nigeのコメント
【水曜園田勝負R:傾向・全馬評価あり】いい枠の並びで力を出し切れる!
<予想>
◎9.サンライズホーク
外枠でこの相手なら酷いスタートでなければ
○3.ケイアイドリー
ここ2戦は凡走理由があるので巻き返せる
▲10.セキフウ
距離不足だが砂をかぶらない外枠なら
△6.マルモリスペシャル
激変したがかなりレース条件が変わり
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2022年
【中央:4番人気(59kg)】かきつばた記念(4,3)→コリアスプリント(1,2)→JBCスプリント(10,11)
【中央:1番人気(58kg)】オーバルスプリント(1,1)→南部杯(3,3)→チャンピオンズC(7,5)
【中央:5番人気(59kg)】東京スプリント(6,5)→さきたま杯(7,7)→サマーチャンピオン(5,3)
・2021年
【中央:1番人気(58㎏)】かきつばた記念(1,2)→オーバルスプリント(2,1)→武蔵野S(9,9)
【中央:2番人気(59㎏)】かきつばた記念(2,1)→サマーチャンピオン(1,1)→オーバルスプリント(1,10)
【地方:3番人気(52kg)】秋の鞍(1,2)→楠賞(2,1)→A2:園田1400m(1,1)
・2020年
【中央:2番人気(58.5kg)】プロキオンS(2,10)→オーバルスプリント(3,1)→JBCスプリント(6,10)
【地方:4番人気(56kg)】プラチナC(1,1)→オーバルスプリント(4,2)→JBCスプリント(12,7)
【中央:1番人気(57.5kg)】かきつばた記念(1,1)→プロキオンS(3,6)→東京盃(5,4)
斤量差が大きく設定されるハンデ戦だが、去年59kgのラプタス、13年59kgのドリームバレンチノ、11年59.5kgのスーニが勝っていて、重い斤量(58.5~59.5kg)の馬の好走も多い。重くても他の中央馬も背負わされているので、斤量はあまり気にしないでいい。
ローテ面で見ると、中央馬はJBCスプリントで好走できなかった馬、JBCスプリントの出走枠に入れずに1400m以上の距離を使っている馬が好走している。これは、1400mも対応できるJBCスプリントの上位馬が、年明けの海外や根岸Sを次の目標にすることが影響している。その影響もあって、前走で結果を出していない馬は、2~3走前に重賞3着以内の好走実績がある。
地方馬は、基本は地方交流重賞好走実績がある馬か元中央馬。中央馬に近走で好走している馬がかなり少ない場合は、軽量の地方馬にも注意が必要。
あと、リピーターレースであるのも傾向に出ている。近年は、地方交流重賞に出走する馬の入れ替わりが多いが、それでもラプタス(22年1着、21年2着、20年3着)、サクセスエナジー(22年3着、20年1着、18年2着)など過去好走馬が複数年で3着以内に好走している。「園田1400mの適性」があることが分かっているのはプラスになる。
<展開>
逃げたいのは、タイガーインディ、スペシャルエックス、ボヌールバローズ、サンライズホーク。楠賞を見るとボヌールバローズが一番速い。内の2頭はもまれたくないタイプだが、楠賞のテンの脚だと被される可能性が高い。サンライズホークはスタートが少し遅いので、1コーナーに入るところで好位外へ。その時点で、タイガーインディやスペシャルエックスが外に切り替えて2番手を取っている可能性はある。
4頭に続いて、ケイアイドリー、スティールペガサス、サンロアノーク、マルモリスペシャルあたりが追走。1コーナーまでは速くなると思うが、ハナ争いが長引かなければハイペースまでは速くならない。平均ペースを想定。
<予想詳細>
本命は、サンライズホーク
越後S(2,6)→クラスターC(5,9)→サマーチャンピオン(4,1)
前走のサマーチャンピオンは、出脚が早い方ではなかったが、大外だったのでスピードに乗ると前に行ってハナへ。コーナーに入って少しペースを落ち着かせて、向正面で2番手のヘリオスが近づいてきたら自らペースアップ。徐々にヘリオスとの差を広げて、直線で差を縮めさせずに逃げ切り勝ち。
予想では「1400mの距離延長と地方の馬場がプラスになる可能性がある」と考えて相手に入れていたが、想定以上の変わり身を見せた。
今回は、前走に続いて地方の小回り1400mで、外枠に入ったのが魅力。
オープンクラスに昇級して、条件戦の内容を考えると直線の脚が案外のレースが続いていた。また、未勝利を1000mで勝ち上がっているのに、高速馬場だった2走前のクラスターCでは追走の忙しさも見せていた。
これらの要素から、「オープンクラスだと1200mのペースが合わない可能性があり、オープンクラスなら追走が楽になる1400mの流れの方が合う可能性がある」と考えていた。その想定が正しいことを前走で見せた。あと、実質上位争いできる馬が限られている「地方交流重賞」で1周コースの1400mだったことも、ワンターン1200mと比べて道中に脚を使わずに走れてプラスになっていた。
馬場に関しても、中京1200mで3連勝してオープン入りしたが、1戦ごとに時計がかかる馬場になって時計を縮めていた(1勝クラスは、良馬場だが高速馬場)。高速馬場より時計のかかる馬場の方が合うことも、地方の馬場がプラスになっていた。
前走の走りを見ると、中央の1400mだと未知だが、地方交流重賞の1400m(時計の速い浦和は除く)が合っていると考えている。
課題は、スタートに少し不安があるところ。
前走では逃げたが、スタート直後は少し遅いくらい。クラスターCでは、出遅れていた。この不安を小さくしてくれるのが「外枠」。内枠だと前の進路に入られて少し遅いと前に行けなくなるが、外枠なら多少の出遅れなら1コーナーまでに位置を上げることでカバーできる。
内枠に入ったら厳しい戦いになると考えていたが、外枠に入った。さらに外にいるのがセキフウとデュープロセスの2頭なら、外から被されずにスムーズにスピードに乗せて1コーナーまでに前に行ける可能性が高い。
力の出し切りやすい条件が揃っていて、今回の相手なら好位外から早め先頭で押し切れると考えて期待する。
対抗は、ケイアイドリー
北海道SC(3,1)→東京盃(3,9)→JBCスプリント(5,9)
前走のJBCスプリントは、スタート直後はハナ争いの5頭並走のすぐ後ろ。ただ、追走が忙しそうで、バスラットレオンとリュウノユキナに前に行かれて騎手の手が動いていた。3コーナーに入る少し前に、カラ馬を避けるためにリュウノユキナが内に入ってきて落馬寸前の不利。ここでレースが終わってしまった。
不利があったのが凡走の一番大きな理由だが、ペースを考えると追走が忙しくなるのも、この馬としてはおかしい。砂の入れ替えた馬場が合わなかった可能性もある。
今回は、力が出せる条件になっているのが魅力。
近5戦で地方交流重賞を使っているが、崩れたレースはどれもハッキリした理由がある。5走前の黒船賞では、外枠から逃げてしまったのと中央馬に合わない馬場(そうでないとガルボマンボが1.3秒差では走れない)。2走前は、休み明けとレコードが出る超高速馬場。そして、前走は落馬寸前の不利。
今回は、休み明けではなく、逃げたい馬がいる内枠。馬場も園田なので、雨の影響が残っても高速馬場にはならない。好位内で追走して、直線で前を交わす得意の形に持ち込める。
久しぶりの1400mになるが、条件戦は1400mで勝ち上がってきて、初オープンクラスでの初勝利は天保山S(阪神1400m、1枠2番、良馬場)。黒船賞では惨敗したが、距離が影響ではないので1400mには対応できる。
巻き返していい条件なので、サンライズホークの位置取り次第で勝てる可能性もあると考えている対抗評価とした。
単穴は、セキフウ
エルムS(6,1)→日本テレビ盃(3,4)→武蔵野S(8,8)
前走の武蔵野Sは、出たなりでじわっと下げて後方集団で追走。直線に入って大外まで出して、じわじわ伸びてきたが0.9秒差8着。
3着馬とは0.3秒差で、見た目の着順よりいい内容。減った馬体を戻す時間を取ってからの調整で、現状は1周コースの方が内容がいいことから悲観する内容ではない。
今回は、1周コースになることともまれたくないので外枠も歓迎。
2歳時から結果を出している馬だが、パフォーマンスがもう一段階上がったのが、今年の夏の大沼S(函館1700m)から。追走が楽になったのと1周コースだと外に出しやすく、かつ自分から動きやすいことでパフォーマンスが上がった。
あと、砂をあまり被りたくなくて、もまれない方がいい馬なので外枠も歓迎。内枠だと下げて外に出すひと手間があるので、出たなりで走れる外枠の方がパフォーマンスは上がる。気分屋だったところも近走は出さずに、高いレベルで安定して走れている。
課題は、久しぶりの1400m。
地方交流重賞の1周コースの1400mなので、中央のワンターンの1400mよりは追走が楽。でも、1周コースの1700~1800mと比べると忙しくなる。今年のすばるSで、バトルクライ、ドライスタウトに続いての3着があるので、1400mがダメではないが距離を伸ばしてパフォーマンスが上がったので気になる要素ではある。
課題はあるが、外枠に入れて、2歳時に兵庫JGを勝っている舞台。勝つまで持って行くには展開の助けが欲しいが、外をスムーズに走れるなら平均ペースでも馬券圏内争いに加われていい。
4番手は、マルモリスペシャル
ペルセウスS(7,4)→武蔵野S(15,14)→ギャラクシーS(8,1)
前走のギャラクシーSは、押して位置を取りに行って好位馬群の中の5番手から追走。直線に入るところで3番手のアイオライトが動いたのを追いかけるように直線へ。直線に入ってから1頭分外に出して、脚が鈍ったアイオライトを交わして、外から差してきたカセノダンサーに交わされずにクビ差で勝利。
正直、3勝クラスがかなり相手に恵まれた勝利だったので、オープンクラスでは頭打ちになると考えていた。オープンクラスに昇級してから3戦連続0.5秒差で走っていたが、どれもレースレベルは高くなかった。その状態から前走で別馬レベルに激変。
驚きの走りだったが、ハンデ差・進路の差を考えるとカセノダンサーの方がレース内容が上ではあった。
今回は、ガラッと条件が変わることが課題。
前走と同じ1400mだが、園田なのでワンターンではなく、小回り1周コース。馬場も中央より時計がかかる馬場。相手も重賞好走実績のある馬が相手になって、実績馬とのハンデ差はあるが前走から1kg斤量増。前走からかなり条件が変わる。
他にも不安材料があって、鞍上が地方交流重賞実績がなく、前走が特別戦初勝利だった田口貫太騎手。ローテ的にも、ラプタスがカペラSを使ったことで補欠1番手から繰り上がっての出走。前走で勝っていないと補欠1番手でもなかったので、当初から狙っていたレースではない。
前走のパフォーマンスを維持しないと好走できない相手。パフォーマンスを下げる可能性のある不安要素が多いと積極的には買いにくい。人気の中央馬だけで買うので、3着押さえだけにして買い目を絞る選択をした。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 地方馬
バーニングペスカ
元中央3勝クラス。園田移籍後は「A1」で3勝しているが、園田の重賞は走っていない。他地区の重賞で2着はあるが、このメンバー相手だとかなり厳しい。
タイガーインディ
前走は、内枠だったので主張してハナへ。マイペースで逃げて、4コーナーから後続を突き放して1.6秒差の楽勝。園田に移籍して重賞で好走していたが、前走が一番いい内容だった。今回は、同条件だがかなりの相手強化。好走するには、前走の内容からさらにパフォーマンスを上げないといけない。その点で、3kg減になるのは歓迎。
でも、もまれたらダメな馬なので、枠の並びが最悪。内枠、かつすぐ外にスペシャルエックス、ボヌールバローズがいる枠の並びだと、スタート直後に被される可能性が高い。もし、被されずにハナが取れたとしても、前走より前半に脚を使うことになる。うまく外に切り替えられて、もまれない外の2~3番手が取れても、逃げるよりパフォーマンスは確実に落ちる(中央時代も同じ)。
この枠の並びだと、どうやっても前走以上のパフォーマンスを上げるのは難しい。スペシャルエックス、ボヌールバローズより外の枠なら3着押さえに入れようかと考えていたが、この枠の並びだと厳しいので押さえずに消し。
スペシャルエックス
前走の楠賞は、外枠から出して行ったがボヌールバローズの方が速くて、外の2番手から追走。3コーナーに入るところで先頭に出て直線へ。直線でボヌールバローズに差し返されて0.6秒差2着。
ボヌールバローズが向正面でカラ馬に絡まれて、前に出られた時に手応えが悪くなる不利があったのに完敗。去年の兵庫JG2着で実績のあるコースだが、その後の成長力があまりない。地元重賞なら上位争いできるが、この相手は厳しい。
ボヌールバローズ
前走の楠賞は、主張してハナへ。向正面に入ってすぐに外からカラ馬が並びかけてきたので抵抗。でも、前に出られて手応えが悪くなって、3コーナー前にスペシャルエックスに前に出られてしまった。それでも、4コーナーで外に切り替えると直線で差し返して4馬身差完勝。向正面でカラ馬に絡まれて、前に出られた時に手応えが悪くなる不利がありながらも強い内容だった。
今回は、かなりの相手強化が課題。前走の内容だと全く足りないので、かなりパフォーマンスを上げる必要がある。それを、2kg減と成長力で対応できるかが課題。テンの脚は速いのでハナは取れていいが、このメンバー相手に馬券圏内に残るのは厳しいので消し。
スティールペガサス
前走の道営スプリントは、夏負け後のレースだったが好位から抜け出して勝利。今年は、北海道SC3着、クラスターC5着で去年以上のパフォーマンスを見せていた馬。9分の仕上げなら地元重賞の1200mなら勝てていいので順当勝ち。
今回は、他地区での1400mで、相手も強化されるのが課題。地方交流重賞の好走実績があるが、地元でベスト条件の門別1200m。クラスターCで5着にがんばったが1200m。1400mは、笠松グランプリ4着の走りからサッパリではないが、ルーチェドーロ・アポロビビ・ベストマッチョに先着されている。この走りだと中央馬相手では厳しい。斤量もOP特別を勝った直後のマルモリスペシャルと同斤量。好走するには厳しい条件なので消し。
サンロアノーク
今年のかきつばた記念の予想では、「着拾いの乗り方をしたら5着くらいなら取れてもいいが、馬券圏内まではかなり相手が崩れてくれないと力を出し切っても厳しい。」と書いていた。レースでは、有力馬のペースアップをがんばって追いかけて0.8秒差5着。51kgの軽量ではあったが、考えていたよりがんばっていた。
今回は、8ヶ月半ぶりをひと叩きしてのレース。良化してきても、かきつばた記念と同じように掲示板争いに加われたら上出来。ここは相手が強い。
デュープロセス
2019年の3歳時に兵庫ゴールドトロフィーを勝っているのだが、この年はかなり手薄な中央馬で2着・3着は地方馬だった年。その後は、しばらく結果が出ずに久しぶりの好走が22年8月のBSN賞3着。南関東に移籍したが、サンタアニタトロフィーで1.9秒差負けしたことで、他地区での重賞を使うローテを選んでいる。
前走の勝島王冠で1.6秒差9着のように南関東重賞でも厳しい現状では、中央馬相手の地方交流重賞では厳しい。