nigeのコメント
【水曜勝負R:傾向・全馬評価あり】適性がかなり大井向きなので期待!
<予想>
◎12.アームズレイン
1200mの外枠歓迎で大井のコース形態も合う
○10.テイエムトッキュウ
強いが中山1200mが合いすぎている不安あり
▲8.クロジシジョー
前走は言い訳のできる凡走で巻き返し可能
△2.ギャルダル
距離対応が未知だが充実期に入って
☆11.マルモリスペシャル
ワンターンで御神本騎手替わりなら怖さある
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2023年
【中央:1番人気】JBCスプリント(5,2)→カペラS(1,2)→リヤドダートスプリント(7,6)
【中央:2番人気】りんくうS(2,1)→大和S(2,1)→黒船賞(3,8)
【中央:4番人気】兵庫GT(3,4)→根岸S(12,16)→千葉S(3,12)
・2022年
【中央:4番人気】伊賀S(3勝クラス)(1,6)→橿原S(3勝クラス)(1,2)→なにわS(3勝クラス)(1,1)
【中央:1番人気】JBCスプリント(3,5)→カペラS(2,2)→大和S(1,2)
【地方:8番人気】B2(3,1)→ニュートラック上山賞(1,1)→マーチ賞(3,1)
・2021年
【中央:1番人気】室町S(8,2)→ジャニュアリーS(3,1)→大和S(2,1)
【地方:2番人気】カペラS(5,8)→根岸S(15,9)→フジノウェーブ記念(2,4)
【地方:5番人気】アフター5スター賞(2,2)→JBCスプリント(10,5)→船橋記念(1,1)
去年は中央馬が上位独占したが、古馬の地方交流重賞では地方馬の好走が目立つレース。2018年から2022年までは、5年連続地方馬が馬券圏内に好走。このレースより前に地方交流重賞5着以内の実績があった馬がほとんど。2022年3着ギシギシは、地方交流重賞初挑戦だったが3連勝中で勢いがあった。
地方馬の好走が多い理由は、トップクラスの1200mがベストの中央馬にとって開催時期が悪いことと、1400mの地方交流重賞が同時期に多いから。
トップクラスの1200mがベストの中央馬にとってローテの中心に考えるのは、リヤドダートスプリント(2月下旬)、ドバイゴールデンシャヒーン(3月下旬)、1200mの時のJBCスプリント(11月上旬)、カペラS(12月中旬)。ドバイに行くような馬はレース間隔の短さから出てこない。
ドバイに行かないまでも重賞実績がある馬は、この時期に休んでいて北海道SC(今年から3歳限定で8月中旬に変更)や夏のクラスターC(8月中旬)から年末のレースを目指すことが多かった。あと、1400mの地方交流重賞が同時期に多いので、1200m・1400mどちらもこなせる馬の出走がばらけることも影響している。
これらの理由で、中央馬の出走ラインが下がり、OP特別でも負けているような馬や、3勝クラスを勝ったばかりの馬が初めて地方交流重賞に挑戦することが増えていた。そうなると出走馬のメンバーレベルが下がり、地方の馬場や初ナイターなど未知の要素に対応できずに崩れる馬が多くなることで、地方馬の好走が多くなっていた。
ただ、北海道SCが3歳限定に変わったことで、今後は中央馬のメンバーレベルが少し上がることが予想される(今年は前年カペラS勝ち馬、同年根岸S2着馬が参戦)。
ローテから見ると、中央馬だと近3走でOP特別・リステッド1着、地方交流重賞4着以内。前走で3勝クラス1着の馬が好走。もう少し前にさかのぼれば、カペラS・根岸Sで3着以内の馬の信頼度が高かった。地方馬は、フジノウェーブ記念3番人気以内(着順より人気になる実績重視)、船橋記念1着の馬が結果を出している。
<展開>
逃げたいのは、テイエムトッキュウ。ハナ必須タイプで同型不在なら迷わずハナへ。その外から出してアームズレインが2番手。2頭に続いて、キュウドウクン、ギシギシ、ジャスティン、ヘリオスあたりが追走。マルモリスペシャルもスタートを出れば好位勢に加わる。
テイエムトッキュウは溜め逃げタイプではないので、単騎逃げでもスローペースまで遅くならない。平均ペースを想定。
<予想詳細>
本命は、アームズレイン
室町S(1,15)→りんくうS(4,1)→根岸S(6,2)
前走の根岸S(東京1400m)は、大外から軽く押して2番手。そこで行きたがるのを我慢させながら追走。楽な手応えで直線に入って、外を確認して残り400mで追い出し。ただ、好位外にいたエンペラーワケアが1頭違う脚で伸びてきて交わされ、ラスト200mでサンライズフレイムに迫られたが2着を確保(0.4秒差)。
・2024年根岸Sラップ推移
12.4 - 11.4 - 12.0 - 12.5 - 12.3 - 11.4 - 12.1
この週の東京は、かなり乾燥した時計のかかる馬場で差し・追い込みが届いていた。その馬場と前に行く馬が少ないメンバーでペースが上がらなかった。当日の2勝クラスの800m通過が「48.6秒」、根岸Sの800m通過は「48.3秒」。同日の2勝クラスでも前有利の遅いペースだったので、重賞でそれより0.3秒しか速くないなら圧倒的前有利。逃げたヘリオスと2番手アームズレインは、かなり展開の恩恵を受けたレースだった。
でも、アームズレインのベストは1200m。評価が上がるレースではないが、距離の長い1400mで展開の助けがあったとはいえ、2着に残ったのはよく粘れている。このレース直後に、次走がさらに距離が伸びるフェブラリーSなら「迷わず消し」。同距離1400mなら相手に恵まれないと「軽視」。距離短縮で1200mなら「買い」と考えていた。
今回は、距離短縮で外枠に入って、大井1200mのコース替わりも魅力。
展開に恵まれて根岸Sで1400mに対応したが、1200mがベストなのは間違いない。距離短縮はプラス材料。枠は、もまれる位置での好走がないので、速い馬がいるなら外枠が理想(5勝中4章が、ハナか2番手)。外枠、かつテイエムトッキュウより外は理想的。
あと、大井のコース形態も合っていると考えている。
大井外回りは、ワンターンでコーナー角度がきつくて、直線の長さもある。このコース形態の影響から3~4コーナーで一旦緩んで、直線に入って再加速するラップ推移になりやすい。
中央でこのラップ推移になりやすいのが、新潟と中京。アームズレインは、1勝クラスと2勝クラスを中京1200m。3勝クラスを新潟1200mで勝っている。それに加えて、前走の東京1400mでも緩んで直線で加速する流れを好走。大井外回りのラップ推移は、この馬に合っている。
課題を挙げるなら、初めてのナイター競馬と大井の馬場は走ってみないと分からない未知の不安。でも、馬場に関しては前走のタフな馬場に対応して、火曜午前にかなり雨が降ってくれた今の馬場なら不安は軽減されている。
陣営が少し気にしている「右回り」に関しては、問題ないと考えている。気にする理由は、3走前の室町S(京都1200m)での原因が分からない凡走。ただ、この時期の京都ダートは、路盤改修で特殊な馬場になっていて原因不明の凡走が多かった。
室町Sの時も、やや重だったのに良馬場よりかなり時計がかかる馬場。さらに、前が残れるラップ推移なのに前の馬が止まっていた(マイペースで逃げていたテイエムトッキュウも5着)。特殊馬場に対応できるかも重要だったので、この時期の京都の凡走は気にしないでいい。
未知の課題はあるが、外枠の大井1200mはかなりの好条件なので積極的に狙いたい。
対抗は、テイエムトッキュウ
函館SS(6,15)→室町S(4,5)→カペラS(2,1)
前走のカペラS(中山1200m)は、外枠のチェイスザドリームが好スタートだったが、内枠からスピードの違いでハナへ。マイペースで走って、4コーナーから直線に入るところで少し差を広げて直線へ。坂に入ってもチェイスザドリームに差を縮めさせずに、3馬身差で完勝。
・2023年カペラSラップ推移
11.8 - 10.5 - 11.2 - 11.3 - 11.8 - 12.7
このレースは、出走馬が決まった時点で運があった。2022年カペラSの超ハイペースに加わっていて、出走していたらハナ争いになっていた同型のハコダテブショウ、シンシティが除外。ハナ必須タイプが不在になり、スピードの違いですぐラチ沿いを取れるいい枠にも入っていた。
「前半3F33.5秒」で見た目は速いが、時計の出ていた馬場だったので、2番手からプレッシャーを受けずこの馬としたら楽なペース。自分のペースで最大限に力を出しての完勝だった。
今回は、大井1200mに替わることが課題。
この馬は、ダートで3勝しているが全て中山1200m。芝でも逃げて3勝しているので、芝スタートは有利。それに加えて、前半に緩い下りが続くコース形態もスピードを活かせている。その前半のリードがあって、最後の坂を我慢して勝ち切っている。
今回の大井1200mは、コーナーで緩んで再加速する流れになりやすく、ダートスタートで時計もかかる馬場。中山での時計の出る馬場のように、スピードと最後の持続力で押し切るのが難しいコース。芝ではコーナーで少し脚を溜める逃げで勝っているので、サッパリではないと思うが、中山1200mがこの馬に合いすぎている不安はある。
火曜にかなり雨量の雨が降ってくれたプラスはあるが、2番手にアームズレインがいると直線での加速力の差が出る可能性が高い。強くてマイペース逃げができそうなのだが、大井1200mだとアームズレインの方に魅力を感じるので対抗とした。
単穴は、クロジシジョー
ジャニュアリーS(4,1)→令月S(2,1)→千葉S(1,4)
前走の千葉S(中山1200m)は、枠の並びから外から前に行く馬が多くて、中団やや後ろで内にずっと馬がいて終始3頭分外を走っていた。直線で外に出して、じわじわ伸びたが0.4秒差4着。
ハンデ戦で58kgを背負っていて、外追走のロスも痛かった。あと、1週前追い切りで時計を出していなくて、陣営のレース前コメントも「この中間は少し楽をさせたので、その点がどうかですね。」と出ていた。状態面も万全ではなかった可能性がある。
今回は、斤量減と中間の調整が普通にできているのは歓迎。
前走時の馬体重が「452kg」で馬格がある馬ではない。2kg減の56kgで走れるのはプラス材料。前走で不安があった中間の調整は、普通に調整されて、一杯に追った前走時より馬なりで時計が出ている。状態面の上積みも期待できる。
りんくうSでアームズレインに0.6秒差で負けていて(アームズレインが1kg軽い斤量)、テイエムトッキュウと中山の時計比較を考えると上位評価馬の2頭は強い。でも、(この馬も含めてだが)2頭ともナイター競馬&大井1200mが初めて。さらにテイエムトッキュウは、コース替わりに不安を感じるので差のない走りができる可能性はある。
4番手は、ギャルダル
ビオラ賞(2,1)→川崎マイラーズ(1,2)→フジノウェーブ記念(1,1)
前走のフジノウェーブ記念(大井1400m)は、スタートは一番いいくらいで内から前に行く馬を行かせて、好位外の6番手で追走。3コーナーに入る前に外から位置を上げて、3~4コーナーで3頭分外を走って直線へ。直線で2番手から先頭に出たオメガレインボーとの差をじわじわ縮めて、最終的にアタマ差で勝利。
オメガレインボーは前に行くと最後少し甘くなる馬ではあるが、ワンターン1400mのオメガレインボーを倒したのは評価できる。
今回は、相手がさらに強くなって、初めての1200mになるのが課題。
相手が強いので普通に走られたらきついが、上位評価3頭は地方交流重賞が初めてで、ナイター競馬も初めて。未知の課題があるので、大井外回りで結果を出している有利さはある。
初距離の1200mに関しては、位置取りが悪くなると思うが、大井外回りの流れならフジノウェーブ記念の走りから対応できていい。充実期に入っているので、上位評価馬が崩れるようなら馬券圏内争いに加われていい。
5番手は、マルモリスペシャル
ギャラクシーS(8,1)→兵庫GT(3,4)→黒船賞(4,7)
前走の黒船賞(高知1400m)は、スタートを出たので位置を取りに行って好位外3番手が取れたかと思ったが、外からヘリオスが強引に前へ。前に進路に入られて少しもたついて、5番手に下がって1コーナーへ。そこでリズムが崩れたのか、ずっと押しながらの追走。田口騎手が焦ったのか、伸びない内に入ってしまって1.2秒差7着。
中央馬に前に行きたい馬が多かったので、それらを見ながら差すことを期待して本命にしていたが、想定外のレース運びで力を出し切れていなかった。
今回は、ワンターンコースに替わるのと乗り替わりが魅力。
540kg前後ある大型馬で、ここ2戦の走りを見るとコーナーや道中でもたつくところを見せている。ワンターンコースになるのはプラス材料。あと、南関東の地方交流重賞で御神本騎手に乗り替わりも歓迎。田口騎手もがんばっているが、コース経験の差が前走の進路選択には出ていた。御神本騎手になるのはプラス材料。
ただ、適性的に少しペースの流れた展開で持続力を活かしたいタイプ。コーナーで少し緩んで再加速する流れになりやすい大井外回り1200mの適性は、中央馬の中では分が悪い。それでも、中団やや前から失速する馬を拾って馬券圏内まで上がってくる可能性はある。人気は下がるはずなので、押さえに入れることにした。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
ヘリオス
前走の黒船賞(高知1400m)は、外枠だったので位置を取りに行って、内の2頭が主張して好位外の3番手で追走。向正面の中盤のペースアップで少し遅れてしまったが、そこから最後まで粘って0.7秒差5着。好位外が取れたのに、5着の着順の印象よりかなり悪い内容。
最近の好走は、かきつばた記念は他の中央馬が外を走りすぎた恩恵があっての2着。去年のペルセウスSは、かなりのスローペース逃げの恩恵で勝利。根岸S4着も、現状のこの馬としては最高の形(時計がかかる馬場のスローペース逃げ)。それでも、1200mベストのアームズレインに負けてしまっている。
ピーク時と比べると衰えが出ていて、どれだけ能力を維持できるかの時期。距離不足の1200mだと、好位外で流れに乗っても掲示板争いまで。この条件と相手では、他馬の凡走頼みになる。
■ 地方馬
ボイラーハウス
差し馬だが速い上がりが使えていたので、大井外回りの流れは合いそう。ただ、明らかに衰えが出てしまって、障害も試しての地方移籍初戦。重め残りのコメントも出ていて、まずはどのくらい走れるかの確認。ここは相手が強い。
プライルード
ここ2戦でOP特別2勝、重賞の船橋記念2着で、復調を感じる走りをしている。ただ、船橋での好走で、1000mの方が内容がいい。復調はしているが、強くなったわけではないので単純に相手は強い。現状の力を出し切っても、掲示板争いに加われたら上出来。
アポロビビ
前走のフジノウェーブ記念(大井1400m)は、中団やや後ろからそのまま終了。何もいいところがなかった。今回は、大井1200mになるのはマイナス。中央時代は、中山1200mの良馬場がベストだった馬。ペースが流れる条件で持続力を活かして好走していた。南関東に移籍後は、大井1200mはコーナーがきつくて、馬場も速いので合わず。
唯一好走したのが、2022年笠松グランプリ(笠松1400m)。距離は少し長いが追走が楽になって、持続力が活きる1周コースの1400m。浦和も1周コースの1400mなのでいい走りができている。大井1200mの条件で中央馬相手は厳しい。
キュウドウクン
1000m以下がベストとハッキリしているので、この相手の大井1200mはどうやっても厳しい。
ギシギシ
前走の船橋記念(船橋1000m)は、内枠からかなり押していたが被されて、砂を被って後方集団まで下がって3コーナーへ。直線で外から伸びてきたが4着まで。10頭立てならもう少しスムーズに外に出せるかと思ったが、出せずに位置がかなり悪くなっていた。2023年アフター5スター賞を勝っているが、砂の入れ替え前の高速馬場の時期。船橋1000mの外枠がベストなので、休み明けの大井1200mで中央馬相手は厳しい。
スナークダヴィンチ
中央から移籍初戦のフジノウェーブ記念(大井1400m)は、中団やや後ろからサッパリで2.6秒差15着に惨敗。阪神1200mがベストとはっきりしていた馬なので、距離が少し長かったのとコーナーで少し緩む流れも不向き。1200m替わりは歓迎も、大井大井外回りは合わない。買うなら船橋1200m替わりだと思っている。
ジャスティン
前走のゴールドC(浦和1400m)は、じわっと出して2番手が取れそうだったが、外からジョーパイロライトが強引にハナへ。それを2コーナーで外から追いかけて2番手で追走。向正面に入って折り合いを欠いて、逃げ馬と並走して3コーナーで早め先頭。先頭で直線に入ったが、脚が止まって0.7秒差4着。2020年4月のさきたま杯1人気5着以来の浦和1400mだったが、1400mだと折り合えずに距離も長いところが出てしまった。
今回は、大井1200mに替わるのは歓迎。去年は、東京盃で6人気3着、JBCスプリント8人気4着でいい走りができている。ただ、その走りができるかの不安がある。まず、3ヶ月半ぶりの休み明け。次に森騎手が、出走を予定していたジゼル(11戦無敗)に乗るので西啓太騎手への乗り替わりは課題。
去年は森騎手がかなり上手く乗っていたので、同じように走らせるのは難しい。それも、テイエムトッキュウとアームズレインが外に入った枠の並びも悪い。ハナが取れたりしたら残れる可能性があるが、ハナを取るのは難しい相手。好位で流れに乗っても差せる脚がある馬ではないので、そこで我慢して掲示板止まりと感じる。中央馬が凡走してくれて、好位外が取れたりしてかなり上手く行かないと馬券圏内が難しいと考えて消し。
メルト
名古屋の地元重賞ではがんばっているが、かきつばた記念1.4秒差6着。黒船賞1.9秒差9着。南関東だと地方馬も揃っているので、相手が強すぎる。