nigeのコメント
【火曜高知勝負R:傾向・全馬評価あり】力を出し切れていないので良化があっていい!
<予想>
◎7.マルモリスペシャル
展開が向きそうで良化もあっていい
○2.シャマル
前走は完全に進路取りのミス
▲4.サンライズホーク
3連勝中だが課題が多い馬で
△11.ヘリオス
得意の舞台でこの馬なりに走れば
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2023年
【中央:1番人気】南部杯(3,3)→チャンピオンズC(7,5)→兵庫GT(1,2)
【中央:4番人気】JBCスプリント(4,3)→根岸S(5,15)→フェブラリーS(13,7)
【地方:2番人気】JBCスプリント(6,5)→兵庫GT(2,5)→黒潮スプリンターズC(1,1)
・2022年
【地方:3番人気】A2(1,1)→兵庫GT(3,3)→黒潮スプリンターズC(1,1)
【中央:2番人気】グリーンチャンネルC(2,1)→霜月S(1,1)→根岸S(4,2)
【地方:6番人気】ゴールドスプリント(1,1)→黒潮スプリンターズC(2,3)→だるま夕日賞(1,1)
・2021年
【中央:2番人気】霜月S(13,3)→すばるS(5,1)→根岸S(4,13)
【中央:1番人気】姫路S(3勝クラス)(1,1)→すばるS(2,5)→バレンタインS(4,1)
【地方:4番人気】南部杯(7,3)→勝島王冠(1,3)→東京大賞典(5,9)
かなりのリピーターレースで、過去10年で8頭が前年から連続で好走している(3頭が3年連続)。
イグナイター(22年1着、23年3着)
ヘリオス(22年2着、23年2着)
サクセスエナジー(20年3着、19年1着)
キングズガード(19年3着、18年2着、17年2着)
ダノンレジェンド(16年1着、15年1着)
ドリームバレンチノ(15年2着、14年2着)
セイクリムズン(14年1着、13年1着、12年1着)
ダイショウジェット(14年3着、13年2着、12年3着)
高知の馬場が、地方屈指の時計のかかる重い馬場で「スピードの重要度が低い」ことが原因。年齢によるスピードの衰えをパワーでカバーすることができるレースになっている。
ただ、過去10年で前年から着順を上げての連続好走はない(ダイショウジェットの12年3着から13年2着は、11年前)。1年前の時点で地方交流重賞に出走できる賞金を稼ぎ、かつ前年以上のパフォーマンスを年齢を1つ重ねて出すことは難しい。現状維持か下げる場合がほとんど。
ローテは、近3走でOP特別1着、重賞3着以内の実績がある馬が多い。1400mで結果を出していてフェブラリーSを負けた馬は、昔から好相性。
地方馬は、スピードの重要度が低いことで中央馬が崩れることがあるので、近年は互角に戦えている。ただ、元中央オープン馬(それも、オープンで勝ち鞍あり)か、地方交流重賞の好走実績がないと厳しい。
<展開>
逃げたいのは、サンライズホークだけ。ただ、もまれる位置を避けたいレディフォースとシャマルが内枠に入った。サンライズホークは、スタートが苦手で出脚も速い方ではない。レディフォースはスタートが速いので、内から主張してハナ。シャマルはレディフォースの外の2番手を取りに行く。
外からヘリオス、タイガーインディが好位外を取りに行くので、サンライズホークは出遅れると外から被される形になる。ただ、内を少し空けて走る高知なら、かきつばた記念のように他馬が避けている砂の厚い内から強引にハナへ行く可能性はある。
隊列が決まるまでペースが流れそうで、やや速めの流れを想定。
<予想詳細>
本命は、マルモリスペシャル
武蔵野S(15,14)→ギャラクシーS(8,1)→兵庫GT(3,4)
前走の兵庫GT(園田1400m)は、内によれて出遅れ。押して少し盛り返して、中団やや後ろから追走。向正面で少し後ろの外にいたセキフウが先に動いて、3~4コーナーでセキフウが前に行ってから外に出して直線へ。そこからいい脚で伸びてきたが0.2秒差4着まで。
出遅れがあり、仕掛け遅れ(セキフウとの加速力の差もあり)で走りたいところを取られて外を走って、力を最大限に出し切れなかった。それでも0.2秒差なので、馬・騎手どちらも次につながる経験ができたレースだった(馬券的に3着なら取れていたのでかなり痛かったが)。
今回は、この馬向きの展開になりそうなのが魅力。
想定の展開に書いたように、枠の並び的に位置取り争いになりそう。他の中央馬4頭は、ハナか好位外が理想の馬。この位置取り争いを後ろで見ながら運べるのは有利。高知は園田と同じくらい小回りだが、園田より内を空けて走る。540kg以上ある大型馬だが、前走より走りやすいはず。
あと、実績は見劣るが、まだ成長も期待できる。2走前のギャラクシーSで、別馬レベルに激変してオープン特別勝ち。前走の兵庫GTでも、力を出し切れていないのに0.2秒差。成長中と感じるここ2戦の走り。
田口貫太騎手の地方交流重賞の経験の少なさは不安ではあるが、ここはいい条件が揃っている。力を出し切っての好走を期待する。
対抗は、シャマル
プロキオンS(除外)→根岸S(9,7)→かきつばた記念(3,4)
前走のかきつばた記念(名古屋1500m)は、外枠からじわっと出して好位外の4番手で追走。ラプタスと一緒にかなり外を走っていて、3~4コーナーで内からペリエールに交わされて直線へ。直線で粘っていたが、スマイルウィに差されて0.6秒差4着。
凡走理由は、完全に進路取りのミス。ラプタスの森一馬騎手が、かきつばた記念までのレースを見てかなり内を空けて走っていた。これに併せて、さらに外を走らせたのが大失敗。
地方交流重賞の前のレースで走っている馬と地方交流重賞を走る中央馬は、能力が違いすぎる(かきつばた記念と同日の1レース前では、勝ち時計が4秒も違う)。中央馬だと、それまで止まっていた内を走っても問題ないことはよく見る光景(これを一番理解しているのが川田騎手)。去年は、黒船賞のシャマル、ダイオライト記念のグロリアムンディなどが他馬が避ける内から抜け出して勝っている。
先着された馬を見ると、サンライズホークは明らかに砂の厚いところを走っていたが、ヘリオスはラプタスより1頭分内。スマイルウィは向正面ではヘリオスより少し内で、3コーナーからはヘリオスとほぼ同じ。一番外を走っていたのが、ラプタスの外をずっと走っていたシャマルだった。この進路取りで、ベストの1400mより少し長い1500m。止まるのは仕方ない。
今回は、距離短縮で去年勝った条件になるのが魅力。
1400mになるのは間違いなくプラス。さらに、かなりのリピーターレースの前年勝ち馬。馬場も、日曜日(24日)が水が浮くような不良馬場だったので、不良馬場だった去年と同じような馬場状態が濃厚。
課題は、もまれない好位外を取れるか。
条件戦の時と比べるとかなり改善されているが、砂を被る位置やもまれる位置をできるだけ走りたくない。その点で、今回の枠の並びだとスタートをしっかり出て、レディフォースの外にピッタリついて行けるかが勝負の分かれ目になる。
この点で、去年内枠で勝たせた川田騎手と比べると川須騎手では不安になる。実際に2走前の根岸Sでは、2番手を主張せずに外に出そうとして被されて出せず。もまれる位置で凡走している。前走に続いて、川須騎手がどうのるかが重要になる。
課題をクリアして、好位外を走れたら勝てていい条件。1年ぶりの勝利もあっていいと考えて対抗とした。
単穴は、サンライズホーク
サマーチャンピオン(4,1)→兵庫GT(2,1)→かきつばた記念(2,1)
前走のかきつばた記念(名古屋1500m)は、1馬身くらいの出遅れ。ラプタスがすぐ前の進路に入ってきたので2列目にいたが、折り合いを欠いて砂の厚い内を走ってハナへ。向正面では1頭だけ内を走っていた。3コーナーでヘリオスに並びかけられたが、直線でもうひと伸びして1.1/2馬身差で勝利。
内を走りすぎのように見えるが、好位勢が外を走りすぎていて、見た目ほど内を走った影響がなかった。あと、折り合いを欠いていたので、1頭で気分良く走らせたことのプラスの方が大きかったレース結果。
今回も内枠に入ったので、スムーズに走れるかが課題。
地方交流重賞を3連勝した通過順を見ると、1番手か2番手。レースを見るとスムーズにその位置を取れたのは、スタートを出て外枠からじわっと出してた兵庫GTだけ。サマーチャンピオンは、出遅れたが大外枠だったので1コーナーまでに位置を上げてのハナ。かきつばた記念は、出遅れて被されたが砂の厚い内からハナ。
スタートの課題があって、出脚もあまり速くないので、理想は外枠。内枠だとスタートを出ても被される不安がある。今回も砂の厚い内から強引にハナに行ってしまうかもしれないが、脆さが出ても不思議ではない。
兵庫GTで本命にしたように「積極的に買うなら外枠」と考えている馬。内枠に加えて、好位を取りたい中央馬が多くて、枠の並びもいいとは言えない。ここ3戦がうまく行きすぎていて、世間の評価ほど強いと感じていないのもあってこの評価になった。
4番手は、ヘリオス
武蔵野S(10,10)→根岸S(8,4)→かきつばた記念(5,2)
前走のかきつばた記念(名古屋1500m)は、じわっと出して好位外の3番手。前のラプタスが1コーナーでかなり外に行ったが、それに付き合わずにラプタスより内を走って追走。3コーナーでサンライズホークに並びかけて直線へ。直線に入っての加速で少し前に出られて、そのまま1.1/2馬身差2着。
武豊騎手がラプタスの進路に惑わされずに、外を走りすぎずスムーズに走って力を出し切った。ただ、サンライズホークが強かった。
今回は、結果を出している黒船賞で、外枠に入ったのは魅力。
黒船賞は、かなりのリピーターレース。2年連続で2着しているので、この舞台は間違いなく合っている。あと、前で持続力を活かしたい馬なので、被される心配のない外枠は歓迎。内を見ながらじわっと好位外を取りに行ける。
ただ、ピークはもう過ぎていて、どれだけ能力を維持できるかになっているのが現状。去年ペルセウスSを勝ったが、逃げて超スローペースになる恩恵があった。普通のレースだと、他馬が崩れてくれないと勝ち切るまでは難しいと考えて相手まで。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
レディフォース
前走の河原町S(3勝クラス:京都1400m)は、大外から好スタートで主張してきた馬を行かせて2番手から追走。直線で2列目最内にいたエルゲルージが、こじ開けるように強引に進路を作って一旦前に出られたが差し返して勝利。
結果的に差し返したが、2着エルゲルージのレース後コメントで「他馬と接触して気の悪さを出して、止まってしまったね。」と出ていて、相手が止まって差し返していた。あと、このレースはペースが上がらず前有利のレースで、ハンデ戦で斤量も有利。かなり条件が向いての勝利だった。
今回は、最内に入ったのが課題。もまれる位置だと案外なところを2走前に見せている。この枠で砂を被らないようにするには、ハナに行く必要がある。スタートが速いのでハナを取れる可能性が高いが、サンライズホークが折り合いを欠いて絡んでくる可能性がある。絡まれなくても、相手強化になるので強い馬からのプレッシャーも耐えないといけない。さらに、未知の1周コース・地方の馬場、斤量増もある。まだ伸びしろはありそうだが、現時点のパフォーマンスは明らかに見劣る。素質に期待するにしても、条件が悪いので消した。
■ 地方馬
ヒロシゲウェーブ
前走のかきつばた記念は、2.4秒差10着。力を出し切ってこの結果。去年も挑戦して3.4秒差10着。相手が強すぎる。
ガルボマンボ
去年の黒船賞は、1.3秒差6着。去年と比べると近走はパフォーマンスが落ちていて、年明けの2戦が4着以下。今の走りでは、去年以上の走りができないので消し。
メルト
前走のかきつばた記念は、1.4秒差6着。中央馬を追いかけすぎずに、着拾いの乗り方をしたが中央馬+スマイルウィに完敗。前の中央馬が総崩れのようなレースにならないと馬券圏内は厳しい。
ヘルシャフト
2020年伏竜S勝ち馬(2着テーオーケインズ)。その後に2度の長期休養(11ヶ月、1年8ヶ月)があって、園田では結果が出ず。高知の下級条件から立て直して、重賞を勝つまで戻ってきた。高知の重賞なら単勝1倍台だが、この相手は強すぎる。前でレース運びをしたいので、逃げ・好位外が理想の中央馬が多いので展開もきつい。現状の走りだといい位置が取れても、勝負所でついて行けなくなると考えて消し。
モダスオペランディ
去年の黒船賞は、1.5秒差7着。去年は中央3勝クラスから移籍直後だったが、その後は徐々にパフォーマンスが落ちて勝ち切れなくなっている。今の走りでは、去年以上の走りができないので消し。
タイガーインディ
前走の兵庫ウインターC(姫路1400m)は、速い馬が多かったので好位外の5番手で1コーナーへ。3コーナーの少し前から進出を開始して、4コーナーでは楽な手応えで2番手。直線で抜け出して5馬身差完勝。外枠だったので砂を被らず、もまれない位置を走れて力を出し切れた。
今回は、外枠に入ったのはいいが、中央馬に逃げ・好位外が理想の馬が多いのはマイナス。この馬が力を出し切れる展開だと、同型の中央馬に先着するのは難しい。同型の中央馬が厳しい展開だと、この馬も厳しい。好位外で粘って掲示板争いくらいならあってもいい。
ルヴァン
元中央3勝クラスだが、2021年のこと。コンスタントにレースを走ることが仕事になっているので、無事に走ってほしい(馬主:ホースケア)。