出ていないが、兵庫GP・北海道2歳優駿を前で競馬して失速した馬が、先行力が生きる川崎に変わり一変することで穴になる場合がある。
<展開>
逃げたいのは、インペリシャブル、キメラヴェリテ。
砂を被るのを嫌ったらアイオライトも出してくる可能性がある。
キメラヴェリテは、逃げてくれとオーダーを出されるような馬なので、ここも主張してハナを取りに行く。
インペリシャブルが、どのくらい抵抗するかで前半の流れが変わる。
その後ろから、ヴァケーション、モリノブレイク、テイエムサウスダン、あたりが追走。
ハナ争いがないことはないと思うので、やや速い流れを想定。
ただ、やや速い入りでもコーナーがきつい川崎なので、直線で加速する脚は必要。
<予想>
◎:テイエムサウスダン
もまれない枠でスムーズに走れそうで
○:メイショウテンスイ
前走の走りができるなら内枠がよかったが
▲:キメラヴェリテ
逃げる競馬ができれば
△:ヴァケーション
使いながら上昇中で
☆:ティーズダンク
ペースが流れてくれたら面白い
<予想詳細>
まず全体的なメンバーレベルの話から。
今年の中央馬は、新馬・1勝クラスを連勝で勝ったレーヌブランシュ(もちの木賞)、タガノビューティー(プラタナス賞)、デュードヴァン(カトレア賞)、ファシネートゼット(1勝クラス勝ち・兵庫JG1番人気3着)など、出走していたら人気する馬が補欠馬になってしまって、手薄なのは明らか。
※ルールなのだが、「Japan Road to the Kentucky Derby」対象レースのカトレア賞を勝ったデュードヴァンが出走できないのは、どうかと思う…
そうは言っても地方馬も、去年のミューチャリーや地方交流重賞を既に勝っていたローズジュレップ(兵庫JG)、ハッピースプリント(北海道2歳優駿)のように、どう見ても中央馬と戦える力がある走りを見せている馬も不在。
15年や16年のように、時計的にはすごくいい訳ではないけど、結局は近走で結果を出している中央馬が勝つレースになると考えています。
それでは、予想へ。
本命は、テイエムサウスダン
未勝利:阪神1400m(5,1)→なでしこ賞(4,1)→兵庫JG(3,1)
前走の兵庫JGは、じわっと出して逃げ馬の外で少し抑えて2番手から追走。
ペースダウンに付き合って、3コーナーから並びかけて行って、4コーナーでは先頭。直線に入っての加速で差を広げて、そのまま押し切って勝利。
チークを付けて別馬の走りになって連勝していたが、どちらも高速馬場。園田の時計のかかる馬場の対応が課題だったが、問題なく対応した。
あと、ペースが流れるレースで勝っていたが、園田にしては緩急のある流れを自ら動いて、3コーナーでの加速、直線に入っての加速と新味も見せたレースだった。
中央のワンターン1400mを勝てる馬なら、コーナーがきつくて緩む川崎1600mの距離は問題ない。前走の走りから緩急のある流れでも対応できる走りなので、コース形態にも対応できると感じる。
内枠に入ってもまれる形になることが一番嫌だったので、逃げたい2頭の外に入ったのは大きなプラス。
今年のメンバーなら勝てる走りをしているので、左回りがサッパリということさえなければ、一番勝つ可能性が高いと考えて期待する。
対抗は、メイショウテンスイ
新馬:東京1300m(1,1)→オキザリス賞(4,1)→兵庫JG(2,2)
前走は、出して行ったがテイエムサウスダンの方が速く、外にも出せずに好位内から追走。
3コーナーの加速で少し遅れたが、直線の後半になって浮上して2着。
砂を被る厳しい位置でも、我慢して最後に持続力を見せて悪くない内容。
前走の走りを見る小回りだと加速が少し遅いと感じる走り。条件戦では、やや緩めのレースを好位から押し切る競馬でラスト1F脚が鈍っていたが、加速の遅さが直線の短さでラストの伸びにつながった印象。
今回は、川崎に変わるので、緩急の大きい流れになる。その点で、前走で見せた加速の遅さは、前を差し切るという点でマイナスになる。
あと枠順も、前走の競馬ができるなら好位内でロスなく走れる枠の方が、勝つ可能性は上がった。
1戦ごとにパフォーマンスを上げているし、テイエムが距離や左回りでパフォーマンスを落とす可能性もあるが、普通に走られたらテイエムが前にいると考えて対抗に。
単穴は、キメラヴェリテ
未勝利:小倉1700m(6,1)→2歳1勝:阪神1400m(7,3)→北海道2歳優駿(6,1)
前走の北海道2歳優駿は、100m軽く出してハナを取って、淡々とした流れ。3コーナーで自ら動いて行って、直線で2番手の馬に差を縮めさせずに逃げ切り勝ち。
かなりの楽逃げで、門別としては時計が出ていた馬場なのに、近10年で最も遅い時計。
あの内容だと、1勝クラスの中央のレースでは勝てない(このレースで1.1秒差5着だったマイネルアストリアは、次走1勝クラスのレースを1.9秒差の14着に負けている)。
前走の内容だけ見ると買えないのだが、2走前の内容を評価した。
その2走前は、主張してハナを取りに行って逃げる競馬。ハナを取って少しペースを落として、直線に入って加速していたが、外から2頭に差されて3着。
12.2 - 11.0 - 12.0 - 12.5 - 12.4 - 12.0 - 12.4
いいペースで逃げていたが、直線に入って0.4秒加速しているところを差を縮めて差されたので、先着した2頭が強かった。
相手次第で1勝クラスを勝てる走りを見せて、直線で加速する流れにも対応。
インペリシャブルとのハナ争いは課題だが、ハナが取れれば(もまれない2番手なら我慢できる可能性もある)、川崎の緩急のある流れで残り目があっていいと考えて3番手評価に。
4番手は、ヴァケーション
紅花特別(1,1)→ゴールドジュニアー(3,3)→平和賞(4,1)
前走は、スタートからしっかり出して行って、好位の4番手から追走。
3コーナーで前を交わして、直線に先頭で入ると一気に後続との差を広げて、2.1/2馬身差で完勝。
川崎の緩急がある流れで連勝して、展開不利ではあったがペースが流れたゴールドジュニアーで負けていたので、船橋の持続力が問われる流れはきついと考えていた。それが、ペースが流れて前の馬が失速する展開を、早め先頭で突き放しての完勝は驚いた。
成長を感じる走りを見せて、結果を出している緩急のある流れになる川崎に戻るのは歓迎。
前走のペースで我慢できるのなら、相手強化でペースが流れてもついて行けるし、我慢できていい持続力もある。
中央馬に普通に走られたら厳しいが、馬券圏内なら十分あっていいと考えて相手に。
5番手は、ティーズダンク
サンライズカップ(5,1)→北海道2歳優駿(5,6)→新風特別(1,1)
最後に穴で、この馬を。
前走は、少し出して4番手から追走。3番手に上がって、3コーナーからかなり手が動いて、相手の脚が止まりだした、4コーナーから差を縮めて直線で交わして完勝。
門別から移籍初戦で、距離不足の1500m。2着ドイテーも弱い馬ではない(次走3馬身差完勝)なかで、しっかり勝ち切ったのは評価できる。
厳しいペースを持続力で差して来る馬で、展開の助けはあったがサンライズカップを勝っていて力はある。
前走でパフォーマンスを上げてきたのを見ると、成長を感じるし、門別より時計の出るこっちの馬場の方が力が出せそうなのも魅力。
人気はないと思うが、ペースが流れてくれたら浮上してきていい力はあるので押さえておきたい。
買い目は、いろいろ手を広げて安めを引いたら意味がないので、テイエム頭固定の3連単12点の強弱のみ。負けたら仕方ないと割り切って勝負!
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
アイオライト
前走は、内の馬を行かせて、好位外の4番手から追走。
4コーナーで前に並びかけて行って、追い出しを待って直線で追い出すと一気に突き放して完勝。
11.9 - 10.7 - 11.7 - 12.3 - 12.1 - 12.4
2歳1勝クラスとしては、好時計。ラップ的にも、中山1200mでは遅い前半34.3秒の入りで、直線で少し加速しているように1200mしか走れない馬ではない。一定ラップで流れる1400mの方が競馬がしやすく、一番合うと感じる走り。
今回は、川崎1600mになるが、1600mでも流れ次第で対応できていいと思う。ただ、1200mしか経験していない状態での1600mとなると不安。前走の1200mで遅めのペースで少し行きたがっているので、1周コースの1600mで我慢できるかが大きな課題(前走後、気性面の成長は欲しいとコメントあり)。
あと、ダートの2戦がどちらも大外枠で、砂を被る競馬をしていないというのも不安材料。
内枠で我慢できるならいい位置が取れる枠なのだが、砂を被ってダメだとこの枠だと逃げるしか選択がなくなる。逃げるとなるとかなり出して行くことになるので、折り合いと距離面の不安はさらに上がる。
素質は感じるのだが、狙うにはクリアしなければいけない課題が多い条件なので消し。
イロゴトシ
兵庫JGは、少し外によれて出遅れはあったが、中団やや後ろを追走して全くいいところなく終了。
あのメンバーレベルで追走も忙しいようだと、相手が強くなるので、さらにきつい。
ダート適性自体疑問。
■ 地方馬
ブリッグオドーン
2連勝で挑んだハイセイコー記念で、休み明けではあったが2走前と変わらない時計で走って4着。
使っての良化があったとしても、このメンバーレベルだと別馬レベルの走りを見せないと馬券圏内は厳しい。
インペリシャブル
前走は、ゲートの出方は危なかったが、スピードの違いでハナを取って逃げる競馬。
マイペースで逃げて、残り800mから自らペースアップ。コーナーで後続を引き付けて、直線に入って追い出して、差を広げるかと思ったら逆に迫られてクビ差で勝利。
2走前よりかなり楽に前半を入れて、コーナーでかなり引き付けたのに、直線の加速が案外。上がり2位で、40.6秒かかっていて物足りない走りだった。
前走と2走前で内容が逆だったら、まだ伸びしろがあると感じられたが、2走前の走りからの前走の内容だと調子が落ちていると感じてしまう。
あと地味だが、川崎1500mより1600mの方が、流れが緩むので求められる適性が若干違うところも課題。
ハナが取りたいキメラヴェリテがいることも、きつくなるので消しに。
モリノブレイク
前走は、盛岡の高速馬場になって、相手が楽になってペースも楽になっての勝利。
平和賞の流れで我慢できていないので、メンバーレベルが上がって、ペースも速くなると距離の不安が出てくる。
トゥーナブロッサム
3走前に、ゴールドビルダー相手に1.9秒差負け。ここ2戦も完敗なので、回ってくるだけ。
ヴァンブルース
前走は、船橋1600mに使って5.1秒差の惨敗。オーナーの意向なのか、どうやっても無理。
ゴールドビルダー
前走は、ハイセイコー記念で、最内枠から楽にに好位4番手を取って追走。
4コーナーで前に並びかけて行って、直線で粘るストーミーデイを交わして勝利。
展開的には、ストーミーデイがコーナーで引き付けずに早め先頭で持続力を生かせば、押し切られていた可能性があった。瞬発力はゴールドビルダーの方があるのは、ゴールドジュニアーではっきりしているのに、コーナーでかなり引き付けてくれたアシストがあったことで勝てたレース。
デビュー戦から完成度が高かった馬で、その完成度で勝ってきたと考えている。
ペースが流れたゴールドジュニアーであっさり負けたように、そこまで伸びしろはないと考えているので消し。