nigeのコメント
【水曜勝負R:傾向・全馬評価あり】プラス材料が多いので巻き返しに期待!
<予想>
◎6.グロリアムンディ
相手関係が楽になり距離延長で今の馬場なら
○2.セラフィックコール
川崎のコース形態と馬場対応が課題
▲7.アイコンテーラー
左回りの斤量減で展開も向けば
△10.ライトウォーリア
前走が好内容で逃げられる展開なら怖い
☆9.ディクテオン
船橋より川崎向きだが今回も相手が揃って
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2023年
【中央:2番人気】ブラジルC(1,1)→カノープスS(1,1)→東京大賞典(2,1)
【中央:1番人気】帝王賞(1,4)→JBCクラシック(1,1)→チャンピオンズC(1,4)
【中央:5番人気】ジュライS(2,1)→師走S(2,2)→ポルックスS(2,1)
・2022年
【中央:1番人気】帝王賞(2,6)→JBCクラシック(3,3)→チャンピオンズC(3,2)
【地方:9番人気】シリウスS(14,14)→勝島王冠(6,11)→報知オールスターC(11,2)
【中央:3番人気】ブラジルC(6,3)→浦和記念(4,3)→名古屋GP(1,1)
・2021年
【地方:4番人気】柿生OP(1,1)→勝島王冠(4,1)→東京大賞典(9,2)
【中央:1番人気】帝王賞(1,2)→JBCクラシック(2,2)→東京大賞典(1,1)
【中央:3番人気】JBCクラシック(5,5)→浦和記念(3,1)→東京大賞典(2,12)
今年から開催時期が「1月末~2月初め」から「4月上旬」に変更された。近3年3着以内馬のローテーションを書いたが、ローテ傾向はかなり変わる。
去年までは、ドバイWCが目標のトップクラスの馬や、チャンピオンズCの後に東京大賞典を使わなかったトップクラスの馬が多く勝っていたレース。サウジCやフェブラリーSに向かう馬が多いと、ここで初Jpn1制覇をする馬も出ていた。
開催時期が「4月上旬」になったことで、ドバイWCと開催がほぼ同じ。チャンピオンズCや東京大賞典の上位馬の出走はかなり少なくなり、これからトップを目指す馬やダート界の上位4~5頭がいなければ能力上位のような馬の戦いになる。
今年の出走馬を見るとチャンピオンズCと東京大賞典の最先着馬は、チャンピオンズC8着・東京大賞典4着のノットゥルノ。ダイオライト記念・佐賀記念・名古屋GP・牝馬地方交流重賞路線の上位馬が中心。ドバイWCのステップレース的な使われ方はなくなり、ここをチャンスと考えて狙って取りに来る馬が増えることが今後想定される。
<展開>
逃げたいのは、ライトウォーリアだけ。単騎逃げが濃厚。それに続いて、アイコンテーラー。ノットゥルノ、グロリアムンディ、グランブリッジあたりが追走。ディクテオンとセラフィックコールは2周目の向正面で動き出す。
前半はやや遅め~平均ペースで、2周目向正面からペースが上がる展開を想定。ライトウォーリアが前走同様に後続を少し離して一発を狙う可能性があるが、ハイペースまでは速くならない。
<予想詳細>
本命は、グロリアムンディ
コリアC(2,2)→チャンピオンズC(8,13)→東京大賞典(7,6)
前走の東京大賞典(大井2000m)は、外枠から位置を取りに行って好位外の4番手から追走。4コーナーから仕掛けて直線に入ったが、一気に加速した流れについて行けず1.0秒差6着。
・2023年東京大賞典ラップ推移
12.4 - 11.8 - 12.7 - 13.6 - 13.3 - 12.7 - 13.0 - 12.7 - 12.0 - 13.1
ウィルソンテソーロの奇襲の逃げで、隊列が決まった1コーナーに入ってペースダウン。向正面もあまりペースが上がらずに、直線に入って0.7秒加速する流れ。グロリアムンディは持続力を活かしたい馬なので、直線の大きな加速について行けなかった。あと、16kg減の影響もあったと感じる走り。
今回は、相手関係が楽になって、距離延長と時計のかかる馬場が魅力。
ここ2戦がチャンピオンズCと東京大賞典なので、上位馬不在の今回は相手関係が楽になっている。あと、中団より前にいて持続力を活かしたい馬なので、前に行きやすい距離とかなり時計がかかっている今の川崎の馬場は魅力。
水曜は昼から雨予報だが、前回開催(3/11~15)は不良や重でもかなり時計がかかっていた。今週月曜も時計がかかっていたので、前回開催から大きな馬場状態の変化はないと考えている。
去年のかなり時計がかかっていた2023年ダイオライト記念での圧勝や、路盤が安定していなくて稍重なのに異常に時計がかかっていた2023年平安Sの内容から、今の川崎の馬場は適性に合う。
展開的にも、コーナーのきつい川崎だが単騎でも極端に溜め逃げをしないライトウォーリアが逃げてくれるのは歓迎。スローペースの緩急のある流れだと嫌だが、想定される流れなら条件戦での中京や2022年アンタレスSでの走りから問題ない。
他にもプラス材料があって、騎手が適性を理解して好位から積極的に乗っている坂井瑠星騎手に変わる。調教は、ここ2戦と違ってCWでラスト1F11秒前半(1週前に11.3秒)の時計が出ている。
海外遠征の影響で一気にパフォーマンスが落ちた可能性はゼロではないが、ここ2戦の内容は言い訳ができるのでハッキリしない。その2戦の内容で人気がかなり落ちるのも魅力。プラス材料が多いので積極的に狙ったみたい。
対抗は、セラフィックコール
みやこS(1,1)→チャンピオンズC(2,10)→ダイオライト記念(1,1)
前走のダイオライト記念(船橋2400m)は、半馬身くらい出遅れたが、二の脚ですっと前に行けて前の3頭から離れた5番手で追走。1周目ゴール前で4番手に上がって、2周目向正面から進出開始。4コーナーでテリオスベルとハギノアレグリアスのすぐ後ろまで追いついて、直線で突き抜けて4馬身差完勝。
2400mの距離になって、チークピーシーズも付けて流れに乗れた。実質少頭数に加えて、ペースが流れてレース運びもしやすかったので力を出し切れた。
今回も、地方交流重賞なのは魅力。
中央競馬の重賞だと能力差が小さいので、器用さがない馬は外を走る距離ロスがどうしても大きくなる。それが地方交流重賞だと、小回りコースなので器用さが必要に感じるが、小回りになるマイナスより上位争いができる馬が限られている「実質少頭数」になることのプラスの方が大きくなることが多い。
このレースに出走するディクテオンも、このパターン。ディクテオンは、中央では東京2100mを後方から大外に出して追い込んでくるようなレース運びをしていた。でも、地方交流重賞では前半は中団やや後ろでも勝負所では好位に上がって、中央とは違うレース運びで勝っている。実質少頭数、かつバラけるのでレース運びがしやすくなっている。
前走時は「地方交流重賞がプラスになる可能性がある走りをしている」と書いたが、プラスになることがハッキリした。
課題は、川崎のコース形態と今の時計のかなりかかる馬場。
前走の船橋は、小回りでもスパイラルカーブになっているので、大きな緩急のない流れになりやすいコース形態。向正面からのロングスパート戦で、後半減速していくラップ推移になるので持続力が活きる。一方で、今回の川崎はコーナー角度がきつくて、1~2コーナー、3~4コーナーで緩む緩急のある流れになりやすいコース形態。
この馬の弱点は、出脚が鈍くて位置取りが悪くなることと仕掛けてからの加速の遅さ。長所は、スピードに乗ってから長く脚が使える持続力と考えている。出脚の鈍さは前走で良化が見えたが、内枠だと中途半端に出ると被されてもまれる位置になる不安があり、仕掛けてからの加速の遅さは変わらない。向正面で加速しても、川崎だと3~4コーナーで緩めないといけないのはこの馬にはマイナス。
想定している展開(前半がやや遅め~平均ペースで2周目向正面からのロングスパート戦)だと前にいるグロリアムンディの方が有利。3コーナー時点で好位にいる馬のすぐ近くにいないと、直線で少し加速するラップ推移になったら前を捕まえるのが難しくなる。
あと、馬場も気になる。前走で地方の馬場をこなしたが、船橋にしては時計が出ていた馬場だった。今回は、かなり時計がかかっている馬場。中央の良馬場で問題なく走っているが、超高速馬場だった八王子特別(2勝クラス)を勝てる軽い馬場適性の高さを見せている。今の川崎のように時計のかなりかかる馬場は未知の不安材料になる。
能力的にグロリアムンディと互角と考えていて、前にいる有利さと川崎のコース・馬場への対応、枠の並びなどを考えてグロリアムンディの方を上の評価にした。
単穴は、アイコンテーラー
JBCレディスクラシック(1,1)→チャンピオンズC(7,14)→仁川S(1,3)
前走の仁川S(阪神2000m)は、大外からじわっと位置を取りに行って好位外の4番手から追走。3コーナーに入るところで前に並びかけて、2番手に上がって直線へ。直線に入って伸びが案外で、ダイシンピスケスを交わせず、ウェルカムニュースに差されて0.1秒差3着。
休み明けの右回りで、斤量57kgを背負っていたレース。予想では、「JBCレディスクラシック(Jpn1)を勝ったので、ハンデが牝馬で重い57kg。あとローテ的にも、この後は川崎記念or兵庫女王盃からエンプレス杯と思うので、休み明けから勝負度が高いとも思えない。勝ってもいいが、積極的に買う時ではない。」として3番手評価止まり。1番人気を裏切ったが、想定できる結果だった。
今回は、ひと叩きして、得意の左回りで楽に2番手が取れる展開が魅力。
休み明けがダメな馬ではないが、中間の調整は負荷をかけられて2週連続でCWで一杯。ラスト1F11秒前半の時計を出して、前走時より時計が出ている。一度使っての良化と勝負度が上がるレースで期待できる。
あと、得意の左回りになって、展開的にもライトウォーリアの単騎逃げを見ながら2番手でスムーズに走れる可能性が高い。前半緩めからのロングスパート戦は、2023年シリウスSでハギノアレグリアスの2着実績がある。また、川崎の緩急のある流れは、同じようにコース形態から緩急のある流れになりやすい新潟・中京・大井外回りで結果を出している。
牡馬もいるJpn1なので相手は揃っているが、力を出し切れるレース条件になっている。上位争いに加われていい。
4番手は、ライトウォーリア
白山大賞典(4,5)→勝島王冠(1,2)→報知オールスターカップ(1,1)
前走の報知オールスターカップ(川崎2100m)は、内からヒーローコールとエルデュクラージュがハナを取りに来たが、外から主張し切ってハナへ。1周目ゴール前ではややかかり気味で、後続との差をかなり広げて2周目向正面へ。この時点では折り合っていて、少し引き付けて直線へ。直線でナニハサテオキが迫ってきたがクビ差で勝利。
クビ差なので見た目はあまり良くないが、ラスト3F13.6 - 13.8 - 13.4。直線で我慢していただけでなく、もうひと伸びしている。2023年浦和記念1.3秒差4着だったヒーローコールが1.5秒差4着だったように、厳しいペースで逃げて時計はかなり良かった。ナニハサテオキも強かったからクビ差になっただけで好内容だった。
今回は、中央馬相手になるので相手強化が課題。でも、逃げられる展開なら可能性はある。
地方移籍後の地方交流重賞では、5着3回、6着1回。中央馬1~2頭に先着して掲示板に載るのが精一杯。でも、逃げたレースはない。逃げて自分のペースで走れば、中央馬が力が出せなかった時に残っている可能性はある。
前走のパフォーマンスをここでも出したら好走できる可能性があるので、相手に入れておきたい。
5番手は、ディクテオン
浦和記念(5,1)→名古屋GP(2,1)→ダイオライト記念(3,4)
前走のダイオライト記念(船橋2400m)は、中団やや後ろの外で追走。2周目向正面に入ってから進出開始。なかなか前との差が縮まらずに、前の3頭と5馬身差くらいで直線へ。直線で失速したハギノアレグリアスに迫るのが精一杯で1.4秒差4着。
上位3頭が大きな差のない人気(2.4~3.1倍)になっていたが、休み明けの相手強化で斤量が一番重かった(セラフィックコールより2kg重い)のは厳しかった。
今回も、前走と課題は同じで、勝った重賞より相手が強いのが課題。
浦和記念と名古屋GPを連勝しているが、この路線は中距離重賞では裏路線。同時期にトップクラスが使う王道路線は、JBCクラシック・チャンピオンズC・東京大賞典。この王道路線だと厳しい馬や出走枠に入れず使えない馬、これから王道路線に乗るような成長中の馬が使うレースが裏路線。
前走の内容を見ると、「連勝できたのは、地方交流重賞になったことでのレース運びのしやすさと相手関係のプラスがあったからだと考えている。」と書いていた前走時点での考えが正しかった可能性は高い。
今回も王道路線の2頭(グロリアムンディ・セラフィックコール)が相手になるので、相手関係のプラスはない。連勝時と同じレース運びをして、グロリアムンディ・セラフィックコールを差せるのかと考えたら難しい。
でも、船橋より川崎の方が、コーナーがきついので脚は溜まりやすいし、向正面で加速できる脚も活きる。休み明けより使った方がいい馬でもある。グロリアムンディが本命なら、この馬まで押さえられるオッズになると考えて相手に入れることにした。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
ノットゥルノ
前走の佐賀記念(佐賀2000m)は、スタートは少し遅いくらいだったが、外枠だったので位置を取りに行って2列目外の6番手(1列目3頭、2列目3頭)で追走。2周目向正面で外から前に並びかけて、3コーナーで早くも先頭。そのまま押し切って4馬身差完勝。59kgを背負って完勝だったが、2着はキリンジ。キリンジは、今年に入ってこのレース以外は東海S8着、マーチS11着。見た目は強かったが、評価しすぎたら危険なレース。
今回は、結果が出ていない左回りの川崎になって、相手強化。チャンピオンズCでつまずいても0.9秒差8着なので、世間が言うほど左回りがダメとは思わない。そう考えて対抗にした去年の川崎記念が3.3秒差惨敗。2周目1コーナーで、タフな馬場でのめってふらついて武豊騎手が制御していた。結果が出ていない事実もあるので、そこからは軽い馬場・広いコース・右回りは理想と考えている。
今回は、雨の影響がありそうだが、時計のかかる馬場・コーナー角度がきついコース・左回り。勝負度的にも、結果が出ている大井の「帝王賞」が勝負のはず。前走の勝利で人気が上がるようでは、押さえにも入れられないので消し。
グランブリッジ
前走の佐賀記念(佐賀2000m)は、内枠からすっと2番手を取ったが、外から強引にメイショウフンジンがハナに行ったので、2列目の好位馬群の中で追走。3コーナーで外からノットゥルノが動いたペースアップに少し遅れて、砂の厚い内に入れて4コーナーで盛り返したが外の馬より先に脚が止まって0.8秒差4着。牝馬で2着キリンジより1kg重くて、3着メイショウフンジンと同斤量なので、斤量差が最後に影響が出た印象。
今回は、定量戦で斤量差がなくなるが、前走以上に相手が強くなっている。2走前の名古屋GPでは、今回と同じ斤量で差ディクテオンに2馬身差2着。3走前のJBCレディスクラシックでは、右回りのアイコンテーラーに0.8秒差2着。牝馬限定か、牡馬相手なら手薄なJpn2・Jpn3でないと好走するのは難しい。ここは相手が揃いすぎている。
■ 地方馬
シルトプレ
去年はエルムSで0.6秒差5着、日本テレビ盃0.9秒差5着(3着と0.1秒差)の好内容。その後に、道営記念で0.8秒差の完勝。門別では力が抜けている走りを見せた。今回は、年明け初戦でJpn1なのでローテ・相手どちらも厳しい。陣営も次につながる走りをしてほしいと言っているので、掲示板争いに加わったら上出来。
キャッスルブレイヴ
川崎の長距離戦はベストの舞台だが、OP特別でも3着まで。ここは相手が強すぎる。
エブリワンブラック
南関東移籍後は、6戦走ってOP特別の6着が最高。中央OPクラスで頭打ちになって、衰えもでているので厳しい。
デルマルーヴル
去年の佐賀記念で2着に好走したが、その後サッパリで高知で2勝して、南関東に移籍。2走前のOP特別で2着に好走したが、アランバローズに1.3秒差。衰えがかなり出ているので、この相手は厳しい。