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nige｜スパーキングLC - 2024年7月3日川崎11R｜地方競馬予想のウマニティ
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| 着 順 | 枠 番 |
馬 番 |
予想印 | 馬名 | オッズ | 性齢 | 重量 | 騎手 | 一言コメント |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 7 | 10 | ○ | アーテルアストレア | 3.8 | 牝5 | 57.0 | 菱田裕二 | 距離短縮して変わり身あっていい |
| 2 | 6 | 8 | ▲ | キャリックアリード | 8.6 | 牝5 | 55.0 | 赤岡修次 | 乗り替わりは気になるが川崎適性を評価 |
| 3 | 8 | 12 | △ | ヴィブラフォン | 6.2 | 牝5 | 55.0 | 菅原明良 | 内枠で被されたら完敗は仕方ないので |
| 4 | 4 | 4 | スピーディキック | 6.8 | 牝5 | 55.0 | 御神本訓 | ||
| 5 | 6 | 7 | ライオットガール | 4.4 | 牝4 | 57.0 | 松山弘平 | ||
| 6 | 8 | 11 | ◎ | ミラクルティアラ | 3.9 | 牝4 | 55.0 | 坂井瑠星 | 勝ったレースより負けたレースを評価して |
| 7 | 7 | 9 | ドライゼ | 42.8 | 牝5 | 55.0 | 戸崎圭太 | ||
| 8 | 5 | 5 | フーリッシュホビー | 28.3 | 牝5 | 55.0 | 本田正重 | ||
| 9 | 2 | 2 | ボヌールバローズ | 78.0 | 牝4 | 55.0 | 吉原寛人 | ||
| 10 | 1 | 1 | カラフルキューブ | 116.6 | 牝5 | 55.0 | 矢野貴之 | ||
| 11 | 5 | 6 | ミチノアンジュ | 113.0 | 牝3 | 52.0 | 笹川翼 | ||
| 12 | 3 | 3 | スノーパトロール | 420.9 | 牝4 | 55.0 | 小林捺花 |
| 式別 | 買い方 | 組み合わせ | 1点あたりの金額 |
|---|---|---|---|
| 馬連 | ながし | 11 - 810 |
各2,000円 |
| ３連単 | ﾌｫｰﾒｰｼｮﾝ | 11 - 810 - 81012 |
各900円 |
| 11 - 12 - 810 |
各600円 | ||
| 2着ながし | 11 - 81012 |
各200円 | |
| 合計 | 14通り | 10,000円 | |
| 購入額 | 払戻額 | 収支 | 回収率 |
|---|---|---|---|
| 10,000円 | 0円 | -10,000円 | 0% |
nigeのコメント
【水曜勝負R:傾向・全馬評価あり】勝ったレースより負けたレースを評価！
＜予想＞
◎11.ミラクルティアラ
勝ったレースより負けたレースを評価して
○10.アーテルアストレア
距離短縮して変わり身あっていい
▲8.キャリックアリード
乗り替わりは気になるが川崎適性を評価
△12.ヴィブラフォン
内枠で被されたら完敗は仕方ないので
＜傾向＞
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2023年
【中央：4番人気】コーラルS(11,6)→マリーンC(2,2)→栗東S(8,4)
【地方：1番人気】東京シンデレラマイル(1,1)→フェブラリーS(6,6)→かしわ記念(4,6)
【中央：3番人気】鳴門S(3勝クラス)(7,3)→天満橋S(3勝クラス)(2,1)→栗東S(3,2)
・2022年
【中央：1番人気】エンプレス杯(1,1)→マリーンC(2,1)→かしわ記念(2,1)
【中央：3番人気】ポラリスS(4,5)→マリーンC(3,5)→栗東S(3,1)
【地方：2番人気】エンプレス杯(2,2)→マリーンC(1,2)→さきたま杯(5,1)
・2021年
【地方：2番人気】エンプレス杯(6,2)→マリーンC(1,3)→かしわ記念(9,8)
【中央：3番人気】加古川S(3勝クラス)(1,2)→梅田S(3勝クラス)(1,2)→三条S(3勝クラス)(1,1)
【地方：6番人気】エンプレス杯(9,11)→東風賞(B1B2)(3,1)→水無月特別(A2)(1,2)
ローテ的には、かしわ記念を使った馬が3年連続好走中(2勝2着1回)。かしわ記念以外は、OPクラス・地方交流重賞の好走実績がある馬か、近走で3勝クラス勝ちしているまだ伸びしろのある馬が多い。
ただ、今年からの「全日本的なダート競走の体系整備」の影響で、兵庫女王盃、エンプレス杯を使った馬が今後の中心になることが予想される。
あと1600mのレースなのに、「1200～1400mの実績馬」の好走が多いのが目立つ傾向。2018年2着オウケンビリーヴ、2014年1着・2015年2着だったサウンドガガが、中央では1200mで勝ち上がってきた馬。2020年1着ファッショニスタ、2023年1着レディバグ・3着タガノクリステルは、1400mで勝ち上がってきた馬。
これは、川崎のコース形態が影響している。スタートから1コーナーまで位置取り争いがあっても、コーナーがきついから減速しないと走れないので強制的にペースを落とされる（小回り1周コースなのでコーナー4回）。これで自然と脚が溜まることになり、かつ1600mの牝馬限定なので道中のペースも楽になることから距離延長に対応しやすくなっている。
これも「全日本的なダート競走の体系整備」の影響で出走が今後減る（出走枠に入りにくくなる）と思うが、「1200～1400mの実績馬」が出てきた場合は注意が必要。
地方馬は、5年連続で馬券圏内に好走中。5年前は、中央馬が走らなすぎで「B1」を勝った直後の11番人気の馬が3着。3年前は、3勝クラスで頭打ちになって地方に移籍したグランデストラーダが3着に好走。中央馬が2頭以上崩れると判断したら、南関東「B1」以上を勝っている馬を相手に入れるのはあり。
中央馬が普通のレベルなら、近走で地方交流重賞で好走している馬か元中央馬OPクラスでないと厳しい。
＜展開＞
逃げたいのは、内からボヌールバローズ、フーリッシュホビー、ミチノアンジュ、ヴィブラフォン。昨年の兵庫GTでも逃げたボヌールバローズが内枠から主張してハナへ。その外に大外から出してくるヴィブラフォン。それに続いてフーリッシュホビー、ミチノアンジュ、ミラクルティアラあたりが追走。
ハイペースになりそうなメンバーだが、ボヌールバローズとヴィブラフォンの間にいるフーリッシュホビー次第。無理して2番手を取りに行くようなことをしなければ、ペースを落ち着かせたいボヌールバローズとヴィブラフォンの騎手の考えは一致する。
1コーナーまでは速くなるが、隊列が決まってきついコーナーに入ると緩んでの平均ペースを想定。
＜予想詳細＞
本命は、ミラクルティアラ
雅S(3勝クラス:京都ダ1800m)(2,5)→北山S(3勝クラス:京都ダ1800m)(1,2)→上総S(3勝クラス:中山ダ1800m)(1,1)
前走の上総S(3勝クラス:中山ダ1800m)は、外枠から内を見ながら出していってハナへ。ハナを取り切ったらペースを落として、ゆったりした前半の入り。残り800mから徐々にペースを上げてクビ差で勝利。
マイペース逃げられていたら、力が違うレース内容。単勝1.7倍の人気通りの走りだった。
評価しているのは、前走の勝ったレースではなく負けて2着だったレース。
2走前は、ハンデ戦で実質トップハンデタイの55kgを背負って、牡馬で同斤量で展開が向いたゴーゴーユタカにハナ差2着（同じく好位にいた3着サンデーファンデーが、次走勝ち上がって展開不向きを証明）。3走前は、痛恨の出遅れでも、上がり2位タイの脚で5着（1着ヤマニンウルス）。
4走前は、その後に東海S4着になるブライアンセンスに差されて1/2馬身差2着。1.1/4馬身差以上離した3着・4着・5着・7着の馬は、その後に勝ち上がって現OPクラス。そのうち2頭は、OP特別・リステッドでも3着以内に好走している好メンバーレース。
5走前は、その後にアンタレスSを勝つミッキーヌチバナにアタマ差2着。6走前は、その後に総武S2着、兵庫女王盃3着サーマルソアリングに1.1/4馬身差2着。
相手の「運」がなかっただけで、いろいろなペースに対応して濃いレース内容ばかり。牝馬限定の3勝クラスを勝ち上がったのではなく、その後OPクラスで好走する馬たちと互角の走りをしている。これは、牝馬限定の地方交流重賞に入れば期待できる実績。
あと、1400m実績があるのも魅力。
レース傾向に「1200～1400mの実績馬の好走が多いのが目立つ」ことを挙げたが、3歳の前半までは1200～1400mを走っていた。2023年端午Sで10着に崩れて距離を伸ばしたが、3歳1勝クラスでは現OPクラスのアームズレインやスマートフォルスの2着実績がある。短い距離でも走れるスピードがあるのは、この舞台で魅力。
気になるのは、勝負仕上げ後の状態。
前走は、加用正調教師が引退する週でどう考えても勝負仕上げだったはず。そこから休養を挟んでの転厩初戦。調教の時計は出ているが、本来の走りができるかの不安はある。
不安材料はあるが、このメンバーで揉まれない外枠に入れたら普通に走れたら勝てる力はある。好位外～中団やや前をスムーズに走っての差し切りを期待する。
対抗は、アーテルアストレア
2024年クイーン賞(2,1)→兵庫女王盃(2,2)→エンプレス杯(4,6)
前走のエンプレス杯(川崎ダ2100m)は、いいスタートから中団やや前の外にいたが、1周目3コーナーから位置を上げて好位外の4番手まで上がって追走。2周目向正面でのペースアップにはついて行ったが、3コーナーから手応えが怪しくなって直線も伸びず1.4秒差6着。
兵庫女王盃の向正面で早めに動いた影響か、1周目3～4コーナーで位置を上げて、その後の直線で少し折り合いを欠いていた。あと、オーサムリザルトが溜め逃げをして、2周目向正面での大きなペースアップ（13.2秒から11.7秒）を追いかけて脚を使って、単純に距離が長い影響も出たと考えている。
今回は、距離短縮とある程度ペースが流れてくれそうなのは歓迎。
前走や中央での走りを見ると1800mベストで、2000m以上に伸びたらマイナス。それを考えると、距離が伸びるより短くなる方が期待できる。
あと、前走の負け方から少し脚を溜める乗り方をするはずなので、ペースが落ち着くと届かない可能性が上がる。その点で、ペースがある程度流れてくれそうなのも歓迎。
課題は、目標としていたエンプレス杯後のレースになること。
今年初戦のクイーン賞を勝った後に「兵庫女王盃を挟むかは未定で、エンプレス杯を目標にする」とされていた。結局、兵庫女王盃を使って、エンプレス杯のローテを選択。目標としたレース後なので、状態が下がることは警戒しないといけない。それも、（対応できると考えているが）実績のない距離でもある。
あっさり勝っても納得できるが、1600mに対応できなかったり、状態が下がっていてパフォーマンスが落ちても納得なのでこの評価になった。
単穴は、キャリックアリード
クイーン賞(4,3)→兵庫女王盃(5,4)→エンプレス杯(7,3)
前走のエンプレス杯(川崎ダ2100m)は、出たなりで中団やや前の最内でじっとして追走。2周目の向正面の中盤からじわっと動き出して、前との差を少し縮めて6番手で直線の外へ。そこから伸びを欠いた馬を差して0.5秒差3着。
じっとしてチャンスをうかがう乗り方で、力を出し切って馬券圏内まで浮上する好内容。中央馬が崩れてくれた恩恵はあったが、あそこまで持ってこられるのは力がないとできない。
今回は、川崎適性の高さを評価して高めの評価にした。
川崎では、前走のエンプレス杯3着だけでなく、4走前に神奈川記念(川崎ダ1600m)でも2着に好走している。逃げたヴィブラフォンに押し切られてしまったが、前の馬の脚が鈍るけど、後ろの馬もタフすぎる馬場で伸びを欠くような超時計のかかる馬場。展開は向いていたが、馬場に負けた2着。
今の川崎は、神奈川記念の時のような特殊馬場ではないので、ヴィブラフォンには先着できる可能性が高いと考えている。
気になるのは、御神本騎手から赤岡騎手への乗り替わり。
赤岡騎手はいい騎手なのだが、テン乗りの重賞は不安。あと、赤岡騎手だと前走のようなじっとしてチャンスをうかがう乗り方ではなく、勝ちに行く乗り方をするはず。そうなると勝ちに行って止まる怖さも出てくる。
積極的に動きすぎず神奈川記念と同じようなレース運びができれば、神奈川記念より馬場と展開が向くはずなので好走があっていい。
4番手は、ヴィブラフォン
奥羽S(3勝クラス:福島ダ1700m)(5,1)→神奈川記念(5,1)→兵庫女王盃(4,5)
前走の兵庫女王盃(園田ダ1870m)は、好スタートだったライオットガールがハナを取りに来て、被されて2列目最内で追走。2周目向正面のペースアップについて行けず1.8秒差5着。
相手強化で距離も長いのに、休み明けの11kg増に加えて、逃げてマイペースにも持ち込めないと完敗は仕方ない。
今回は、距離短縮で外枠に入ったのが魅力。
この舞台は神奈川記念で、逃げて勝利した舞台。逃げるか2番手で走ることでパフォーマンスを上げたので、被されずに位置を取りに行ける枠も歓迎。
想定展開にも書いたが、ボヌールバローズがハナを取って、ヴィブラフォンが2番手の隊列になればペースを落としたいとの騎手の考えは一致する。ハイペースまで速くなるのは、間にいる馬が自滅覚悟で出してきた時。普通に出して、行けないと考えて引いてくれたら残れるくらいのペースになる。
騎手たちは、当然速くなることは想定しているはず。このような明らかに速くなりそうなメンバー構成だと最初から出していかなかったり、早々に引く馬が多くなるのは、よく見るパターン。相手は強いが、案外速くならないパターンを警戒して相手に入れておきたい。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
ライオットガール
前走のエンプレス杯(川崎ダ2100m)は、ハナを取りに行って取り切った。でも、、ペースダウンにオーサムリザルトが付き合わずに1周目4コーナーで外から少し前に出て、2列目最内に下がって2周目1コーナーへ。2周目向正面での大きな加速で少し差を広げられて、なんとかついて行っていたが直線で伸びを欠いてグランブリッジとキャリックアリードに差されて0.7秒差4着。
オーサムリザルトが強かったというのはあるが、逃げた次のレースで逃げられないとパフォーマンスを落とすのは仕方ない。ハナを取り入って譲らず主張し切らなかった選択も結果的に間違いだった（もっと崩れていた可能性があるが、ハナを主張し切った方が勝つ可能性はあった）。
今回は、目標後のレースに加えて、1600mへの距離短縮が課題。エンプレス杯が目標のローテなので、状態が維持できているかが課題。あと、いい位置を取れることが好走につながる馬。1600mに距離短縮で、これだけ前に行きたい馬が多いと位置取りが悪くなる可能性が高い。
ハイペースでの消耗戦になったりしたら船橋（2023年クイーン賞）を勝てる持続力が活きるかもしれないが、想定する流れで差していい馬でもないので軽視した。
■ 地方馬
カラフルキューブ
手薄な3勝クラスを勝ち上がって、プリティーチャンスが自滅して3着に入れた馬。OPクラスだと頭打ちで、地方では馬場が向かず。今の走りでは厳しい。
ボヌールバローズ
楠賞(園田ダ1400m)でスペシャルエックスを倒せる馬なので、短い距離がいい。東京プリンセス賞(大井ダ1800m)2着馬だが、相手が違いすぎるので1600mは距離が長い。
スノーパトロール
エンプレス杯6.7秒差なので、回ってくるだけ。
スピーディキック
去年の2着馬だが「ワンターン1400mベストのレディバグに負けた舞台」とも言える。あと、勝った2023年東京シンデレラマイル、2024年フェブラリーSは、1年前と比べるとパフォーマンスが落ちている。さらに、芝の阪神牝馬Sを使って反動が大きかったとコメントが出ている。調整過程も1週前追い切りを一杯に追うことが多いのに、今回は馬なり。気になる点が多くて、能力以上の人気なので消す判断になった。
フーリッシュホビー
5連勝中だが、B3からB2なので相手はかなり弱い。この相手だと時計的に足りないし、ハナどころか好位を取るのも大変。好位を取ったところで、レースレベルに対応できないので消し。
ミチノアンジュ
ユングフラウ賞1着、桜花賞3着と逃げて結果を出しているが、相手が違いすぎる。時計面では足りないし、1600mも長いので消し。
ドライゼ
牝馬限定の手薄な3勝クラスを勝ち上がったので、OP特別（平城京S1.4秒差9着）を1戦走って地方移籍。南関東は牝馬限定のレースがあるので、地方移籍はいい選択。ただ、地方交流重賞だと相手が強い。コース的にも、川崎より船橋や浦和向きと感じるので消し。
＜予想＞
◎11.ミラクルティアラ
勝ったレースより負けたレースを評価して
○10.アーテルアストレア
距離短縮して変わり身あっていい
▲8.キャリックアリード
乗り替わりは気になるが川崎適性を評価
△12.ヴィブラフォン
内枠で被されたら完敗は仕方ないので
＜傾向＞
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2023年
【中央：4番人気】コーラルS(11,6)→マリーンC(2,2)→栗東S(8,4)
【地方：1番人気】東京シンデレラマイル(1,1)→フェブラリーS(6,6)→かしわ記念(4,6)
【中央：3番人気】鳴門S(3勝クラス)(7,3)→天満橋S(3勝クラス)(2,1)→栗東S(3,2)
・2022年
【中央：1番人気】エンプレス杯(1,1)→マリーンC(2,1)→かしわ記念(2,1)
【中央：3番人気】ポラリスS(4,5)→マリーンC(3,5)→栗東S(3,1)
【地方：2番人気】エンプレス杯(2,2)→マリーンC(1,2)→さきたま杯(5,1)
・2021年
【地方：2番人気】エンプレス杯(6,2)→マリーンC(1,3)→かしわ記念(9,8)
【中央：3番人気】加古川S(3勝クラス)(1,2)→梅田S(3勝クラス)(1,2)→三条S(3勝クラス)(1,1)
【地方：6番人気】エンプレス杯(9,11)→東風賞(B1B2)(3,1)→水無月特別(A2)(1,2)
ローテ的には、かしわ記念を使った馬が3年連続好走中(2勝2着1回)。かしわ記念以外は、OPクラス・地方交流重賞の好走実績がある馬か、近走で3勝クラス勝ちしているまだ伸びしろのある馬が多い。
ただ、今年からの「全日本的なダート競走の体系整備」の影響で、兵庫女王盃、エンプレス杯を使った馬が今後の中心になることが予想される。
あと1600mのレースなのに、「1200～1400mの実績馬」の好走が多いのが目立つ傾向。2018年2着オウケンビリーヴ、2014年1着・2015年2着だったサウンドガガが、中央では1200mで勝ち上がってきた馬。2020年1着ファッショニスタ、2023年1着レディバグ・3着タガノクリステルは、1400mで勝ち上がってきた馬。
これは、川崎のコース形態が影響している。スタートから1コーナーまで位置取り争いがあっても、コーナーがきついから減速しないと走れないので強制的にペースを落とされる（小回り1周コースなのでコーナー4回）。これで自然と脚が溜まることになり、かつ1600mの牝馬限定なので道中のペースも楽になることから距離延長に対応しやすくなっている。
これも「全日本的なダート競走の体系整備」の影響で出走が今後減る（出走枠に入りにくくなる）と思うが、「1200～1400mの実績馬」が出てきた場合は注意が必要。
地方馬は、5年連続で馬券圏内に好走中。5年前は、中央馬が走らなすぎで「B1」を勝った直後の11番人気の馬が3着。3年前は、3勝クラスで頭打ちになって地方に移籍したグランデストラーダが3着に好走。中央馬が2頭以上崩れると判断したら、南関東「B1」以上を勝っている馬を相手に入れるのはあり。
中央馬が普通のレベルなら、近走で地方交流重賞で好走している馬か元中央馬OPクラスでないと厳しい。
＜展開＞
逃げたいのは、内からボヌールバローズ、フーリッシュホビー、ミチノアンジュ、ヴィブラフォン。昨年の兵庫GTでも逃げたボヌールバローズが内枠から主張してハナへ。その外に大外から出してくるヴィブラフォン。それに続いてフーリッシュホビー、ミチノアンジュ、ミラクルティアラあたりが追走。
ハイペースになりそうなメンバーだが、ボヌールバローズとヴィブラフォンの間にいるフーリッシュホビー次第。無理して2番手を取りに行くようなことをしなければ、ペースを落ち着かせたいボヌールバローズとヴィブラフォンの騎手の考えは一致する。
1コーナーまでは速くなるが、隊列が決まってきついコーナーに入ると緩んでの平均ペースを想定。
＜予想詳細＞
本命は、ミラクルティアラ
雅S(3勝クラス:京都ダ1800m)(2,5)→北山S(3勝クラス:京都ダ1800m)(1,2)→上総S(3勝クラス:中山ダ1800m)(1,1)
前走の上総S(3勝クラス:中山ダ1800m)は、外枠から内を見ながら出していってハナへ。ハナを取り切ったらペースを落として、ゆったりした前半の入り。残り800mから徐々にペースを上げてクビ差で勝利。
マイペース逃げられていたら、力が違うレース内容。単勝1.7倍の人気通りの走りだった。
評価しているのは、前走の勝ったレースではなく負けて2着だったレース。
2走前は、ハンデ戦で実質トップハンデタイの55kgを背負って、牡馬で同斤量で展開が向いたゴーゴーユタカにハナ差2着（同じく好位にいた3着サンデーファンデーが、次走勝ち上がって展開不向きを証明）。3走前は、痛恨の出遅れでも、上がり2位タイの脚で5着（1着ヤマニンウルス）。
4走前は、その後に東海S4着になるブライアンセンスに差されて1/2馬身差2着。1.1/4馬身差以上離した3着・4着・5着・7着の馬は、その後に勝ち上がって現OPクラス。そのうち2頭は、OP特別・リステッドでも3着以内に好走している好メンバーレース。
5走前は、その後にアンタレスSを勝つミッキーヌチバナにアタマ差2着。6走前は、その後に総武S2着、兵庫女王盃3着サーマルソアリングに1.1/4馬身差2着。
相手の「運」がなかっただけで、いろいろなペースに対応して濃いレース内容ばかり。牝馬限定の3勝クラスを勝ち上がったのではなく、その後OPクラスで好走する馬たちと互角の走りをしている。これは、牝馬限定の地方交流重賞に入れば期待できる実績。
あと、1400m実績があるのも魅力。
レース傾向に「1200～1400mの実績馬の好走が多いのが目立つ」ことを挙げたが、3歳の前半までは1200～1400mを走っていた。2023年端午Sで10着に崩れて距離を伸ばしたが、3歳1勝クラスでは現OPクラスのアームズレインやスマートフォルスの2着実績がある。短い距離でも走れるスピードがあるのは、この舞台で魅力。
気になるのは、勝負仕上げ後の状態。
前走は、加用正調教師が引退する週でどう考えても勝負仕上げだったはず。そこから休養を挟んでの転厩初戦。調教の時計は出ているが、本来の走りができるかの不安はある。
不安材料はあるが、このメンバーで揉まれない外枠に入れたら普通に走れたら勝てる力はある。好位外～中団やや前をスムーズに走っての差し切りを期待する。
対抗は、アーテルアストレア
2024年クイーン賞(2,1)→兵庫女王盃(2,2)→エンプレス杯(4,6)
前走のエンプレス杯(川崎ダ2100m)は、いいスタートから中団やや前の外にいたが、1周目3コーナーから位置を上げて好位外の4番手まで上がって追走。2周目向正面でのペースアップにはついて行ったが、3コーナーから手応えが怪しくなって直線も伸びず1.4秒差6着。
兵庫女王盃の向正面で早めに動いた影響か、1周目3～4コーナーで位置を上げて、その後の直線で少し折り合いを欠いていた。あと、オーサムリザルトが溜め逃げをして、2周目向正面での大きなペースアップ（13.2秒から11.7秒）を追いかけて脚を使って、単純に距離が長い影響も出たと考えている。
今回は、距離短縮とある程度ペースが流れてくれそうなのは歓迎。
前走や中央での走りを見ると1800mベストで、2000m以上に伸びたらマイナス。それを考えると、距離が伸びるより短くなる方が期待できる。
あと、前走の負け方から少し脚を溜める乗り方をするはずなので、ペースが落ち着くと届かない可能性が上がる。その点で、ペースがある程度流れてくれそうなのも歓迎。
課題は、目標としていたエンプレス杯後のレースになること。
今年初戦のクイーン賞を勝った後に「兵庫女王盃を挟むかは未定で、エンプレス杯を目標にする」とされていた。結局、兵庫女王盃を使って、エンプレス杯のローテを選択。目標としたレース後なので、状態が下がることは警戒しないといけない。それも、（対応できると考えているが）実績のない距離でもある。
あっさり勝っても納得できるが、1600mに対応できなかったり、状態が下がっていてパフォーマンスが落ちても納得なのでこの評価になった。
単穴は、キャリックアリード
クイーン賞(4,3)→兵庫女王盃(5,4)→エンプレス杯(7,3)
前走のエンプレス杯(川崎ダ2100m)は、出たなりで中団やや前の最内でじっとして追走。2周目の向正面の中盤からじわっと動き出して、前との差を少し縮めて6番手で直線の外へ。そこから伸びを欠いた馬を差して0.5秒差3着。
じっとしてチャンスをうかがう乗り方で、力を出し切って馬券圏内まで浮上する好内容。中央馬が崩れてくれた恩恵はあったが、あそこまで持ってこられるのは力がないとできない。
今回は、川崎適性の高さを評価して高めの評価にした。
川崎では、前走のエンプレス杯3着だけでなく、4走前に神奈川記念(川崎ダ1600m)でも2着に好走している。逃げたヴィブラフォンに押し切られてしまったが、前の馬の脚が鈍るけど、後ろの馬もタフすぎる馬場で伸びを欠くような超時計のかかる馬場。展開は向いていたが、馬場に負けた2着。
今の川崎は、神奈川記念の時のような特殊馬場ではないので、ヴィブラフォンには先着できる可能性が高いと考えている。
気になるのは、御神本騎手から赤岡騎手への乗り替わり。
赤岡騎手はいい騎手なのだが、テン乗りの重賞は不安。あと、赤岡騎手だと前走のようなじっとしてチャンスをうかがう乗り方ではなく、勝ちに行く乗り方をするはず。そうなると勝ちに行って止まる怖さも出てくる。
積極的に動きすぎず神奈川記念と同じようなレース運びができれば、神奈川記念より馬場と展開が向くはずなので好走があっていい。
4番手は、ヴィブラフォン
奥羽S(3勝クラス:福島ダ1700m)(5,1)→神奈川記念(5,1)→兵庫女王盃(4,5)
前走の兵庫女王盃(園田ダ1870m)は、好スタートだったライオットガールがハナを取りに来て、被されて2列目最内で追走。2周目向正面のペースアップについて行けず1.8秒差5着。
相手強化で距離も長いのに、休み明けの11kg増に加えて、逃げてマイペースにも持ち込めないと完敗は仕方ない。
今回は、距離短縮で外枠に入ったのが魅力。
この舞台は神奈川記念で、逃げて勝利した舞台。逃げるか2番手で走ることでパフォーマンスを上げたので、被されずに位置を取りに行ける枠も歓迎。
想定展開にも書いたが、ボヌールバローズがハナを取って、ヴィブラフォンが2番手の隊列になればペースを落としたいとの騎手の考えは一致する。ハイペースまで速くなるのは、間にいる馬が自滅覚悟で出してきた時。普通に出して、行けないと考えて引いてくれたら残れるくらいのペースになる。
騎手たちは、当然速くなることは想定しているはず。このような明らかに速くなりそうなメンバー構成だと最初から出していかなかったり、早々に引く馬が多くなるのは、よく見るパターン。相手は強いが、案外速くならないパターンを警戒して相手に入れておきたい。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
ライオットガール
前走のエンプレス杯(川崎ダ2100m)は、ハナを取りに行って取り切った。でも、、ペースダウンにオーサムリザルトが付き合わずに1周目4コーナーで外から少し前に出て、2列目最内に下がって2周目1コーナーへ。2周目向正面での大きな加速で少し差を広げられて、なんとかついて行っていたが直線で伸びを欠いてグランブリッジとキャリックアリードに差されて0.7秒差4着。
オーサムリザルトが強かったというのはあるが、逃げた次のレースで逃げられないとパフォーマンスを落とすのは仕方ない。ハナを取り入って譲らず主張し切らなかった選択も結果的に間違いだった（もっと崩れていた可能性があるが、ハナを主張し切った方が勝つ可能性はあった）。
今回は、目標後のレースに加えて、1600mへの距離短縮が課題。エンプレス杯が目標のローテなので、状態が維持できているかが課題。あと、いい位置を取れることが好走につながる馬。1600mに距離短縮で、これだけ前に行きたい馬が多いと位置取りが悪くなる可能性が高い。
ハイペースでの消耗戦になったりしたら船橋（2023年クイーン賞）を勝てる持続力が活きるかもしれないが、想定する流れで差していい馬でもないので軽視した。
■ 地方馬
カラフルキューブ
手薄な3勝クラスを勝ち上がって、プリティーチャンスが自滅して3着に入れた馬。OPクラスだと頭打ちで、地方では馬場が向かず。今の走りでは厳しい。
ボヌールバローズ
楠賞(園田ダ1400m)でスペシャルエックスを倒せる馬なので、短い距離がいい。東京プリンセス賞(大井ダ1800m)2着馬だが、相手が違いすぎるので1600mは距離が長い。
スノーパトロール
エンプレス杯6.7秒差なので、回ってくるだけ。
スピーディキック
去年の2着馬だが「ワンターン1400mベストのレディバグに負けた舞台」とも言える。あと、勝った2023年東京シンデレラマイル、2024年フェブラリーSは、1年前と比べるとパフォーマンスが落ちている。さらに、芝の阪神牝馬Sを使って反動が大きかったとコメントが出ている。調整過程も1週前追い切りを一杯に追うことが多いのに、今回は馬なり。気になる点が多くて、能力以上の人気なので消す判断になった。
フーリッシュホビー
5連勝中だが、B3からB2なので相手はかなり弱い。この相手だと時計的に足りないし、ハナどころか好位を取るのも大変。好位を取ったところで、レースレベルに対応できないので消し。
ミチノアンジュ
ユングフラウ賞1着、桜花賞3着と逃げて結果を出しているが、相手が違いすぎる。時計面では足りないし、1600mも長いので消し。
ドライゼ
牝馬限定の手薄な3勝クラスを勝ち上がったので、OP特別（平城京S1.4秒差9着）を1戦走って地方移籍。南関東は牝馬限定のレースがあるので、地方移籍はいい選択。ただ、地方交流重賞だと相手が強い。コース的にも、川崎より船橋や浦和向きと感じるので消し。
払戻金
| 単勝 | 10 | 380円 | 1番人気 |
|---|---|---|---|
| 複勝 | 10 | 140円 | 1番人気 |
| 8 | 210円 | 6番人気 | |
| 12 | 190円 | 5番人気 | |
| 枠連複 | 6 - 7 | 480円 | 3番人気 |
| 馬連複 | 8 - 10 | 1,120円 | 4番人気 |
| 枠連単 | 7 - 6 | 920円 | 4番人気 |
|---|---|---|---|
| 馬連単 | 10 - 8 | 2,130円 | 7番人気 |
| ワイド | 8 - 10 | 390円 | 3番人気 |
| 10 - 12 | 440円 | 6番人気 | |
| 8 - 12 | 590円 | 13番人気 | |
| 三連複 | 8 - 10 - 12 | 2,670円 | 12番人気 |
| 三連単 | 10 - 8 - 12 | 12,490円 | 50番人気 |
馬場：良
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