nigeのコメント
【木曜名古屋勝負R:傾向・全馬評価あり】プラス材料があり前走以上の走りが可能!
<予想>
◎12.ディクテオン
大外・馬場替わり・距離延長などプラス材料多く
○11.メイショウフンジン
外枠でスムーズなら前走のようなことはない
▲6.グランブリッジ
牝馬で勝ち切るまでは難しいが状態は上がって
△1.テリオスベル
距離延長歓迎も最内の対応が課題
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2022年
【中央:1番人気】ジャパンダートダービー(3,2)→日本テレビ盃(1,4)→JBCクラシック(4,3)
【中央:5番人気】BSN賞(11,4)→太秦S(2,5)→みやこS(14,6)
【中央:4番人気】プロキオンS(1,12)→白山大賞典(4,2)→浦和記念(3,2)
・2021年
【中央:1番人気】ラジオ日本賞(10,5)→ブラジルC(6,3)→浦和記念(4,3)
【中央:2番人気】阿蘇S(10,1)→ラジオ日本賞(5,1)→福島民友C(2,5)
【中央:4番人気】日経賞(7,12)→京都大賞典(8,9)→みやこS(7,13)
・2020年
【中央:1番人気】スレイプニルS(1,2)→マーキュリーC(1,1)→白山大賞典(1,1)
【中央:2番人気】エルムS(11,11)→白山大賞典(4,3)→ブラジルC(3,3)
【中央:6番人気】シリウスS(10,14)→ブラジルC(7,10)→福島民友C(9,9)
ローテ的には、浦和記念・白山大賞典で人気で負けた馬の巻き返しが多い(勝ち馬はG1・Jpn1路線に向かうことが多いため)。手薄になりやすいレースだが、5年前のチュウワウィザードのように重賞実績がない状態での勝利は難しい。
G1・Jpn1路線から参戦してくる馬は、長距離や相手を楽にすることで勝利を求めての出走なので注意が必要。去年から新名古屋競馬場になって2100mになったが、JBCクラシック3着だったペイシャエスが勝ったので傾向は継続されている。
地方馬は、Jpn2の別定戦なので地方交流重賞の好走実績がある馬でないと好走は難しい。
<展開>
逃げたいのは、テリオスベル、マテリアルガール、ミトノオー、メイショウフンジン。テリオスベルはテンの脚が遅く、マテリアルガールもロジータ記念で逃げられないようだとこのメンバーでハナは取れない。
メイショウフンジンが外からハナを取りに行くが、浦和記念での二の脚の差を見るとミトノオーの方が速い。メイショウフンジンが強引にハナを取りに行くと、前半の入りが少し速くなる可能性がある。あと、テリオスベルが外に切り替えるか、他馬が避けている砂の厚い内を通ってハナを取りに来るので、やや速め~平均ペースを想定。
<予想詳細>
本命は、ディクテオン
スレイプニルS(3,11)→ブラジルC(4,4)→浦和記念(5,1)
前走の浦和記念は、出遅れて最後方から追走。2周目2コーナーの残り1000mから進出を開始。向正面に入ると外から一気に位置を上げて、3コーナーに入るところでは先頭集団の外。直線で逃げていたミトノオーを交わして、2.1/2馬身差の完勝。
広いコースを狙って使われていた馬なので、小回りの浦和コースの対応が課題と考えていたレース。出遅れて後方からはいつもと同じだったが、向正面であそこまで一気に進出できたのは驚き。
あれだけの加速する脚があるのなら、位置取りの悪さのマイナスより、地方交流重賞で上位争いに参加できる馬が限られている「実質少頭数」での走りやすさ(さばきやすくなるし、外を走るロスも小さくなる)のプラスの方が大きくなる。今後のレース選択の幅が広がる収穫のあるレース内容だった。
今回は、浦和2000mから名古屋2100mに替わるが、前走以上に条件はいい。
右回りになるが、左回りを中心に使われているのは、広いコースを狙ったレース選択。右回りは、1勝クラスの小倉2400mで5馬身差の楽勝をしているので問題ない(2勝クラスの阪神2000mでの惨敗は、砂を被る位置に入ったことが凡走理由)。
距離は、少しだけでも伸びるのは歓迎。小倉2400mで強い走りをしているし、東京2100mで3勝している。
枠は、砂を被らせたり、もまれると嫌なので大外は大歓迎。名古屋競馬場的にも、内の砂の厚いところを避けて走るので、小回りでも外から進出して差す馬には走りやすいコース。馬場も時計が出る馬場より少し時計がかかった方がいいので、浦和より時計のかかる馬場になるのはプラス(東京・中京でも高速馬場は勝てていない)。
騎手は、出走予定馬が発表された時点で地元の名古屋リーディングで、本格化前だが騎乗経験もある岡部誠騎手を確保。相手も前に行きたい馬が揃っているので、スローペースで展開不向きになる可能性も低い。
浦和記念を勝ったことで斤量が1kg増の57kgになったこと以外は、プラス材料ばかり。連勝していい条件が揃っているので期待する。
対抗は、メイショウフンジン
マーキュリーC(3,3)→白山大賞典(3,2)→浦和記念(2,5)
前走の浦和記念は、押して出していたが外のジョエルが少し速かったので、すぐに控えてミトノオーの後ろに入れて2列目最内で追走。2周目向正面でのペースアップで徐々に遅れて1.9秒差5着。
本命にして期待していたのだが、簡単に譲ったらダメなのにジョエル相手にすぐに引いて、その後も外にも出そうとしないで2列目最内のもまれる位置。ハナか好位外でしかダメな馬なので、この時点で終了。
2走前の白山大賞典が初めての騎乗だった幸騎手(白山大賞典では逃げ)が、馬のことを理解しきれていなかったと感じた騎乗。酒井騎手なら絶対しない乗り方で、不完全燃焼のレース内容だった。
今回は、外枠に入って、酒井騎手に戻るのは歓迎。
外にディクテオンしかいないので被される心配はなく、最初のコーナーまでにしっかり位置を上げられる。また、そうしないといけないことを理解している酒井騎手にもなる。
理想は、逃げた方が強い走りができるのは間違いないのでハナを取り切る形。でも、枠の並びからミトノオーが抵抗する可能性があるので、ハナにこだわりすぎないことは大事(この点で、陣営の「今回は、とにかく先頭を譲らない競馬をしてほしい。」というコメントは少し怖い)。
白山大賞典で逃げてウィルソンテソーロと1/2馬身差2着になれているように、ハナか好位外ならかなりしぶとい馬。力の出せる位置が取れる枠とそれを実行する騎手になるのは歓迎で、浦和記念からの巻き返しを期待する。
単穴は、グランブリッジ
スパーキングレディーC(2,4)→レディスプレリュード(1,2)→JBCレディスクラシック(2,2)
前走のJBCレディスクラシックは、いいスタートから前に行く馬を行かせて中団内から追走。3コーナーから進出を開始して、直線で外へ。そこからいい脚で伸びていたが、抜け出したアイコンテーラーとの差は広がっていて4馬身差2着。
スピーディキックが控えて、レディバグも距離を気にして控えて、ライオットガールは出遅れ。ノーブルシルエットもあまり出してこず、テリオスベルも3番手で一旦待って3コーナーからの動き。被されず2番手が取れたアイコンテーラーに勝ってくださいの展開だったので、負けるのは仕方ない。
でも、アイコンテーラーと4馬身差で、3着アーテルアストレアと1/2馬身差は、状態を上げきれていなかったと感じる走り。状態の良化は感じられたが、去年のJBCレディスクラシックから今年のエンプレス杯までの内容が良かったので、その時と比較すると物足りない内容だった。
今回は、牡馬相手になるのが課題。
牡馬相手は、去年2月のネモフィラ賞3着以来。重賞は、全て牝馬限定戦を走っている。同じ牝馬路線を走っているテリオスベルが、牡馬相手に今年のマーキュリーCで0.6秒差2着、ダイオライト記念1.8秒差2着。この2戦の3着馬はどちらもメイショウフンジンで、力の出せる条件なら牡馬相手に戦えている。
そのテリオスベルのベスト条件だった去年のクイーン賞で0.4秒差2着に走れて、別の条件では6戦全てで先着している。この比較から牡馬相手でも、好走できるレベルの走りはできていい。
でも、川田騎手に戻っても、牡馬相手に中距離の重賞で勝ち切るまでは難しい。
ダートの中距離路線は、一番層が厚い。牝馬が勝ち切るのは難しい条件。中央の1800m以上の古馬重賞で、牝馬が最後に勝ったのは2015年チャンピオンズCのサンビスタ。
去年の地方交流重賞では、サルサディオーネ(さきたま杯)やショウナンナデシコ(かしわ記念)が牡馬相手に勝ったが、どちらも1600m以下。牝馬を古馬重賞で狙うなら、まだ短距離路線の方が良くて、中距離で牡馬相手に勝つのは難しい。
名古屋グランプリでの牝馬は、2500mの時にアムールブリエが2015年・2016年に連覇している。でも、アムールブリエは牡馬相手の重賞でも互角以上に戦えていたワイルドフラッパー・サンビスタが相手でも、2000m以上なら勝てていた。名古屋グランプリを連覇した時の2着馬もニホンピロアワーズ、ケイティブレイブだったので、牝馬の枠を超えた長距離適性が高かった馬。
状態が上がってきていることは感じるが、牡馬相手になると勝ち切るまでは難しいと考えて、単穴評価まで。
4番手は、テリオスベル
レディスプレリュード(4,4)→JBCレディスクラシック(4,5)→クイーン賞(1,2)
前走のクイーン賞は、大外から出ムチを入れて出して行ったが、先頭集団の外に並びかけられたのは2コーナーの後半。そこからハナまで出ようとしたらパライバトルマリンに抵抗されてしまった。直線でパライバトルマリンは交わしたが、後ろで離されすぎずについてきていたライオットガールに差されて2.1/2馬身差2着。
去年強い走りをした条件なのだが、かなり時計がかかっていた馬場の去年と違って、船橋としたら時計が出ていた馬場。その影響で先頭集団に追いつくのに時間がかかって、かつ抵抗もされてしまった。ライオットガールの展開になって負けてしまったが、それでも2着に残れているので力は見せたレース内容だった。
今回は、距離延長は歓迎だが、最内枠に入ってしまった。
出脚が鈍いので、最内だとすぐに前の進路に入られるので、下げて外に出すひと手間が増える。できるだけ外の枠がいいので、最内はマイナス。ただ、内を少し空けて走る名古屋なので、今年のダイオライト記念のようにあえて砂の厚い内から先頭に出る作戦を取る可能性はある。
2100mの距離があれば、1800mより先頭には追いつきやすいので、どこかの段階で先頭に出たらしぶとく粘って馬券圏内争いに加われていい。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
ミトノオー
ジャパンダートダービー(3,3)→日本テレビ盃(2,6)→浦和記念(3,2)
前走の浦和記念は、スタートは普通だったが二の脚の速さでハナへ。ハナを取り切ってからは、マイペースの逃げ。2周目向正面でプレッシャーを受けなかったので、3コーナーでディクテオンが外から来るまでいい手応え。追い出して粘ったが、2.1/2馬身差2着。
メイショウフンジンが2列目最内に入ったので、外の2番手がテイエムサウスダン、3番手がヒーローコールなので、ほぼノープレッシャーで逃げられた。かなり展開に恵まれたのに、決定的な着差をつけられている。
今回は、メイショウフンジンが外枠に入って、テリオスベルもいる展開だと道中のプレッシャーが強くて我慢できるイメージが浮かばない。それに加えて、前走で完敗したディクテオンもいる。想定以上に成長しているパターンでないと掲示板争いまでと考えて消し。
■ 地方馬
マテリアルガール
ロジータ記念で期待したが、3番手追走からそのまま流れに乗っての3着。ハナを取られてからのペースダウンに付き合ってしまって、長所の長くいい脚を活かせなかった。今回は、逃げるのは無理で、相手もかなり強化。力を出し切っても厳しい。
トーキョーサバク
南関東では「B1」でいい走りをしていて、移籍初戦の名古屋「A2」を勝利。地元馬相手なら期待できるが、中央馬相手だと相手が強すぎる。
アナザートゥルース
地方移籍後は、かなり時計のかかっていた時期の船橋だと好走できていたが、中央馬相手のダイオライト記念、時計が出る馬場の大井記念で完敗。門別に移籍して、相手が楽になるのと馬場も向いて結果が出た。9歳なので、どれだけパフォーマンスを維持できるかが現状。現状の走りでは、地方交流重賞では厳しい。
トランスナショナル
JBCクラシックは、4.3秒差8着。ミヤギザオウと3.1/2馬身差なので、この馬なりに頑張っている。今回も相手が強いので厳しい。
オニジオオタニ
名古屋「A4」で完敗が続いて、「A5」で勝利。中央馬相手だと相手が強すぎる。
サンマッハ
名古屋「A5」で完敗しているので、中央馬相手だと相手が強すぎる。
セイカメテオポリス
前走の浦和記念は、中団馬群の中で追走。向正面で好位集団のすぐ後ろまで上がったが、3コーナーからついて行けずに2.2秒差6着。今年は大井記念、東京記念で連勝したが、白山大賞典でも2.0秒差で負けている。この馬なりに走っているが中央馬との差を感じる。前が総崩れになるくらい展開の助けがないと、掲示板争いまで。