nigeのコメント
【傾向・全馬評価あり】良化が期待できる条件替わりと臨戦過程!
<予想>
◎:クラウンプライド
実績のある盛岡で久しぶりの国内連戦なら
○:メイショウフンジン
最内からハナか好位外をスムーズに取れるなら
▲:テンカハル
広いコースに替わるのは歓迎
△:ビヨンドザファザー
展開が向いたが状態も上がっていて
☆:ギガキング
54kgでこの相手なら馬券圏内があっても
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2023年
【中央:1番人気】招福S(3勝クラス)(1,1)→名古屋城S(1,5)→かきつばた記念(2,1)
【中央:4番人気】エンプレス杯(3,3)→ダイオライト記念(4,2)→平安S(11,16)
【中央:3番人気】ダイオライト記念(3,3)→平安S(5,5)→三宮S(5,5)
・2022年
【中央:2番人気】摩耶S(3勝クラス)(1,1)→総武S(1,1)→アンタレスS(3,15)
【中央:7番人気】上総S(3勝クラス)(10,9)→下総S(3勝クラス)(5,1)→スレイプニルS(10,1)
【地方:10番人気】赤松杯(4,2)→シアンモア記念(4,1)→みちのく大賞典(3,3)
・2021年
【中央:4番人気】名古屋GP(1,1)→ダイオライト記念(1,4)→平安S(6,11)
【中央:1番人気】名古屋大賞典(4,2)→ブリリアントS(3,2)→スレイプニルS(3,2)
【中央:2番人気】東京大賞典(11,4)→マーチS(2,2)→アンタレスS(2,2)
中央馬は、近3走で中央OPクラス、または地方交流重賞での3着以内がある。夏のJpn3なので複数重賞を勝っているような実績馬の出走が少なく、古馬の地方交流重賞にしては直近でOPクラスに昇級したような馬が目立つレース。
ローテ面では、ブリリアントS・スレイプニルSの東京2100mで2着以内だった馬が好相性。あと、同年の平安S出走馬が1900mになった2013年以降、2013~18年で6年連続2着以内。近年も3年前1着馬、去年2着馬・3着馬が平安Sに出走していた。前走1800mではなく、1900m以上を使ってきた馬の方が結果を出している。
地方馬は、明らかに中央馬が手薄な年や展開で中央馬が多く崩れると、元中央馬(3勝クラス・OPクラス)で近走南関東重賞を好走していた馬、地元馬のトップクラスの馬(シアンモア記念やみちのく大賞典を勝っている馬)が好走している。相手の凡走頼みではあるが、可能性はゼロではない(過去4年で3着馬2頭)。
<展開>
この枠なら、メイショウフンジンが出ムチを入れて被されないようにハナを取りに行く。その外からグランコージー、クラウンプライド、ギガキングあたりが好位を取りに行く。できるだけ逃げることにこだわりたいと言っているグランコージーが玉砕覚悟でハナを取りに来たら、メイショウフンジンは外に切り替える。
激しいハナ争いまではなりそうにないので、やや遅めの入りから少しペースアップの早い平均ペースを想定。
<予想詳細>
本命は、クラウンプライド
チャンピオンズC(3,11)→サウジC(10,9)→かしわ記念(4,12)
前走のかしわ記念(JpnI:船橋ダ1600m)は、二の脚の速さでシャマルの外を取りに行ったが、1コーナーに入るところで外のペプチドナイルからよられて酷いつまづき。好位内の4番手で追走したが、3コーナーでダメと分かる手応え。川田騎手が無理をさせずに流して4.2秒差12着。
12.0 - 11.6 - 12.0 - 12.2 - 12.1 - 12.4 - 13.1 - 13.6
この日は、水が浮く不良馬場で逃げ馬が有利。12レース中7レースが逃げ切りで、特に後半は6レース中5レースが逃げ切り(残り1頭は、2番手から4コーナー先頭の1番人気)。
この馬場を考えると、よられて2列目になったことが痛かった。流れ的にも、1400m的なやや速めの流れからの持続力勝負で脚が溜まらなかった。フェブラリーSの厳しいペースを前で押し切ったペプチドナイルも脚が止まり、タガノビューティーが2着まで持ってこられている。この結果から1600mだが1400mよりの適性が求められたレース。馬場の影響で適性に合わないレースになっていた。
これは、帝王賞で本命にして勝利したキングズソードと同じ凡走理由。それに加えて、海外帰りのマイナス15kgとよられてつまずく不利まであったら凡走は仕方ない。
今回は、盛岡ダ2000mに替わって、久しぶりの国内での連戦は魅力。
盛岡ダ2000mは、2022年JBCクラシックで2着した舞台。テーオーケインズにはねじ伏せられたが、逃げてしぶとく粘って2.1/2馬身差2着に好走。地方では、砂の入れ替え前の時計が出る馬場の大井ダ2000mでも、2023年帝王賞でメイショウハリオにハナ差2着。テーオーケインズに先着する好内容で走っている。実績から地方の中で「時計が出る盛岡の馬場」への適性は高い。
あと、海外挑戦が多い馬なので、久しぶりの国内での連戦はプラス材料。
これは調整のしやすさでプラスになる。海外のレースだと海外輸送があるとそこを考えて調整しないといけないし、帰国後のレースも輸送を挟んでの調整になる。国内での連戦なら海外輸送の影響はないので、負荷をかける調整ができる。
国内のレースを連続して走るのは、2022年のチャンピオンズC以来。1週前は川田騎手騎乗でCW一杯、最終追い切りは小崎騎手騎乗で坂路で一杯。前走時とレース間隔はほぼ同じだが、負荷のかけ方が全く違う。前走時から状態が上がることが期待できる。
川田騎手が休養に入っているので横山武史騎手に乗り替わるが、好位から押し切るタイプなので横山武史騎手にあっているタイプの馬。地方交流重賞での川田騎手の安心感はなくなるが、大きな影響はないと考えている。
メイショウフンジンを外から見ながら位置取りができるのもレース運びがしやすい。メイショウフンジンを好位外で見ながら直線で抜け出す走りを期待する。
対抗は、メイショウフンジン
佐賀記念(4,3)→ブリリアントS(7,1)→平安S(10,3)
前走の平安S(GIII:京都ダ1900m)は、スタートは普通で、やや外の枠から出ムチを入れて位置を上げて2番手で追走。ミトノオーのマイペースに付き合って、直線に入って少し差を広げられたが最後までしぶとく粘って0.1秒差3着。
7.1 - 10.8 - 11.3 - 12.9 - 12.8 - 12.8 - 12.7 - 12.2 - 12.2 - 12.6
中盤が緩んでいたので、前有利の恩恵はあった。でも、ミトノオーを目標にして、一旦差を広げられながら持続力で盛り返しての3着は好内容。前にいれば持続力でしぶとい走りができることを前走でも見せた。
今回は、しっかりハナを取り切れるかが課題。
ハナか好位外が好走パターンで、前走を見て分かるように出脚はそこまで速くない。最内枠は被される可能性が上がるのでマイナス材料。
でも、救いは盛岡ダ2000mがスタートから1コーナーまで距離が長いこと。スタート地点が4コーナー奥のポケットで、1コーナーまで約500mある。1コーナーまでの距離が短いと被されて終わるが、これだけ距離があれば被されても外に切り替えやすい。1コーナーまでの距離があると、外から前に行く馬がスタート直後すぐに内に入ってくることもないので、この馬の出脚でもハナを取りやすい。
想定としては、ハナを取れる可能性が高く、できるだけ逃げることにこだわりたいと言っているグランコージーが強引にハナを取りに来ても外に切り替えられるはず。
近走で崩れたのは、内枠で被されて2列目最内になった2023年浦和記念と激しすぎるハナ争いで潰れた2023年名古屋グランプリ。ハナか好位外で普通の流れなら、かなりしぶとい走りができる。
重賞をいつ勝ってもいい走りはしているので上位争いを期待する。対抗にしたのは、目標にされるので勝ち切るのが難しいから。
単穴は、テンカハル
東京大賞典(8,7)→ブリリアントS(4,9)→平安S(13,13)
前走の平安S(GIII:京都ダ1900m)は、出脚が遅いので後方3番手で1コーナーへ。促しながらの追走で、3コーナーでムチが入っていた。直線は内で追いかけるだけで1.5秒差13着。
レース前から体調は上がっているが、気持ちが乗ってこないとコメントが出ていて、その通りの負け方。前向きさがいつも以上になくて、本来の走りではなかった。
今回は、結果を出している左回りの2000m以上の距離になって、調教の動きにも良化が見えるのが魅力。
この馬が強い走りをしているのは、東京ダ2100m。2023年横浜S(3勝クラス)を勝って、2023年ブラジルCでも勝利。盛岡も同じ左回りで、地方の中では広い1周1600mのコース。
適性を考えると、盛岡の広いコースは地方の中では一番合う舞台(左回りでも小回りの浦和だと向正面での加速に対応できていなかった)。ズブさがあるので、3~4コーナーが下りになっているコース形態もスムーズに加速しやすいと感じる。
あと、1週前と最終追い切りをCWで一杯に追われて、どちらもラスト1F11秒台。全体の時計も近走と比較して速いので、状態の良化が期待できる。
一変する可能性がある舞台と調整過程なので好走を期待する。
4番手は、ビヨンドザファザー
仁川S(7,10)→オアシスS(競走除外)→アハルテケS(7,1)
前走のアハルテケS(OP:東京ダ1600m)は、出たなりでじわっと下げて後方2番手で追走。中盤が落ち着いたので全体が一団で3コーナーへ。残り600mで5頭分外から動き出して、その勢いのまま直線で前を差し切ってハナ差で勝利。
外を走るロスが大きかったが、中盤緩んでいたので最後までいい脚を維持できて好内容。跛行で競走除外明けだったが、状態は逆に上がっての勝利だった。
今回は、状態が戻ってきたことが魅力。
去年の好調時は、京都ダ1900mの桃山S(3勝クラス)を1.3/4馬身差で完勝。さらに、昇級初戦の三宮S(OP:京都ダ1800m)でも、キングズソードに0.2秒差の3着。
その後は、小倉の高速馬場が合わなかった2023年阿蘇S後の休養後から調子が明らかに落ちていた。それが前回で急に調子が戻った走りを見せたので、この状態が続くことを期待できる。
課題は、2000mの距離。
前走で東京ダ1600mのOP特別を勝てる馬で、調子が良くても2000mまでなると距離が気になる。1900mまでは対応しているので、じっくり脚を溜める乗り方ならサッパリはないはず。
距離の課題はあるが、調子が戻った走りに警戒して相手に入れておきたい。
5番手は、ギガキング
駿麗賞(2,1)→京成盃GM(1,1)→かしわ記念(8,8)
前走のかしわ記念(JpnI:船橋ダ1600m)は、出ムチを入れていたが中団外の7番手が精一杯。馬場的にあの位置ではノーチャンスだったので、追いかけるだけになって2.7秒差8着。単純に相手も強いので、これは仕方ない凡走。
今回は、得意の盛岡で、当てにならない中央馬が多いことから相手に入れる選択をした。
船橋巧者なのだが盛岡も得意としている舞台。2歳時に南部駒賞(盛岡ダ1600m)を勝利。3歳時には、中央馬不在のダービーグランプリ(盛岡ダ2000m)を勝利。4歳時には、マーキュリーCに挑戦して1.4秒差5着(3着ヴァケーションとは0.4秒差)。クラウンプライドが2着だったJBCクラシックでは、セイカメテオポリスなどいる中で地方馬最先着の2.0秒差8着。
盛岡では安定していい走りができていて、今回の中央馬は不安材料がある馬が多い。力を出し切るレースができたら3着くらいならあってもいいので押さえに入れておきたい。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
ロードアヴニール
前走の招福S(3勝クラス:中山ダ1800m)は、好位集団のすぐ後ろの中団やや前の内で追走。4コーナーからじわっと位置を上げて、直線で内のスペースから抜け出して1/2馬身差で勝利。
初めての関東輸送をクリアして勝ったことは評価できる。ただ、3連勝の見た目はいいのだが、前走の予想でも消していたくらいでレースレベルの低いところを3連勝している。前走は2勝クラスと比較するとパフォーマンスを上げたが、3勝クラスとしたら平凡。オープン特別でも買わないくらいの内容。
まだ成長中なので素質に期待するのはありだが、前走内容で地方交流重賞だと手が出ない。伸びしろはあると思うが様子見の消し。
■ 地方馬
ヒロシクン
前走のみちのく大賞は、外枠から主張して逃げてマイペース。4コーナーでは手応えが怪しく見えたが、最後までしぶとく粘って3/4馬身差で勝利。いい走りだったのだが、中央馬相手だと前走の走りでも全く足りない。今年4月に1勝クラスが頭打ちで地方移籍した馬。相手が強い。
グローリーグローリ
前走のみちのく大賞は、内をうまく立ち回って3/4馬身差2着。この馬としたら最高の走りができていた。今回は、かなりの相手強化で厳しい。
スワーヴアラミス
門別に移籍後は、ベルピット相手に1.3秒差2着、2.3秒差5着。好位からベルピットを倒しに行く乗り方をした前走が、2000mの距離もあって脚が止まってしまった。1800mベストで2000mだと少しパフォーマンスが落ちる。ただでさえ中央馬相手で厳しいのに、距離も長いと期待しにくい。
アラジンバローズ
前走のあじさい特別(A1A2:園田ダ1700m)は、出遅れて力を出し切れず7着。時々失敗する馬なのでこれは仕方ない。
今回は、園田より軽い馬場の盛岡になるのはいいが、2000mは距離が長い。中央では、1600~1700mでいい走りをしていた。OP特別・リステッドで2~5着で勝ち切れなかったので、地方に移籍した馬。盛岡ダ1600mなら面白いが、2000mだとパフォーマンスが落ちる可能性が高いので厳しい。
ケイアイパープル
地方移籍初戦の赤レンガ記念は、最内だったので主張してハナへ。ベルピットが強すぎて、4コーナーで交わされたが粘って1.8秒差3着。移籍初戦としたらまずまずの走りだった。2走前のブリリアントSでは、メイショウフンジンと0.5秒差の4着。この走りができればいいが、前有利の恩恵があったレース。砂を被らない位置を取れたら、掲示板争いくらいならあっていい。
パワーブローキング
前走のエベレスト特別(A2:船橋ダ1600m)は、2022年雲取賞・京浜盃勝ち馬のシャルフジン相手に2.1/2馬身差完勝。船橋の馬場の対応が課題だったが、全く問題なく力を出せた。
この馬は雨の影響のある馬場が得意で、ペースが流れて持続力が問われる舞台が理想。前走は馬場に対応できれば、この条件にはあっていて納得の好走。今回は、雨の影響がなく、相手強化で地方の中では時計が出る盛岡。距離も2000mになって、中央馬もいると能力的にも厳しいので消し。
グランコージー
前走のみちのく大賞は、競らずに2番手で追走したら勝負どころから案外で0.8秒差4着。逃げてこその馬で、2000mも距離が長いので仕方ない凡走。今回は「できるだけ逃げることにこだわりたい」と陣営が言っているが、逃げたところで相手が強すぎる。個人的には、逃げて変なレースにすることだけはやめてほしいと思っている。
フレイムウィングス
去年のマーキュリーCでは、2.9秒差6着。この馬なりに頑張っていて、今年も掲示板争いに加われたら上出来。相手が強い。