nigeのコメント
全馬評価あり:素質を判断する使われ方とレース内容から選択
このレースは、ローテからの傾向が強く出ているので、まずはそこから。
<傾向>
地方馬が完成度の高さで、中央馬と互角に戦える数少ない交流重賞。
中央馬は、1戦1勝馬は結果出せず、2戦以上のレース経験馬が結果出ている。その中でも注目は、1000m戦圧勝馬。
地方馬は、フローラルC5番人気以内、または5着以内。リリーC1番人気、または3着以内から好走馬が多く出ている。大きく負けている馬は、1200mで強い相手と差のない実績が欲しい。
2歳のこの時期は、一変する馬が多いので、地方馬は内容が多少悪くても王道のローテ(フローラルC・リリーC)を使われて来た馬を重視(陣営に素質が評価され期待されているということ)。
■ 近3年3着以内馬ローテ
※レース名(人気,着順)
・2018年
【中央:4番人気】カーネリアン特別(1,5)→フルールC(6,1)→リリーC(4,1)
【中央:1番人気】新馬(函館芝1200m)(1,3)→未勝利(函館芝1200m)(3,2)→未勝利(函館1000m)(1,1)
【中央:3番人気】函館2歳S(9,4)→すずらん賞(5,10)→JRA認定ウィナーズ(2,2)
・2017年
【地方:2番人気】フルールC(4,4)→リリーC(4,1)→フローラルC(2,2)
【地方:4番人気】ルビー特別(4,1)→フルールC(1,3)→リリーC(2,2)
【地方:10番人気】フルールC(2,5)→リリーC(5,3)→フローラルC(5,4)
・2016年
【中央:1番人気】新馬(札幌芝1200)(2,1)→すずらん賞(2,1)
【地方:6番人気】栄冠賞(5,5)→フルールC(3,4)→リリーC(2,3)
【地方:2番人気】函館2歳S(16,16)→フルールC(2,1)→リリーC(1,4)
<予想>
◎:プリモジョーカー
外から被されさえしなければ
○:ニシノミンクス
レースの上手さを感じる内容
▲:コーラルツッキー
前走は出遅れが全て
△:アザワク
結果的に前走の出遅れはいい経験
☆:グローリアスレゴン
距離短縮歓迎
注:ミナトノヨーコ
距離短縮と外枠の後押しで
<詳細予想>
本命は、プリモジョーカー
函館2歳S(15,8)→コスモス賞(7,9)→リリーC(4,1)
前走は、内枠だったが二の脚で前に行って、逃げる競馬。
ハナを取ってから後続に2馬身差を付けて、4コーナーで仕掛けて少し差を広げるとそのまま押し切って完勝。
前に行きたい馬が多かったので内でもまれると考えていたが、二の脚でハナを取っての逃げ切り。中央での芝経験が生きたような行きっぷりで、力の出せる形になった。
今回も内枠に入って前に期待馬が多いので、前走のように外から被されないように走らせることができるかが課題。
そこをクリアすれば、前走のように時計が出ている馬場で、先行してそのまま押し切れていいと考えて期待する。
対抗は、ニシノミンクス
新馬(福島1150m)(7,2)→未勝利(新潟1200m)(1,1)
前走は押して出して行って、外からハナを取りに着た馬を先に行かせて、2番手から追走。
楽な手応えで直線に入って、ラスト100mで逃げ馬が失速して差を広げて完勝。
11.9 - 11.1 - 11.6 - 12.9 - 12.3 - 12.9
新馬戦でペースが流れた福島1150m戦で、出遅れて追い込んできたり、前走のラスト100mの少し前まで交わせてい走りから、瞬発力があるタイプではなく、長くいい脚を使うタイプ。
まだ、芝とダートの変わり目でジャンプしたり若さを見せているが、レースの上手さを感じる走りを見せている。
輸送の課題はあるが、内のプリモジョーカーを見ながら外か後ろから追走して、直線で追い比べになったら持続力で差し切れていいと考えて対抗に。
単穴は、コーラルツッキー
2歳OP(1,1)→フルールC(1,1)→リリーC(3,7)
前走は、出遅れてしまって後方からになってしまって終了。
あの位置では、お手上げ。
評価しているのは、2走前。
外に出せなかったので、砂を被って少しきっぷりが悪くなって位置が悪くなったが、直線で外に出して追い出すとラスト100mで相手の脚が止まったところを一気に交わして勝利。
自分の形に持ち込めずに、崩れてもいい形になりながら、最終的に勝ち切ったのは評価できる。
逃げない形になっても問題ないし、砂を被りにくい外枠も歓迎。
普通にスタートを出れば、外からスムーズなレースでパフォーマンスを上げて来る可能性が高い。
4番手は、アザワク
JRA認定ウィナーズ(1,1)→函館2歳S(7,12)→日高町建設協会特別(1,1)
前走は、出遅れてしまったが、最後方から直線で外に出すと1頭違う脚で伸びてきて差し切り勝ち。
結果的に、差す競馬でもダートならいい脚が使えると分かったのは収穫だった。
今回は、相手が一気に強くなるので、これまでよりさらにいい走りが必要。条件も、1200mに距離延長する。
重賞組と比べるとレース経験で劣るので、素質に期待して相手に。
5番手は、グローリアスレゴン
安平町安平山(3,3)→リリーC(9,2)→フローラルC(3,3)
前走は、かなり押してハナを取りに行って逃げる競馬。
ただ、向正面で外からプレッシャーをかけられて、4コーナーで交わされたが、直線しぶとく粘って3着。
厳しい展開で、最後までしぶとく粘る持続力を見せたレースだった。
もまれた時どうなるか未知数も、好位からなら2走前のリリーCで力が出せることは証明済み。
距離短縮は歓迎なので、もまれない位置で走ることができたら馬券圏内争いに加われていい。
最後に、ミナトノヨーコ
フルールC(4,7)→リリーC(10,3)→フローラルC(7,7)
前走は、抑えきれない感じで2番手から追走。
向正面で先頭に一旦出るくらいプレッシャーをかけて、4コーナーで先頭。ただ、直線で脚が止まって7着。
完全に距離が長かったという止まり方。
前走の止まり方を考えると、距離短縮は大歓迎。
もまれる心配のない大外枠も歓迎なので、好位外からスムーズな競馬で馬券圏内争いに加われていい。
※以下は、買わない馬の評価。
・中央馬
デビルスダンサー
前走は、前のハナ争いをすぐ後ろで見ながら追走。直線で外に切り替えるとしっかり伸びて勝利。
使っての良化を見せたが、内容的には普通。それで、3㎏減の恩恵を受けていることを考えると狙いたくなる要素はない。
内で外から被されてしまいそうな枠も微妙で、素質に期待するしかない。
ウィーンソナタ
前走は、逃げたい馬がいなかったから、逃げたようなレースで3.1/2馬身差で勝利。
勝ちはしたが、前半スローペースなのに、ラスト1Fしっかり脚が止まっている。
前走の内容では、好位からの競馬も難しく、一度使ってどこまでパフォーマンスを上げてくるかの素質に期待するしかない。
キラットダイヤ
3戦目で勝ち上がったが、斤量を減量騎手で少しずつ軽くして、時計を少しずつ縮めての勝利。
使っての良化を見せていないし、伸びしろも感じない。
・地方馬
スマイルエルフ
ここ2戦は、距離が長かったと言い訳ができるが、内容は悪い。
距離短縮は歓迎で、3走前にモリノブレイク(イノセントカップ2着)を倒している。
ただ、逃げるか2番手が理想の馬なので、このメンバーでその位置を取ることは難しい。内で被されてしまって、力が出せずになる可能性が高い。
マナモクプニ
前走は、逃げる競馬をしたが、4コーナーで手応えが悪くなって失速。
外で並走されていたのが影響したのか、脆さを見せたレースだった。
前走の走りで、内枠は大きな不安材料。逃げることができたとしても、外からのプレッシャーはきつい。
クモキリ
前走は、楽にハナを取って逃げる競馬ができたが、4コーナーでヘイセイメジャーに交わされてそのまま失速。
初戦に楽勝から人気になった道中のペースの違いに対応できなかった。
素質はあるが、レース経験不足。
ミリミリ
王道の重賞路線を使ってきたが、5着が最高。
成長しているところも見せていないので、ここも変わりなく。
ミホスローロリス
この馬も王道の重賞路線を使ってきたが、リリーC4着が最高。
これが勝ちに行っての4着ならまだいいが、後方から失速してきた馬を拾っての4着で、内容がいいとは言えない。
ここも着拾いの競馬で掲示板に載れれば上出来。
レインズパワー
前走は、内を見ながら並走の逃げ。
3コーナーで先頭に出て、直線で追い出したがなかなか差が縮まらずに頭差でギリギリ勝利。
フルールCと同じ時計だが、相手が楽になって道中が楽だったことを考えると物足りない走り。
あんな楽に道中走れないことを考えると距離延長は不安材料。もまれない外を走れることはいいが、上位争いに加わるには素質に期待するしかない。