nigeのコメント
【水曜園田勝負R:傾向・全馬評価あり】園田に合う適性でハンデ戦&今の馬場なら期待!
<予想>
◎:フォーヴィスム
適性が合う条件を外枠で54kgなら
○:アラジンバローズ
この相手なら57kgでもチャンスあり
▲:エートラックス
ハンデ見込まれたがベストの距離に戻れば
△:マックス
JBCは厳しい進路を走っていて
☆:パワーブローキング
3コーナーで中団まで上がれていたら
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2023年
【中央:2番人気(57kg)】越後S(2,6)→クラスターC(5,9)→サマーチャンピオン(4,1)
【中央:4番人気(59.5kg)】北海道SC(3,1)→東京盃(3,9)→JBCスプリント(5,9)
【地方:7番人気(53kg)】クラスターC(7,7)→北竜ひまわりライス特別(1,1)→楠賞(1,2)
・2022年
【中央:4番人気(59kg)】かきつばた記念(4,3)→コリアスプリント(1,2)→JBCスプリント(10,11)
【中央:1番人気(58kg)】オーバルスプリント(1,1)→南部杯(3,3)→チャンピオンズC(7,5)
【中央:5番人気(59kg)】東京スプリント(6,5)→さきたま杯(7,7)→サマーチャンピオン(5,3)
・2021年
【中央:1番人気(58㎏)】かきつばた記念(1,2)→オーバルスプリント(2,1)→武蔵野S(9,9)
【中央:2番人気(59㎏)】かきつばた記念(2,1)→サマーチャンピオン(1,1)→オーバルスプリント(1,10)
【地方:3番人気(52kg)】秋の鞍(1,2)→楠賞(2,1)→A2:園田1400m(1,1)
斤量差が大きく設定されるハンデ戦だが、2022年59kgのラプタス、2013年59kgのドリームバレンチノ、2011年59.5kgのスーニが勝っていて、去年は59.5kgのケイアイドリーが2着。重くても他の中央馬も背負わされているので、重い斤量(58.5~59.5kg)の馬でも好走している。斤量はあまり気にしないでいい。
ローテ面で見ると、中央馬はJBCスプリントで好走できなかった馬、JBCスプリントの出走枠に入れずに1400m以上の距離を使っている馬が好走している。これは、1400mも対応できるJBCスプリントの上位馬が、年明けの海外や根岸Sを次の目標にすることが影響している。その影響もあって、前走で結果を出していない馬は、2~3走前に重賞3着以内の好走実績があった。
地方馬は、基本は地方交流重賞好走実績がある馬か元中央馬。中央馬に近走で好走している馬がかなり少ない場合は、軽量の地方馬にも注意が必要。
あと、リピーターレースであるのも傾向に出ている。近年は地方交流重賞に出走する馬の入れ替わりが多いが、それでもラプタス(2022年1着、2021年2着、2020年3着)、サクセスエナジー(2022年3着、2020年1着、2018年2着)など過去好走馬が複数年で3着以内に好走している。「園田1400mの適性」があることが分かっているのはプラスになる。
<展開>
絶対逃げたい馬はいないが、この枠の並びならスペシャルエックスが被されるのを嫌って出して行くか、外から主張してエートラックス。エートラックスの鮫島克駿騎手は、この馬を2番手から好走させているので無理はしないはず。
ヘリオスは、2番手を取りに行ってエートラックスが出してきたら外に切り替えて3番手。それに続いて、ギガース、ラプタス、マックス、サンライズホークあたりが追走。やや速めの流れを想定。
<予想詳細>
本命は、フォーヴィスム
スパーキングサマーチャレンジ(1,1)→スパーキングサマーC(3,1)→マイルグランプリ(2,5)
前走のマイルグランプリ(大井ダ1600m)は、後ろ脚が滑った感じの出遅れ。押して中団やや後ろの外で追走。3コーナーに入る少し前から動き出したが、3~4コーナーでかなり外を走らされてあまり位置を上げられないまま直線へ。直線で外からいい脚で伸びてきたが0.6秒差5着。
結果的に上位の馬の4コーナーでの位置は、1着2列目1頭分外、2着3列目最内、3着1列目最内。前半遅めからのロングスパート戦で、ロスなく立ち回らないと上位が厳しい結果。出遅れて流れに乗れず、外を走るロスも大きくて届かずで不完全燃焼だった。
今回は、外枠に入ってハンデが54kgになったことが魅力。
前開催の馬場は、内を走るときつくて、逃げ馬が苦戦。好位や中団外から勝負所で動けて長く脚を使える馬の好走が目立っていた。今の馬場と被されて位置が悪くなる可能性が上がる内枠は避けたかったので、外枠に入れたのは歓迎。
あと、ハンデ戦で54kgは恵まれているのも魅力。実績的には、元中央OP馬で、2走前の南関東重賞を勝っている。JBCスプリント組はハンデが重くなっていて、それを基準にハンデが軽くなっている感じがする。
能力的には、スパーキングサマーCでアランバローズに2馬身差で完勝して、勝ち時計も時計がかかっている馬場を考えると優秀。ペースが流れた時に長くいい脚が使える走りは、中央時代から変わらない。
1400mの距離は、中央時代に2勝クラス・3勝クラスを勝っていて対応可能。直線が長いほうがいい馬だが、向正面からペースアップしてスパイラルカーブの園田なら長所の持続力は活かせる。
中央馬が怪しい馬ばかりで、長所が活きる条件で外枠に入れて、恵まれたハンデと吉原騎手。狙いたくなる条件が揃ったので、ここから勝負したい。
買い目は、馬連や3連複でもいいオッズになると思うので、馬連・3連複がメイン。勝った時のボーナスで、3連単1着流しを小額という買い方にした。
対抗は、アラジンバローズ
サマーチャンピオン(8,1)→南部杯(7,5)→JBCスプリント(7,3)
前走のJBCスプリント(佐賀ダ1400m)は、中団やや後ろの馬群の中で追走。向正面で動き出したタガノビューティーを追いかようとしたが、ついて行けずに4コーナーでようやく好位の後ろ。直線で失速した好位勢を交わして0.3秒差3着。
タガノビューティーが早めに動いて前を潰してくれたアシストはあったが、最後まで長く脚を使って馬券圏内まで持ってきたのは好内容。サマーチャンピオンは順延で中央馬が力通りに走れない恩恵があったが、その時から3kg増でサマーチャンピオンを超える走りを見せた。
今回は、小回り1400mのレース条件が魅力。
中央時代は1700mをメインに走っていたが、地方移籍後は小回り1400mで高いパフォーマンスで走れている。ペースの流れる小倉ダ1700mや福島ダ1700mで結果を出していたので、1400mなので差す競馬になっているが小回り1400mの流れが合っている。
ハンデの57kgは妥当な斤量。内枠に入ったが前に行く馬ではなく、地元の下原騎手なら内差しは選択しないはず。前走のように中団やや後ろにいて、外から長く脚を使って上位争いに加われていい。
単穴は、エートラックス
兵庫CS(1,1)→北海道SC(2,2)→東京盃(5,12)
前走の東京盃(大井ダ1200m)は、相手が速くて前に行けずに2列目の3頭分外で追走。コーナーで外を走らされて、徐々に遅れて直線へ。直線は無理をさせずに流して3.0秒差の惨敗。
北海道SCで1200mで好走していたが、古馬相手だと忙しくて距離不足。レース的にも、内にいないと厳しいレースだったので、あれだけ外を走るとノーチャンス(外を走ったクロジシジョーやイグナイターも伸びを欠いていた)。仕方ない凡走だった。
今回は、1400mに距離延長して外枠に入ったのが魅力。
1400mはバイオレットS(阪神ダ1400m)を勝って、同じ園田ダ1400mの兵庫CSでは(成長途上ではあるが)チカッパを倒している。距離延長は間違いなく歓迎で、同条件で勝った経験があるのは魅力。
あと、ハナか2番手から長く脚を使いたい馬なので、内枠だと今の馬場でハナを取りに行くことになる。それだと厳しかったので外枠は歓迎。この枠の並びなら、スペシャルエックスやヘリオスを見ながら好位外を取ることができる。
兵庫CSの走りのままだと足りないが、ここ2戦は条件がベストではない1200m。4月の兵庫CS後に成長しているか見えていないので、1400mになったら成長からパフォーマンスが上がる可能性はある。実績から3歳で57kgは1kg見込まれた感じはするが、良化できる条件替わりなので期待する。
4番手は、マックス
アフター5スター賞(3,2)→東京盃(8,2)→JBCスプリント(5,6)
前走のJBCスプリント(佐賀ダ1400m)は、中団馬群の内で追走。3コーナーで2列目の内に入って、直線はさらに内へ。馬場的に伸びないところを走って0.9秒差6着。
外に出すタイミングがなく、最後はチカッパより内へ。この進路だと力が抜けていないと上位には持ってこれないので、伸びを欠くのは仕方ない。
今回は、外枠でスムーズに走れるのが魅力。
内枠でも問題ないが、今の馬場で内枠で被されると前走のようなことになりかねない。エートラックスを見ながら2列目の外が取れそうな枠の並びは歓迎。
近走の走りだと1200mがベストだと感じるが、中央では1600mや1700mでも勝っていて1400mは対応できる。斤量は1kg見込まれた感があるが、前走より条件はいいので馬券圏内争いなら加われていい。
5番手は、パワーブローキング
埼玉新聞栄冠賞(5,3)→JBCスプリント(9,5)→勝島王冠(3,3)
前走の勝島王冠(大井ダ1800m)は、内枠から位置を取りに行って4番手で追走。3コーナーからじわっと前との差を縮めて、直線で外へ。直線で前の2頭の加速に差を広げられたが、しぶとく粘って1.5秒差3着。
中央時代は中山が得意で、大井外回りの緩急のある流れだと加速力があまりないところが出てしまう。それでもこの馬らしい持続力を見せたレースだった。
今回は、どれだけ流れについて行けるかが課題。
当然評価しているのは、今年のJBCスプリントの走り。このレースでは、最後方から追走して、直線で最速上がりの脚で大外から伸びてきて0.8秒差5着。明らかに距離不足の内容だが、ペースが流れる1400mなら後半で持続力が問われて、あそこまで持ってこれている。
相手関係は楽になっているので、もう少し流れに乗れて3コーナーで中団くらいまで位置を上げられていたら直線で浮上できる可能性はある。吉原騎手が乗れないのは痛いが、やることは決まっているので相手に入れておきたい。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
サンライズホーク
前走の武蔵野S(東京ダ1600m)は、外枠、かつ縦長の展開で砂を被らずにスムーズに走れた。直線で一旦2番手に上がったが、距離が長いので脚が止まって5着。この馬としたら最高のレースができていた。
今回は、ハンデ59kgで、もまれたくないのに最内は最悪。普通にゲートを出ると好位~中団内でもまれる位置。12頭立てだと2走前のオーバルスプリント(7頭立て)のように、出遅れて外に切り替えて前に行く乗り方は難しい。思い切って最後方まで下げることはできるが、そうなると勝つ可能性がかなり下がるので選択しにくい。外枠なら対抗だったが最悪の枠で消すことにした。
ラプタス
前走はJBCを除外になっての芝なので参考外だが、出脚が鈍くなっていて衰えが出ている。サマーチャンピオンで2着は、内枠であえて砂の厚い他馬が避けるところを走って砂を被らず最高のレース運びをしていた。それに加えて、他の中央馬が順延で能力通りに走れないレースでもあった。リピーター警戒のレースだが、サンライズホークとラプタスは枠もきつくて消した。
ヘリオス
なぜか先行力は戻ってきたが、前で我慢する長所の持続力が近走さっぱり。有利な位置でも失速するレースが続いて、さすがに衰えを感じるので消し。
■ 地方馬
ギガース
前走の船橋記念は、中団で流れに乗れて直線で外から伸びて0.8秒差3着。距離不足で厳しいと考えていたが、想定よりいい位置で直線後半も持続力を見せて好内容。今回は、ハンデ53kgはいいが、前で我慢できていない園田ダ1400mになる。兵庫CSや楠賞では、いい位置で我慢できずに差されている。印を付けた馬や軽視した中央馬がかなり崩れてくれないと馬券圏内までは厳しい。
スペシャルエックス
前走の道営スプリントは、外枠だったので2番手で流れに乗って、直線で逃げ馬を交わして1.1/2馬身差で勝利。勝ったがクーファアチャラが2着に残れているので、前有利の恩恵はあった。
今回は去年3着に好走したレースになるが、内枠に入ったのが課題。勝ちに行くなら被されたくないのでハナを取りに行く形になって、道中で外からプレッシャーを受けて、直線は内の厳しいところを走ることになる。去年のように馬群の中で走る選択もあるが、それだとズブさが出るし、去年と違って内差しだと伸びない。力を出し切るのが難しい枠になったので消した。
エコロクラージュ
逃げがベストの馬だったが差す競馬にも慣れてきて、前走の兵庫ゴールドCでは差す競馬で勝利。ただ、時計的には平凡。ハンデ53kgだが、ギガースと同斤量と考えたら重い。力を出し切っても厳しい。
サイレンスタイム
園田移籍後は、楽勝で3連勝中。ただ、相手が楽なので強くなったわけではない。時計はまだ縮められそうだが、中央2勝クラスで頭打ちになった馬。地元馬だけならまだ期待できるが、51kgでも手が出ない。良く言えば未知の魅力だが、別馬レベルにパフォーマンスを上げないと掲示板も厳しい。